新卒スタートアップの平均年収は⁉年収事情&企業の探し方を解説!

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新卒スタートアップの平均年収は⁉年収事情&企業の探し方を解説!

近年、国内でもIT業界を中心にスタートアップ企業が増えてきて、新卒就活の選択肢の1つになってきました。

新卒でスタートアップ入社に興味はあるけど、

「新卒で入れるスタートアップはどうやって探したらいいの?」
「スタートアップの年収事情が気になる!」

というふうに悩んでいませんか?

この記事では、

  • スタートアップ企業の平均年収
  • 新卒でスタートアップに入社する際に気を付けるポイント
  • スタートアップ企業の探し方5つ

について紹介します。

筆者も新卒でスタートアップに入社した1人です。
データも踏まえて、さまざまな観点から新卒でスタートアップに入社するメリット・デメリットについてお伝えしていきます。

「新卒でスタートアップに入社するって、実際どうなの?」と不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1 スタートアップ企業とは

そもそもスタートアップ企業とは、どのような企業のことを指すのでしょうか。

スタートアップ企業は、社会にイノベーションを起こすことを目的に、新しく設立された比較的小規模な企業のことを指します。スタートアップ企業の代表例として、Google、Amazon、facebook、Uberなどが挙げられます。

これらの企業は、革新的な製品やサービスを提供することで、短期間で急速な成長と拡大を遂げた企業です。スタートアップは、新しいアイデアや技術を活用して、未開拓の領域や新規市場での競争力を高めることを目指しています。

しばしば就活生から「スタートアップとベンチャー企業の違いは何ですか?」と聞かれることがありますが、ベンチャー企業はすでにあるビジネスモデルを基盤に規模拡大に取り組む企業です。そのため、ある程度勝ち筋のある堅実なビジネスモデルであることが多いです。

それに対して、スタートアップはこれまでにない革新的で新しいビジネスモデルを手探りで構築していく組織になります。スタートアップの多くは資金調達をして、短期間で急成長を目指します。最終的には、出資者に対してIPO(新規株式公開)やM&A(合併・買収)を行うなどの出口戦略をとる企業がほとんどです。

関連記事:スタートアップとは?ベンチャーとの違いや就職するメリット・デメリットを解説!

2 スタートアップ企業の年収事情

「スタートアップに興味があるけど、収入面が心配・・・」

成果の出ていない無名のスタートアップに新卒で入社することにリスクを感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし一方で、「新卒スタートアップの給料は、大手企業の新卒の給料よりも高い」という
噂も耳にしたことがあるかもしれません。

ここでは、スタートアップ企業のデータから読み取れる平均年収や、年収が高い理由などについて解説します。

3 業種別スタートアップ企業の平均年収

スタートアップ企業の平均年収といっても、業種・職種によってさまざまです。また、明確にスタートアップ企業の年収データがある訳ではないので、ここでは日本経済新聞社による「NEXTユニコーン調査」を参考に解説していきます。

「NEXTユニコーン調査」とは、国内の未上場企業172社(2022年)に向けておこなった調査のことです。

日本経済新聞社による2022年「NEXTユニコーン調査」では、回答企業の21年度の平均年収は650万円であることがわかりました。

出典:2022年「NEXTユニコーン調査」日本経済新聞社

上の表からもわかるように、スタートアップ企業の平均年収は、上場企業の平均を45万円(7%)上回る結果でした。

では、業種別での平均年収はどうでしょうか。ここでは、NEXTユニコーン調査対象であるスタートアップ企業を取り上げて、各企業の年収を業種別に紹介していきます。
AI

企業名 平均年収
スマートニュース株式会社 約715万円 〜1,063万円
株式会社Ollo 約566万円

EC

企業名 平均年収
株式会社ミツモア 約296万円〜約971万円
ナイル株式会社 約414万円 〜1,012万円

エネルギー

企業名 平均年収
株式会社シェアリングエネルギー 約400万〜約1000万円
エリーパワー株式会社 約350~1050万円

フィンテック

企業名 平均年収
株式会社M&Aクラウド 約500万円~1,000万円
株式会社Kyash 約450万円〜879万円

不動産

企業名 平均年収
株式会社THIRD 約468万円 〜1021万円
リノベる株式会社 約401万円 〜823万円

製薬・医療機器

企業名 平均年収
シンクサイト株式会社 約637万円 〜815万円
株式会社CureApp 約439万円〜981万円

出典:2022年NEXTユニコーン選定企業一覧
平均年収の出典は全てindeedより

同企業でも職種によって差はありますが、全体的に見ると、AI、エネルギー、フィンテック、不動産、製薬・医療機器の平均年収が高い傾向にあることがわかります。

スタートアップに関わらず、専門性の高い業種、職種は経験や知識を必要とするため、平均年収が高い傾向にあり、就職難易度も高いようです。

4スタートアップ企業の年収が高い理由

*スタートアップ企業の2022年度平均年収が、上場企業の平均を45万円(7%)上回る結果に驚いたかもしれません。
*
スタートアップは上場企業よりも会社基盤や規模が小さいにも関わらず、どうして平均年収が高いのでしょうか。

スタートアップ企業の平均年収が高い理由として以下が挙げられます。

  • 従業員の昇進スピードが早いから
  • 企業の成長スピードが早く、成功すればリターンが大きいから
  • 高いスキルを持つ人材を採用するため報酬を高く設定しているから
  • インセンティブ制度があるから
  • SO(ストックオプション)を活用しているから

スタートアップ企業は事業の急速な発展とともに、従業員の成長機会もたくさんあります。そのため、上場企業と比較して新卒・若手の昇進スピードが早く、役職が上がるにつれて給与も増えるので、若年層でも年収が高い傾向にあるのです。

また、企業が急成長して成功すれば、インセンティブ制度やSO(ストックオプション)などで売上が従業員に還元されます。SO(ストックオプション)とは、自社株をあらかじめ定められた価格で取得できる権利のことです。会社の業績UPとともに、株価が上昇すれば、その差分を従業員が利益として得ることができるのです。

スタートアップ企業は少数精鋭のため優秀な人材を確保するため、もともと給与水準が高いことも理由の1つです。特に、中途採用においてはその傾向が強いですが、新卒採用においても経験重視で、企業での長期インターンシップ経験やITスキルを求める傾向が強いです。

新卒でスタートアップ企業に入るときに気を付けるポイント

若いうちからスキルアップして高収入を目指したい就活生からすると、スタートアップ就職が魅力的に思えるかもしれません。

ただ、新卒でスタートアップ企業に就職することは、リスクも伴います。

具体的には、

  • 福利厚生が充実していない場合が多い
  • ワークライフバランスが損なわれる可能性が高い
  • 経済的な安定性が低い

などが挙げられます。

そこで、ここでは新卒でスタートアップ企業に入るときに気をつけるべきポイントを4つ紹介します。実際に筆者も新卒でスタートアップ企業に就職したので、経験談も交えて解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

待遇面を確認しておく

スタートアップ企業は、大手企業と比較すると福利厚生面で劣っているケースが多いです。雇用保険や社会保険、交通費補助などはあるところがほとんどですが、住宅手当や育児・介護支援、家族手当などにおいては、手当が薄いです。

また、スタートアップ企業の多くは都心に集中しています。就職で上京する学生にとっては、家賃補助などがないと、都心の高額な家賃が負担に感じることも多いです。

「スタートアップ企業の平均年収は高い」と先述しましたが、あくまで中途社員も含めた平均値です。新卒では必ずしも高いとは限らないので、給与やボーナス、福利厚生などの待遇面をよく確認しておきましょう。

自分の求める生活水準を満たせるかどうか、入社前にシミュレーションしておくことをおすすめします。筆者も就職前に、必要最低限の出費を計算し、お給料内で生活ができるか確認しました。

業界や会社の業績をチェック

スタートアップ企業のビジネスモデルと将来性をよく理解し、業界の成長性、会社の業績をチェックしておきましょう。

業種別スタートアップ企業の平均年収でもお伝えしたように、スタートアップ企業によっても業種・職種によって年収や待遇はさまざまです。業界自体に今後の成長性が見込まれるか、事業の成長性はあるのか、競合他社や市場トレンドを調べてその企業の強みを自分なりに考えてみることが重要です。

また、スタートアップ企業の多くは資金調達をおこなっています。資金調達状況や出資者の情報を確認して、安定性や今後の見通しはあるのか把握しておきましょう。

企業研究でここまで調べておくと、面接でも受け答えしやすいですし、気になったところは人事の方に逆質問をして不安を解消しておきましょう。

経営層やリーダーとの相性を確認

スタートアップ企業は、少数精鋭です。そのため、部署ごとの人数も少なく、経営層や上司、メンバーとの距離が近いことが特徴です。

少ないチームの中で働く場合、アットホームな雰囲気になりやすく、一緒に働く人との相性が特に重要になってきます。いくら事業内容が魅力的でも、一緒に働く人や社風が合わないと、仕事をストレスに感じてしまうことがあるでしょう。

面接の際や、インターンシップなどを通じて、企業のミッションやバリューと自分の考えがマッチするか、経営層やリーダーと相性が合うかなどを確認しておくことが重要です。

筆者も選考中に、実際に1週間出社してインターンシップをさせてもらい、「本当にここで働きたいか?」決意を固めてから最終面接に臨みました。

長期的なキャリアアップが可能か見極める

自分のスキルやキャリアに対する成長機会があるか確認しましょう。

「スタートアップだから成長できる」と思うのは危険です。少人数のスタートアップ企業では多様な業務を担当することがあるため、自分の興味や得意分野でない仕事をしなければならないケースもあります。

また、挑戦できる環境ではありますが「教えてくれる人は誰もいない」「社内にノウハウがない」といったことがあるのも事実です。「こんなはずじゃなかったのに…」とならないよう、本当に身につけたいスキルが身につくか、経営陣やチームのメンバーが経験豊富で信頼できるかどうかも確認しておきましょう。

関連記事:スタートアップの離職率が高いって本当?就職するメリット・デメリットを解説!

5スタートアップ企業の探し方5つ

スタートアップ企業は数が少ない上、募集人数も少ないので、見つけづらい傾向にあります。そのため、求人サイトやエージェントで探す以外に、あらゆる方法でアプローチする必要があります。 ここでは、スタートアップ企業の探し方を5つ紹介するので、自分にあった方法を見つけて実践してみてください。 ▼スタートアップ企業の探し方5つ
  • スタートアップ企業に特化して求人サイト
  • スタートアップイベントへの参加
  • スタートアップコミュニティへの参加
  • スタートアップ関連メディア
  • SNSやビジネスSNSの活用

スタートアップ企業に特化した求人サイト

スタートアップ企業に特化した求人サイトや企業紹介サイトを使用して効率的に探しましょう。

▼スタートアップ企業に特化した求人サイト

フォースタートアップスやアマテラスは、注目のスタートアップ企業〜ベンチャー企業に特化している転職支援サービスです。中には新卒採用を行っている企業もあるので、どのような企業があるのか知ることができます。

Wantedlyは、小規模のスタートアップからメガベンチャーまで幅広い企業と出会えるプラットフォームです。給与や待遇面を掲載していないことが特徴で、企業とカジュアルに繋がれるといったメリットがあります。

チアキャリアは、スタートアップ、ベンチャー企業に特化した新卒就活サービスです。フォースタートアップス、アマテラス、Wantedlyは中途採用しか行っていない企業の掲載もありますが、チアキャリアは新卒採用に特化しています。

新卒を採用したいと思っているスタートアップ・ベンチャーからスカウトが届く逆求人サイトでもあるため、自分だけでは見つけられなかったスタートアップ企業との出会いがあるかもしれません。

オファーをしてもらえるだけでなく、説明会の情報なども沢山掲載されているので、情報収集もできます。

就活サイト選びに迷っている方はぜひ以下の記事をご参考にしてみてください。

【25卒】人気就活サイトおすすめ9選比較!サイト毎の特徴やメリットをご紹介。

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スタートアップイベントへの参加

スタートアップ企業が集まるイベントやカンファレンスに参加するのも、1つの方法です。
起業家やエンジニアたちが集まるイベントでは、スタートアップ企業の経営者や社員が多く参加しています。

こうした場でネットワークを広げることで、スタートアップ企業とのつながりを築くことができます。

スタートアップ企業が集まるイベントで有名なものとして、「B Dash Ventures」や「IVS」「Innovation Leaders Summit」などがあります。これらのイベントでは、業界の第一線で活躍する経営者や著名人が集まってディスカッションを行ったり、ワークショップが行われたりします。

ネットワークを広げるだけでなく、業界の最新情報や経営に関しての知識を深めることができます。B Dash Venturesは完全招待制ですが、IVSは学生でも参加できるので、積極的に参加して情報収集してみると良いでしょう。

スタートアップコミュニティへの参加

スタートアップコミュニティとは、スタートアップと投資家やアドバイザーが参加するコミュニティです。自分が興味を持つ業界や技術分野のコミュニティに参加することで、スタートアップ企業とのつながりを持つことができます。

招待制のものもありますが、誰でも参加できるカジュアルなスラックグループや、フェイスブックグループなどもあります。

オンライン上のものがほとんどなので、全国どこにいても参加できます。その中で情報収集やオンライン上で交流することもできるので、積極的に活用していきましょう。

スタートアップ関連メディア

スタートアップ関連のニュースや情報を提供するウェブサイトやメディアをチェックすることで、新たなスタートアップ企業に出会うことができます。

▼スタートアップ関連メディア

国内外の最新ニュースを扱っているので、常に新しい有益な情報をキャッチすることができます。スタートアップ界隈の最新情報や動向を掴むことができるので、業界研究にも役立つでしょう。

始まったばかりのスタートアップサービスや、成長段階にあるスタートアップ企業と出会える可能性があるので、定期的にチェックして気になった企業の採用情報を見てみると良いかもしれません。

SNSやビジネスSNSなどの活用

スタートアップ企業の求人情報は広く公開していないケースも多いため、SNSやビジネスSNSを使って、スタートアップ企業の方や詳しい方と繋がっておくのも、1つの方法です。

スタートアップ界隈の人が多く使用しているSNSには、以下のようなものがあります。

  • Twitter
  • Wantedly
  • Linkedin
  • Eight
  • YOUTRUST

ビジネスSNSを活用することで、企業の方とカジュアルに繋がることができます。中には、人事の方や採用担当の方もいるので、積極的にフォローして活用しましょう。

ただ、使用には注意が必要です。SNSは個人的な情報が流出しやすいので、就活用のアカウントを作るなどして、プライベートとは分ける工夫が必要でしょう。

まとめ

スタートアップ企業の年収は上場企業の平均と比べると高いことがわかりました。ただ、業種や職種によって大きく異なりますし、待遇面でも違いが大きいので、チェックが必要です。

スタートアップ企業に就職する際に気を付けるポイントとしては以下の4つでした。

  • 待遇面を確認しておく
  • 会社や業界の業績をチェック
  • 経営層やリーダーとの相性を確認
  • 長期的なキャリアアップが可能か見極める

そして、スタートアップ企業の探し方は以下の5つです。

  • スタートアップ企業に特化して求人サイト
  • スタートアップイベントへの参加
  • スタートアップコミュニティへの参加
  • スタートアップ関連メディア
  • SNSやビジネスSNSの活用

スタートアップ企業の情報は、広く公開されていないものも多いので、自分で情報をキャッチアップする必要があります。

就活・転職サイトやビジネスSNSなどを活用して、効率よく情報収集をしてみてください。この記事があなたの就活の参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人
旅するライター女子なつぽん

24歳|フリーランスWebライター|広島出身
22年間広島で育ち、就活で上京。都内ITベンチャー企業で1年半ライターとして勤務。新卒2年目で独立し、現在は旅をしながらフリーのWebライターとして活動中。親に就職先を大反対され、内定承諾書を破られた経験があります笑


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