株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ
GXとカーボンニュートラルの違いとは?それぞれの概要もわかりやすく解説

2024.05.16

GXとカーボンニュートラルの違いとは?それぞれの概要もわかりやすく解説

地球温暖化によって自然災害が世界で頻発する今、環境問題に興味を持ち始めている人は多いでしょう。環境問題について調べていると、GX(グリーントランスフォーメーション)とカーボンニュートラルという言葉をよく目にします。それぞれの意味や違いがわからないと、日本の取り組みを理解するのは困難です。

本記事では、GXとカーボンニュートラルについてわかりやすく解説します。2つの違いや関係性を理解できれば、日本の環境問題への取り組みや現状を把握できるようになります。企業がGXに取り組むメリットも解説します。

■GXとカーボンニュートラルの違いは?
GXは、脱炭素社会を目指す取り組みを通じ、産業構造や社会システムに変革をもたらそうとする「概念」であり、カーボンニュートラルはGXのなかに存在する脱炭素社会を目指す施策の1つです。つまり、2つはまったくの別物ではなく、GXが基軸とする施策の1つにカーボンニュートラルがあります。
GXとカーボンニュートラル、それぞれの特徴について次の見出しで詳しく解説します。

■GXとカーボンニュートラルの概要や関係性を解説
GXとカーボンニュートラルの違いをより明確にするため、それぞれの概要と関係性について解説します。順を追って見ていきましょう。

□GXは化石燃料からクリーンエネルギーに移行して変革を目指すもの
GXとは、グリーントランスフォーメーション(Green Transformation)の略称です。脱炭素社会を目指す取り組みを通じ、経済社会システム全体を変革して持続可能な経済成長へとつなげることを目的としています。

私たちが不自由なく生活できているのは、さまざまな活動にエネルギー源として石油や石炭などの化石燃料が使われているからです。しかし、化石燃料は消費する際にたくさんの二酸化炭素を排出します。二酸化炭素は、地球温暖化の最大の原因である温室効果ガスの1つなので、2030年の温室効果ガス削減目標を達成するために見過ごすわけにはいきません。

そこで、化石燃料に依存する産業構造を、再生可能エネルギーや水素などのクリーンエネルギー中心へと転換し、二酸化炭素の排出量を減らそうとする活動が広がっています。また、こうした活動を経済成長や雇用、所得の拡大につなげていく機会にしたいのが政府の考えです。

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