NO帰宅困難者宣言 ~東日本大震災がきっかけとなったクリテックの住宅手当~

2020.05.07

NO帰宅困難者宣言 ~東日本大震災がきっかけとなったクリテックの住宅手当~


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株式会社クリテック工業は、新橋にある本社オフィスから一定圏内に住居を構える社員には、自宅からの距離に応じて住宅手当を支給しています。この住宅手当は2012年3月に導入したのですが、制度整備のきっかけはその前の年に発生した東日本大震災でした。
  
【帰宅困難者発生】
2011年3月11日、新橋に本社を構えるクリテック工業では、大きな被害はなかったものの、多くの社員が帰宅できない「帰宅困難者」に陥りました。
   
余震は続き、公共交通手段は機能をストップし、帰宅の手段を失ったのです。心配する家族のもとに早く帰らせてあげたい一心で当社の専務が全員車で送り無事全員帰宅できました。しかし専務が会社に戻ったのは朝4時半をまわっていました。

この日を境に有事の際、すぐに集まれ、また、すぐに帰宅ができ、家族を安心させられる環境を会社として整えることになりました。


【世界の中心都市に住む】
2012年3月に導入された当社の住宅手当は「オフィスから一定圏内に住む社員には、自宅からの距離に応じて住宅手当を支給する」という制度です。具体的な内容はこちらです。


■2km圏内…最大35,000円
■新橋駅、汐留駅、御成門駅から2駅圏内…最大25,000円
■10km圏内…最大10,000円


制度導入を考えるきっかけは“NO帰宅困難者”を目指したからでしたが、同時に毎日満員電車に揺られるストレスの軽減や、世界の中心都市、東京の中でも特に発達した街である「新橋」を生活の拠点として置き、ヒト・モノ・コトの行き来を肌で感じてほしいという願いも込めています。
 
現在この制度を利用している社員は全体の37.5%で、制度導入後入社した社員の内50%はこの制度を利用しています。
 
昨今の新型コロナウィルスの流行や自然災害などの有事の際も社員やその家族の不安を軽減できていることもあり、今後も“関わる全ての人々を幸せにする”という当社の目標に近づけるよう、制度の浸透を進めていく予定にしています。

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