INTRODUCTION
2023年11月22日、「第4回 チアキャリアアワード2023」が開催され、魅力的な採用活動を
行っているベンチャー企業16社がさまざまな賞を受賞しました。
行っているベンチャー企業16社がさまざまな賞を受賞しました。
その中でも「Best Local Recruiting賞 最優秀賞」に選ばれたのが、『中堅・中小企業の情報システム部門を元気にして社会に貢献したい』の理念のもと、採用と人材育成にあたるユナイトアンドグロウ株式会社。
13期連続売上増で東証グロースに上場を成し遂げているユナイトアンドグロウの採用への取り組みや企業風土、新卒採用への想いについて、取締役人材開発本部長の高井 庸一さんにお話を聞きました。
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目次
ユナイトアンドグロウについて
ユナイトアンドグロウは、「中堅・中小企業の情報システム部門を元気にして社会に貢献したい」という理念のもと50〜1,000名規模のコーポレートIT領域を中心に事業を展開する企業です。
13期連続売上増、売上20億を達成!東証グロースに上場し、事業の勢いを加速させている企業です。
コーポレートエンジニアという仕事を輝ける仕事にしたい
ー まずは「会社全体で新卒採用をどのように考えていますか?」という質問をしてみました。
世の中にコーポレートエンジニアという職種を担っている人が絶対的に足りていないと思っています。会社の中でとても重要な仕事だけれども、何かあんまり若いうちに関われる機会がない仕事だなと。
僕たちはコーポレートエンジニアという仕事を輝ける仕事にしたいという思いで立ち上げた会社でもあります。若者が元気でやりがいを持って頑張って、お客様にも喜んでいただきながら報酬も上がっていくみたいな世の中にしていきたいというのが創業当初からの想いになります。
創業当初は黒字化できていなかったので新卒雇用は難しかったこともありましたが、2010年に黒字化してからはずっと新卒採用に取り組んでいますね。この仕事を憧れの職業というか、目立つ職業にしていきたいなという想いがあってスタートしました。
創業当初から、コーポレートエンジニアを若者が憧れる輝く仕事にしたかったとお話しする高井さん。新卒採用も今では12年目で創業当初からの想いを一貫して体現しているのがユナイトアンドグロウさんの素晴らしい部分です。
意識しているのは「自分たちより優秀な人を採用」すること
ー 採用メンバーで共有していることはありますか?
採用の際に最も意識しているのは、「とにかく自分たちより優秀な人を採用する」ということです。あとは、この人だったら絶対お客様のところで活躍できそうとか、喜ばれそうとか。一緒に働いて楽しそうだなと思える人を採用しようと思っています。
採用のミスマッチを限りなく0にする
ー 採用後の教育や自社の文化を浸透させるうえで気を付けていることはありますか?
採用のテーマとして『ミスマッチを0にしよう』というのを掲げています。入社してくれた人と長く、ずっと一緒に働けたらいいなとも思っています。
そのため、入社前から実はかなり気をつけていて、面談時から「本当にこんな会社でいいの?」「本当に自走していける?」「先輩の言う事を鵜呑みにしないで自分で考えられる?」など、入社前に徹底して確認するようにしています。
入社してきた時は最初に代表からもお話ししますが、「とにかくたくさん失敗して欲しい」というのは伝えています。「若いうちにたくさん失敗して、失敗から学んでほしい。失敗は会社の財産である」というのは特に大事にしていることですね。
新卒だけじゃなく中途もですが、「最初から活躍してほしいなと思って入社していただきますが、いきなり大活躍するのは難しい働き方なので、気負いすぎないようにしてくださいね」と伝えています。
高井さんの言葉の中で何度も表現されていたのが、「失敗を恐れてはいけない」という言葉でした。成長するために行動が重要で、そのためには「失敗する瞬間があってもいい」という企業の文化が、若手でも順調に成長できる環境を作っているように感じました。
現場での体験を通し、新卒の成長を加速させる文化
ー 新卒の成長を加速させるために行っている取り組みなどはありますか?
数年前から【UGアカデミー】という社員向けの企業内大学を立ち上げました。入社して3年間、コーポレートエンジニアとして必要となる、ビジネスやIT技術の基礎を学べる仕組みを作っています。月に1-2回、みんなで集まって勉強できる体制になっています。
ただ、現場の困りごとはその場に身を置かないと具体的なことはわかりませんので、なるべく早く現場を体験してもらうことを重視しています。
少し極端ですが「会社は機会を提供してあげることしかできない」とも思っていて、新卒メンバーにもそう伝えてます。その機会を活かすのも本人次第なので、自分の頭で考えてチャレンジしまくって欲しいですね。
その機会で自己成長して、お客様に喜んでもらって、周囲の人から信頼を得られる体験をしてもらえたらと考えています。
会社としては社員全員に「困難な機会をいかに提供できるか」を大事にしています。
「困難なことを経験することで成長は加速する」と思っているので、機会・体験を提供し成長を促しています。
「困難なことを経験することで成長は加速する」と思っているので、機会・体験を提供し成長を促しています。
ただ、もちろん人によって高い壁とかもあるので、そこに関しては萎縮してしまう前に意思表示してもらって、その人に合った形で対応しています。
ユナイトアンドグロウさんでは入社した方の教育として、研修はもちろんのこと、現場で学ぶ機会を与えているのが企業の特徴のようでした。「困難の先に成長がある」という考え方が社内でも定着しているようです。
毎年変化する新卒採用マーケットへの適応の大切さ
ー母集団を形成するうえで意識していることはありますか?
母集団形成に関して意識しているのは、新卒採用マーケットへの適応についてですね。
毎年新卒採用マーケットや学生の動きは変化しているので、常に「今を知る」ということを意識しています。そのため適応する取り組みをちゃんと行うことは重要視していますね。
毎年新卒採用マーケットや学生の動きは変化しているので、常に「今を知る」ということを意識しています。そのため適応する取り組みをちゃんと行うことは重要視していますね。
特にここ数年はコロナにより、学生の動きもずいぶん変化しました。またコロナが明けたら動きも変わりますし、経済状況によっても動きが変化していることを感じています。
「学生の動き」や「今、どんな媒体が人気があるのか」、「新しい採用チャネルはどうか」、「興味関心は変化しているのか」などは、採用メンバー全員で常にチェックしています。
ー母集団形成の先で今後さらに意識していきたいことはありますか?
ここ数年は、母集団を広げる取り組みを行っていました。「当社のファンになってもらいたい。コーポレートエンジニアという仕事を知ってもらいたい」という思いがあり、とにかくたくさんの学生にお会いしてきました。
その結果、これまで15名くらいお会いして1名採用だったところが、2024卒では20名お会いして1名採用となりました。認知を広げる活動もしていきたいのですが、リソースには限りがありますので悩ましいところですね。
あとは、常にマーケットを探していくっていうところはやっていかなきゃいけないんだろうなと認識しています。ダイレクトリクルーティングや人材紹介などもそうですね。そういういろんなところに密度濃く接点を持ってやっていけるようなものも今後やっていきながら、採用の効率と質を上げることを目指しています。
高井さんの言葉からも表現されていたように、新卒採用12年目であっても経験だけに頼らず、最新のトレンドの反映や時代に合った採用ストーリーの構築など、常に成長し続けている企業の文化が十分に現れていました。
採用候補者が納得するまで対話を行う風土
ー 選考で意識していることや自社の魅力づけでこだわってるポイントはありますか?
一番大事にしてることは、本当の素の自分を出してもらうというところです。
採用のミスマッチを0にしたいということがあるので、相互理解が深まるまで面談を繰り返すことにしています。
当社では面談回数を定めていないんです。学生としては早く内定を得て安心したいという気持ちもあると思うのですが、内定や採用はゴールではなくスタートなので、丁寧に慎重に実施させてもらってます。
当社からプラスの面談を依頼するときもありますし、学生側からリクエストがある場合もどちらもあります。
当社からプラスの面談を依頼するときもありますし、学生側からリクエストがある場合もどちらもあります。
ミスマッチをなくすために、仕事のやりがいを持った上で自分の意思で決めてもらうことを大事にしています。
採用の中でも、面談など人間同士の関わりの部分ではしっかりと労力を重ねていかないといけないと思っています。このような選考をさせてもらっているため、内定辞退はほぼありません。
個性を尊重し、個人の経験を大切にする企業文化
ー 社員さんや人事さんの育成で何か取り組まれていることはありますか?
まずは、量産タイプになって欲しくないなというところはあって、みんなバラバラの個性でいいと思っています。
根本に、中小企業を助けたいという想いと、コーポレートエンジニアとして市場価値を高めていきたいという想い、唯一無二の組織形態をユナイトアンドグロウという会社で作りましょう、というこの三つを大事にしていて全員がだいたい同じ方向を向いてると信じているんですよね。
ただ、その中でみんなが一緒みたいにはなってほしくなくて、みんなバラバラでよくて、バラバラな人たちがいろんな経験をシェアする環境になることを目指しています。
お客様に喜んでほしい、役に立ちたいという想いは一緒なので、先輩後輩や上司部下など関係なく、対等に自分の考えを出してほしいと思っています。
ー 経験をシェアする取り組みなどは行っていたりするのでしょうか?
当社では経験を語り合うボンドという組織体があります。ボンドはランダムで選ばれた6〜8人のグループで、月1回集まり、2-3時間経験を語り合うような活動を行っています。
実は、会自体は終わったらスッキリする会じゃなくて、終わってもモヤモヤしていて、何も決まらないし、何も誰もアドバイスしない会になっています。
ただただ、他の人の話を聞いて、そういう考えもあるんだとか、同じようにプレッシャーを感じている人もいるんだとか、自分とは異なる、色んなことに気づける機会になっています。
ボンドがあるからユナイトアンドグロウをやめませんって言ってくれる社員もいたりとか、会社はやめるけどボンドだけは続けるみたいな社員もいたりしますね(笑)
個人の個性や経験を尊重することや、自分でとにかく考えることが、ユナイトアンドグロウさんの特徴のように見えました。
今後のユナイトアンドグロウの展開とやりがい
ー これからのユナイトアンドグロウが望む姿を教えてください。
コーポレートITをちゃんと担える人を増やしていくと社会ももっと良くなっていくと考えています。
まだまだひたすらこのシェアード社員という事業を拡大していく。それを担っていける人たちを増やす。当面はとにかく人をたくさん採用して、循環していくみたいなことが起こっていけばいいのかなと思っています。
ー ユナイトアンドグロウさんで働く魅力をお伺いできますでしょうか。
当社の魅力は一つの会社だけでなく、色々な会社を中側から見ることができることだと思っています。そのため、頼ってもらえるんですよね。ITの仕事の多くは、直接的にお客様から「ありがとう」といってもらえることはそれほど多くないと思うんです。
でも、僕たちはお客様先に行くと、本当に小さな「ありがとう」をたくさんいただきます。お客様の顔が見えて、感謝ももらえるような働き方をしたいなって思う人は、当社に来てくれると嬉しいですよね。
自分が選んだ道で楽しさを見出せる力を得てほしい
ー これからの就活を控える学生へ伝えたいことはありますか。
まずは、自分の人生は自分で決めることですね。
学生さんには自分が選んだ道の中で楽しさを見出せる力を得て欲しいなと思っています。やりたいことが定まっている人は悩まずそれに向かって突き進めばいいと思うんです。けど、自分もそうでしたけど、多くの学生が仕事を通して実現したいことを明確に持てていないと思うんですよね。
そこを無理やり見つけようとするのではなく、そういう場合は、選択したその道で楽しさを見出す力を得てほしいなと思います。楽しさを見出せれば仕事は楽しいです。
それと、自己成長は大事なことですが、これからビジネスをしていくにあたり、自分はどんな人たち(お客様)に喜んでもらいたいのか、役に立ちたいのか、という視点で考えてみると、仕事選びの選択肢は広がると思います。
仕事は相手がいて、喜んでくれて必要としてくれるからこそ、もっと能力を身につけようとか、もっと喜ばれるためにもっと成長しなきゃって思えますし、その好循環が生まれると仕事は楽しいですよね。
おわりに
13期連続売上増と成長を続ける企業の背景には、社員が自由に働ける環境作りや社員一人一人の経験・個性を尊重する特徴がありました。創業当初からの新卒採用への熱い想いを今でも体現しているユナイトアンドグロウさん。
自由にチャレンジしたい、若い時から多くの経験をしたい・成長したいという環境で働きたい人にはピッタリな企業ではないでしょうか。
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