経済ニュースが分かるようになる頻出単語3選!

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経済ニュースが分かるようになる頻出単語3選!

ニュースを見ていると見出しに踊る「新型コロナ不況」!

「コロナによる不況はリーマンショック並み…」
なんて言葉がニュースの中で飛び交うものの、
その中で「なんとなくよく聞く、でも実際の意味はよく知らない」という単語はありませんか?

今回はそんな単語たちの中でも、
覚えておくと将来絶対に役に立つ頻出単語3つを徹底解説します!

= = = 今回解説する単語 = = =

  1. GDP
  2. 消費税
  3. 国債 = = = = = = = = = = = = = = = =

この3つの単語の意味や、そこに纏わる関連事項を把握しておくと、
今、国内外で経済がどのように動いているのかを把握することが出来るようになります。

これにより、今後自分の身に何が起こり得るのか想定しやすくなるので、
ぜひこれを機に、意味合いを押さえながら今後のニュースを追っていきましょう!

1. GDPとは

国内総生産(Gross Domestic Product)の略称が、いわゆるGDPになります。

1年間に国内で産み出された付加価値の総額ですね。
つまり、1年でどれだけ儲けを出したかになります。

日経新聞だと経済指標ダッシュボードに最新の数値が載っています。
「実質」と「名目」の2種類の数字がありますが、
その中間の数字が今の日本のGDPだな、と大雑把に捉えて良いでしょう。
名目:実額ベース / 実質:インフレ・デフレを考慮したもの です。)

GDPは価値の総額を示しているため、
前年と比べて、プラスになれば経済が伸びている
変化がなければ、経済は停滞していることになります。

先進国はおおむね平均1〜3%、
新興国は5〜7%程度
成長していると順調と言えます。

その国の成長度を確認する場合は、
ぜひ指標のひとつにGDPがあることを覚えておいてください◎

また、他国と比較する場合は「1人当たりのGDP」を比較すると、
国ごとの人口数の差を気にせず比較ができます。
これにより、それぞれの国の豊かさ・貧しさを測ることができます。

もう一歩踏み込んでみましょう。

日本のGDPの平均はだいたい500兆円前後と言われています。
じゃあGDPの構成要素で、最も大きなものは何だと思いますか?

それは「個人消費」で、500兆円の内の60%を占めています。
ここには、外国旅行者の日本での消費も含まれています。

2019年度は、約3200万人が日本を訪れ、4兆円強を消費しています。
つまり外国人旅行者が、日本の成長にかなり貢献していたことが伺えます。

ということは、コロナにより訪日消費が停滞している今、
その辺りをどう補っていくか、日本の戦い方のポイントが見えますね。

2. 消費税とは

消費税とは、消費に対して課される租税のことを指します。

では、国家予算である税金は、消費税以外に何がありますか?
そしてそれぞれの税金の徴収額はどれくらいだと思いますか?

この辺りは財務省の「財政に関する資料」に載っていたりするんですが、
ちょっと表にまとめてみると、以下のようになります。

租税 金額 割合
所得税 20.0兆円 32%
法人税 12.8兆円 20%
消費税 19.4兆円 31%
その他 10.3兆円 16%

実は勝手に天引きされる所得税と同じくらい、
消費税は、国家予算に寄与しているんです!

何気なく払っている税金ですが、
確かにGDPの内訳からしても、500兆円の内60%(=300兆円!)が個人消費

単純計算、300兆円×0.08=24兆円ですからね……。

※ちなみにここから、消費税を国に収めていない事業者や、
納税を免除されている事業者などもいるため、
最終的に上の表のような数値になっている感じです。

さてさて、租税による収入がだいたい合計62兆円。
国家予算はおおよそ100兆円。

あれ、じゃあ 100-62 = 残り38兆円はどう補っているの?
そこで出てくるのが国債なわけです。

3. 国債とは

日本国債は、日本国政府が発行する公債。
簡単に言うと、国の借金です。

国が借金をし、満期がきたらこれだけの利子をつけて返しますよ、というもの。
財務省が「個人向け国債窓口」も出しているので、実際に購入してみたい!なんて方は覗いてみてもいいかもしれません。

それにしても、国家予算のほぼ半額を補うこの国債。
一体今の時点でどれくらいの額に上っているんだろうと疑問に思うことでしょう。

そちらの額も先程の財務省の「財政に関する資料」に載っているんですが、
なんと国債残高は、総額897兆円

国民1人あたり約713万円。
勤労者世帯の平均の所得額は約546万円なので、
日本の労働者全員が1年間タダ働きをしたとしても補えないほどの額になっていると言えます。

さて、コロナ対策として1人あたり10万円の一律給付を出す〜という話がありますが、
総額12兆を上回る歳出、どうやって賄うんでしたっけ…?
そう、「国債」です。

ここでは、これらの施策の妥当性を問いたい訳ではありません。
ニュースで話している内容が、実は私たちの生活に直結しているんだということを、
単語の意味をおさえながら理解していきましょう◎

* * *

さて、いかがだったでしょうか?

先行きが不透明な中、毎日のニュースも憂鬱に……ということでしたら、
ぜひこれを前向きな機会と捉え、ニュースの読み解き方をおさえていきましょう◎

そして更に、今出てきた数値を毎回更新しながらおさえられるようになると、
世界や日本が、今どのように動いているかが分かるようになります!

まずは何となく、それらの数値を追い、
市況というものをつかめる人になりましょう!

この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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