ES(エントリーシート)と履歴書の違いとは?好印象を与えるESの書き方をご紹介
今回は、esの書き方についてのお話です。
突然ですが就活生の皆さんは、こんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
「esの書き方が分からない」
「好印象を与えるesの書き方が知りたい」
「esで失敗して落ちたくない」
esは、就活における第一関門と言っても過言ではありません。基本的に合否が存在するため、なんとしてでも合格を勝ち取りたいですよね。
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- esと履歴書の違い
- esで企業が見ているポイント
- esの書き方
- esを書く際の注意点
- esに関するQ&A
この記事を読めば、正しいesの書き方が分かり、採用担当者からの印象がアップします!
ぜひ最後までお読みください。
es(エントリーシート)と履歴書の違いとは?
就活ではesが一般的ですが、転職やアルバイトなどでは履歴書を提出する場合もあります。
esと履歴書の主な違いは、下記のとおりです。
- エントリーシート:「能力」をアピールするための、プレゼン資料や広告の役割
- 履歴書:「経歴」を伝える証明書の役割
esは、自分のアピールポイントを伝えるための書類で、書き方に工夫が必要です。一方履歴書は、過去の経験を事実に基づいて書く書類と言えます。
就活ではesを提出するケースが多いため、自分の能力をアピールする意識を持って作成しましょう。
エントリーシートとは
エントリーシートは、企業に対して自分が入社した際にどれだけ企業に貢献できるか、どれだけの熱意をもって入社したいか伝えるものです。
そのため記載する内容は自分を魅力的に思わせ採用したい!と感じさせる内容でなければいけません。
また、エントリーシートに記載する内容は企業によって指定が違います。よくあるのは「志望動機」や「自己PR」「学生時代に取り組んだこと」などですが、「挫折した経験はありますか」「自分を動物に例えると何ですか」など変わった問いかけもあります。
☞エントリーシート(ES)とは? 作成のコツや役立つツールも紹介
履歴書とは
履歴書は「個人情報や過去の自身の経歴、スキルを伝えるもの」。
エントリーシートのように記載した内容で自身をアピールするのではなく、実際の今までの経歴を記載しそれと照らし合わせるものになります。
そのため自己PR欄や志望動機の欄があってもエントリーシートよりは、スペースが小さめになっています。小さいスペースになるのでわかりやすく簡潔に自分をアピールする必要があります。
esで企業が見ている3つのポイント
esで企業が見ているポイントは、下記の3つです。
- 文章で分かりやすく伝える力があるかどうか
- 自社に合った人物かどうか
1つずつ解説します。
1. 文章で分かりやすく伝える力があるかどうか
ビジネスでは
- メール
- 提案書
- 企画書
- 報告書
など、文章で上司やクライアントとやり取りする機会が多いです。そのため「文章コミュニケーション能力」が大切だと言えます。
esを作成する際は「質問に対して的確な回答か」「文章構成は論理的で分かりやすいか」などの点を意識するのがポイントです。
論理的な文章を作成するには「PREP法」がおすすめです。
- ** Point(結論)**
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
の順番を意識すると、分かりやすい文章が作成できます。
2. 自社に合った人物かどうか
企業は、esに記載されている過去の経験や自己アピールから
- モチベーション
- 考え方
- 価値観
などを読み取っています。
自社の企業理念や求める人材像に当てはまる人のほうが、採用担当者の目に留まりやすいです。
esを作成する際は、事前に企業のホームページで企業理念や求める人材像を確認しましょう。そして自分がどう貢献できるかをアピールすると、採用担当者の目に留まりやすくなります。
3.自社を理解しているか(自社のことをしっかりと調べているか)
企業にエントリーする際には自社をいかに理解しているかが見られます。
企業を調べた時にどのような事業をしていてそこにどんな魅力を感じたのか、説得力のある文章を書かなくてはなりません。
esを書く際には必ず企業の下調べをして、根拠に基づく内容を記載しましょう。
【基本編】esの書き方を解説
esは企業によって多少フォーマットが異なりますが、よく出てくる項目について書き方を解説します。
- プロフィール
- 学歴
- 志望動機
- 自己PR
esを作成する際の参考にしてみてください。
1. プロフィール
プロフィールには、自分の基本情報を記入します。内容は一般的な履歴書と大きく変わりません。
具体的には
- 日付
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 写真の添付
などです。
住所は、都道府県から、マンション・建物名なども省略せずに記入しましょう。
日付は、応募先企業に提出する日を記入します。メールに添付して提出する場合は、送信日に合わせます。
郵送する場合は投函日、持参する場合は持参日を記入しましょう。
写真を添付する場合は「過去3ヶ月以内」などの指定がある場合も多いです。応募要項を確認し、適切な写真を添付してください。
2. 学歴
新卒の就職活動では、中学卒業から書き始めるのが一般的です。
学校名は省略せず、正式名称で記入します。また、公立や私立なども明記しましょう。
高校や大学の場合は、学部や専攻までしっかりと記入する必要があります。
```
例)
2012年3月 〇〇区立△△中学校卒業
2012年4月 私立□□高等学校 普通科入学
2015年3月 私立□□高等学校 普通科卒業
2015年4月 私立●●大学 文学部 英語科入学
2019年3月 私立●●大学 文学部 英語科卒業見込み
```
esを記入している時点では、まだ卒業は確定していないはずです。そのため「卒業見込み」と記入しておくのが一般的です。
3. 志望動機
志望動機は、ほぼ聞かれると言っても過言ではありません。
採用担当者もしっかりチェックしているため、気合を入れて書く必要があります。
志望動機は、PREP法を意識して結論から書くようにしましょう。また、ただ志望理由を書くのではなく、自分が企業にどう貢献できるかを伝えるのがポイントです。
4. 自己PR
自己PRも志望動機と同様、しっかりとチェックされています。
PREP法で、結論ファーストを意識して記入しましょう。
自己PRでは、自分らしさをアピールできるエピソードを伝えます。さらにそのエピソードから、企業にどう貢献できるかをアピールし、自分を採用するメリットを伝えるのがポイントです。
志望動機と自己PRについては、下記の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください!
書類選考を突破したい!落ちる理由と合格のポイントを徹底解説
esを書く際の注意点4選
esを書く際には、以下の4点に注意しましょう。
- ですます調で書く
- 指定文字数の8割以上で書く
- 記号や絵文字は使用しない
- 誤字脱字をしない
1つずつ解説します。
1. ですます調で書く
基本的にesは、企業から指示がない限り「ですます調」で書きます。また、話し言葉も極力使用しないようにしましょう。
```
例)
志望動機は〇〇です。理由は〜だからです。
上記の例は「〜だから」が話し言葉になっているためNGです。
正解例)
志望動機は〇〇です。理由は〜のためです。
```
話し言葉はよく混合しがちなので、確認しながら記入を進めましょう。
2. 指定文字数の8割以上で書く
esには指定された枠や文字数があり、なるべく埋めるようにするのがベストです。
余白が多いと「やる気がない」「熱意に欠ける」と受け取られる可能性があります。
例えば、あなたが2人からラブレターをもらったとします。便箋いっぱいに書かれたものとスカスカなもの、どちらに本気を感じるでしょうか?おそらく多くの人は、前者と答えるはずです。
esは企業へのラブレターです。
内容ももちろん大切ですが、まずは企業への本気度を伝えるために、枠や指定文字数いっぱいに記入しましょう。
3. 記号や絵文字は使用しない
esは、家族や友人に送るLINEやメールではありません。そのため、絵文字を使うのはNGです。
また「!」「?」などの記号も使わないようにしましょう。
絵文字はNGと分かっていても「!」「?」などの記号を無意識に使っている可能性があります。
特に「!」は熱意をアピールしやすいですが、esでは避けたほうが無難です。
4. 誤字脱字をしない
誤字・脱字ゼロは、社会人の基本と言っても過言ではありません。
esで誤字・脱字があると、注意力不足や雑な印象を与える可能性があります。合否に影響する場合もあるため、必ず提出前に見直しをしてください。
Webesの場合は、Wordの校閲機能でチェックするのもおすすめです。
さらに詳しくエントリーシートの書き方を知りたい人は、こちらの記事を合わせて読むのをおすすめします!
☞ES(エントリーシート)の正しい書き方とは?企業が見ているポイントも解説【例文つき】
esに関するQ&A
esを作成する中で「これはどうすればいいの?」と、疑問に思う内容も出てきますよね。
ここでは、ちょっとしたesに関する疑問にお答えします!
- 趣味特技は何を書けばいい?
- 学生時代に頑張ったことがない
- esは手書きとWebどちらがいい?
- esの郵送方法は?
ぜひ参考にしてみてください。
1. 趣味特技は何を書けばいい?
趣味・特技は、企業に合わせて作り込む必要はありません。素直に自分が好きなことや、得意なことを伝えれば大丈夫です。
ただ記載するのではなく、趣味や特技を就職後にどう活かせるかまで考えて書くと、高評価につながります。
基本的に何を書いても問題ありませんが、ギャンブルや犯罪に関するものなど、社会的に良くないものは避けたほうが無難です。
趣味や特技に関しては、下記の記事で詳しく紹介しています!こちらも要チェックです。
☞【エントリーシート対策】趣味/特技欄って何を書けばいいの? ~採用目線でポイントをつかもう~」
2. 学生時代に頑張ったことがない
よく「学生時代に頑張ったことがない」という話を聞きます。
結論からお伝えすると「自分が頑張ったと思うもの」を伝えればOKです!
「部活でキャプテンを務めた」「大会で優勝した」などの突出した内容でなくても、全く問題ありません。
アルバイトや資格の勉強など、自分が頑張ったと思うものを、自信を持って伝えてみてください。
☞「ガクチカの作り方3ステップ!思いつかない場合の対処法も解説【例文あり】」
3. esは手書きとWebどちらがいい?
esの記入方法は、主に手書きとWebの2種類があります。基本的には、どちらでも問題ありません。
私が就活生だったころは、手書きが主流でした。しかし最近はオンラインでのやり取りが浸透してきたこともあり、Webで提出を求める企業も増えています。
個人的にはWebのほうが、誤字脱字などのケアレスミスを防ぎやすいのでおすすめです。
企業から指定があった場合は、指示に従いましょう。
4. esの郵送方法は?
esの用紙はA4サイズが一般的のため、折らずに郵送できる「角形A4」もしくは「角形2号」の封筒がおすすめです。
また、水に濡れたり郵送中に折れても問題ないように、クリアファイルに入れて封をすると安心です。
宛名は、応募企業の住所や社名を省略しないようにしましょう。封筒の左下には「応募書類在中」と赤字で記入するのがマナーです。
送り方1つでも、他の就活生と差をつけられます!ぜひ実践してみてください。
esを正しく記入して企業担当者に好印象を与えよう
esは、内定への第一関門です。多くの応募者の中から面接に進むためには、正しい書き方とちょっとした工夫で差をつける必要があります。
今回紹介したポイントを踏まえて、企業担当者に「おっ!」っと好印象を持たせるesを目指しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!