大手病とは?その原因と対策

自己分析

大手病とは?その原因と対策

就職活動をしていく中で
なかなかエントリーシートが通らない・・・
面接でうまく話せない、面接に何度も落ちてしまう…
とプレッシャーに押しつぶされそうになっていませんか?

就活が思うように進まず、焦ったり不安を抱えたりしているという人も多いと思います。

もしかしたらその原因は「大手病」にあるかもしれません。

この記事では大手病について解説し、その原因に迫り、対策も紹介していきます。

大手病とは?

大手病とは「就職活動において大手企業の選考しか受けていない状態」のことを指します。

大手病の原因は様々で、大手病は多くの危険性を孕んでいます。

大手病の危険性

危険性①就活の時間や体力を浪費する

大手病の人は大手だからという理由で企業の選考を受けるため、自己分析や企業研究が疎かになりがちです。

そのような自己分析や企業研究が甘い状態で倍率の高い大手企業を受けても、なかなか内定が出ません。

そのため大手病の人は落選を繰り返し、就活の時間や体力をいたずらに消費することになってしまいます。

危険性②本当に自分にあった就活をするタイミングを逃す

危険性①とも関連しますが、大手病の人は選考を受けている企業が自分にマッチしていない場合が多いです。

自分が納得していない企業をしばらく受け続けて、そのあと大手病を克服しても、
自分が本当に受けたい企業や自分に本当にマッチしている企業の選考が終わっているという可能性があります。

危険性③何度も選考に落ちてネガティブになってしまう

上述した通り、大手病の人は自己分析や企業分析が中途半端になってしまい、何度も選考に落ちてしまう可能性が高くなります。
それにより、自信を失い、ネガティブになってしまうことが多いです。

さらに、そのような精神状態で選考に臨むとまた落選してしまい、もっとネガティブになってしまうという悪循環に陥る可能性があります。

危険性④入社後のミスマッチ

大手病の人は自己分析や企業研究が疎かなので、無事内定を得て、大手企業に就職したとしても、
「自分のやりたい仕事ではない、社風が合わない」といったミスマッチが起こりやすいです。

大手病の人は就職活動中だけでなく就職後も悲惨な思いをする場合があります。

大手病の原因

大手病の原因は人それぞれです。

その原因をいくつかご紹介します。

原因①プライド

原因の一つとして、「自分は高学歴だから大手企業に就職しなければならない」といったプライドや執着が考えられます。

プライドを持って就活すること自体は良いですが、それが大手企業にこだわることに繋がるのは良くないですね。

原因②自己顕示欲

内定先の会社を「他人に自慢するための材料や他人に認めてもらうための材料」と捉えていることで大手病になる場合もあります。

会社を自己顕示欲や承認欲求を満たす場所ではなく、自己実現の場所や将来のための通過点と捉える視点が大切ですね。

原因③やりたいことがない、将来のビジョンがない

これは無気力から大手病になるパターンです。

やりたいことがない、将来のビジョンがないと、「とりあえず大手企業の選考を受けよう」という心情になりかねないです。

原因④情報不足

そもそも「大手企業しか知らない、大手企業しか調べていない」という状態です。

この状態は大手企業にこだわっているというわけではないので、大手病と言えないかもしれませんが、大手病と同じような危険性がありますよね。

原因⑤盲信

漠然と「大手企業に入れば、稼げる、将来安泰である」と思っていると大手病になる可能性があります。

大手だからと言って給与や待遇、キャリアステップなどについて詳しく調べないと、大手企業の盲信に陥ってしまいます。

原因⑥親の影響

「大手企業に入社して、親の期待に応えたい」という理由や「親が大手企業を勧めてくる」という理由で大手病になる人も多いです。

これは親が原因⑤である「大手企業を盲信している」という状態であるともいえます。

大手病の対策

ではどうすれば大手病に陥らないのか?

肝心な大手病の対策について見ていきましょう。

対策①自己分析をしっかりする

これは原因①・②・③に対するアプローチです。

自己分析をしっかりすることで自分の価値観が明らかになり、プライドや自己顕示欲よりも大切なことがあると気づけます。

また、自己分析をする中で自分の本当にやりたいことが明確になったり、将来のビジョンを具体的に思い描けるようになっていくでしょう。

そうすれば、大手病の時の「大手であるか否か」よりもずっと自分にマッチしている「就活の軸」が定まってきます。

対策②業界研究・企業研究をしっかりする

これは原因④・⑤に対するアプローチです。

業界研究をしっかりしっかりやっていれば、大手企業以外のその業界の優良企業も目に付くことでしょう。

また、大手だからと言って将来安泰とは限らないので、企業研究を怠らないことが大切です。
企業研究をしっかりすることで大手企業の盲信から抜け出すことができます。

対策③ベンチャー企業・中小企業を視野に入れる

これも原因④・⑤に対するアプローチです。

日本には大手企業以外にも成長中のベンチャー企業や優良な中小企業など魅力的な企業がたくさんあります。

現在利用している就活サイトで企業検索のやり方を変えたり、
ベンチャー・中小に特化した就活サイトに登録したりして、ベンチャー企業・中小企業も視野に入れることで、
より自分にマッチした企業に出会える可能性が高まります。

また、ベンチャー企業や中小企業を研究していれば、「大手企業に行く以外にも人生を豊かにするキャリアがある」と気づけるでしょう。

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対策④親を説得する

これはもちろん原因⑥に対するアプローチです。
親の説得が一番難しいかもしれませんが、これは対策①・②・③の集大成でもあります。

対策①で自己分析をしっかりしていれば、親に論理的に自分の就活の軸を説明できるし、
対策②で企業研究をしっかりやってれば、親に大手企業を盲信してはいけないことを伝えられるし、
対策③でベンチャー・中小を視野に入れていれば、親に大手以外の魅力的な企業を紹介することができます。

親の説得も一つの就活の中の面接と捉えて、無事に突破できるはずです。

まとめ

大手病の対策はもちろん大手病の予防策でもあります。

対策①~④に書かれたことを徹底することで納得のいく就活ができることでしょう。

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この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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