外資コンサルだけじゃない?営業なら鍛えておきたいケース面接対策を例題とともに解説!
みなさんはケース面接という言葉を聞いたことがありますか?
ケース面接とは外資系のコンサルティング会社でよく行われている面接の一つで、かなり難易度が高いものですが
実はこのケース面接の対策ができるとコンサルティングだけでなく営業職、広くビジネス感を鍛えられる課題なんです。
今回は、ケース面接について、例題と併せて解説していきます。
フェルミ推定を発展させたケース面接
ケース面接とは、元々Googleの面接で採用されていた、フェルミ推定を一歩進めた面接手法です。
フェルミ推定よりも実際のビジネスで起こりうるケースを想定した課題について、
論理的にアプローチできるかを口頭試問で問われます。
フェルミ推定とは
一時期話題になったので知っている方も多いかもしれません。
身近な情報から統計的な情報を推定する課題を出し、そのプロセスを見る課題です。
「バスの中にピンポン球はいくつはいるか」
「日本にマンホールはいくつあるか」
「アメリカにピアノの調律師は何名いるか」
といった、(おそらく)当然知らないであろう内容について、どの様に概算のアプローチをするかを問う課題です。
- バスはおおよそ横幅、縦幅、高さがいくらか
- ピンポン球はおおよそどのぐらいのサイズか
- バスの中に座席はいくつあるか
などから初期値、パラメーターを基に計算ロジックを組み立てます。
重要なのは数字ではなく計算ロジック。
如何に早く、妥当なロジックを組み上げられるかが評価の対象となります。
ケース面接
ケース面接では、実際のビジネスでありうるケースについて
- Lv1 フェルミ推定をつかって市場・現状を想定し
- Lv2 想定したものを改善するにはどうすれば良いか というような段階を経て解決策をまとめる力が問われます。
ビジネスソリューションを導く、と言う意味でビジネスコンテストに近いですが、
予め提示されたお題に対して一定の期間内にチームでプランを考えることの多いビジネスコンテストと異なり、
即興のお題に対して一人で即興で答える瞬発力と対応力が求められることが多いです。
ケース面接の具体的な例題
ケース面接で使われそうないくつか例題を作ってみました。
ケース面接の例題【文房具】
- Q1. 日本の文房具市場の規模はどれぐらいか.
- Q2. 日本の文房具市場を増やすにはどうすれば良いか
Q1で求めた文房具の市場規模に対して、Q2ではその規模を大きくするための施策を求められます。
アプローチ例
Q1 フェルミ推定
まず、文房具を使っているのはどんな人かを考えてみましょう。
大きく「学生」と「社会人」でかわりますね。
学生の場合、基本的にノートやペンで個人が使うものとなるので、
学生の文房具消費 = おおよそ一年間で使う文房具消費 x 人口の内学生の割合
となります。
企業は、昨今電子化が叫ばれておりますが、まだまだ紙やペンでの書類でのやりとりは存在します。
例えば日本のGDPが分かっていれば、
企業の文房具消費 = GDP x うち企業の経費消費係数 x うち事務経費係数 x 文房具係数
を考えれば
と計算できますね。"日本の"を日本企業と受け取り、
外資系文房具メーカー係数を定義し乗算しても良いかもしれません。
フリーランスの方も多いですから、労働者人口ベースで考えてもよいですね。
Q2 ケース面接
さて、ではあなたは文房具業界のコンサルティングを依頼されたとしましょう。
Q1で求めた市場規模を増大させるにはどうすればよいでしょうか?
この時、「とりあえず何か新商品を作ろう」とQ1を無視して考えるのではなく、
フェルミ推定で導出したそれぞれの要素のうち、どの要素にテコ入れするかを選んでから
それぞれに対する施策をねります。
今回のケースでは、最初に
- 学生の文房具市場
- 社会人の文房具市場
のどちらに効果的なアプローチを仕掛ける余地があるかを検討し、
そのそれぞれの要素に対する施策を検討します。
例えば、学生にアプローチしようと考える場合、国内人口自体はどうしても減少傾向にあるため文房具消費を高める施策を検討します。
文房具消費をさらに分解し、
- 文房具のうちの消費の割合(ノート、ペン、ホッチキスなど)はどうなっていて、どこにアプローチするか
- 一つずつの単価をあげるのか
- 購入する数を増やすのか
というように考えられます。
学生・社会人としましたが、市場規模を新規開拓する、と考えても構いません。
定年退職後の世代や就学前の幼稚園・保育園での市場を検討しても良いでしょう.
全く新しい文房具消費をつくるというのも、とても難しいですが求められている解決策でもあります。
その他の例題
参考までに、いくつか例題をあげます。
解答例はあっても答えはないのがケース面接なので、自分なりに考えてみてください。
- 近所にあるカフェの月の売り上げはいくらか。利益を倍にするにはどうすればいいか
- 自分が住んでいる地域のゲームセンターの来店者はいくらか。滞在時間を増やすにはどうすればいいか。
- 年間の就活の内定辞退者はいくらか。内定辞退数を半減させるにはどうすればいいか。
まとめ
ケース面接について、理解は深まったでしょうか。
フェルミ推定は数学的、統計的な感覚が強く求められますが、ケース面接ではそこに加えてビジネス的なセンスが問われます。
ビジネス課題を扱う以上、社会人も頭を悩ませる問題です。
進みたい業界のケース面接思考は就活中や入社後に新規ビジネスやビジネス改善案を提案する力になるので、
就活というビジネスを俯瞰できる環境で、今回の例題含めケース面接の課題に挑戦してみてください。
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