【本当に伝えたいことは相手に言わせる】 〜「好き」を集める、沈黙のブランディング戦略〜

2026.02.05

【本当に伝えたいことは相手に言わせる】 〜「好き」を集める、沈黙のブランディング戦略〜

ブランディングの正体とは、企業側が何を言うかではなく、「お客さんが頭の中で何を想像するか」によって決まるものhttps://cheercareer.jp/company/seminar/3146です。
たとえば、企業理念に「顧客第一主義」や「最高のおもてなし」と高らかに掲げている会社があったとします。しかし、私たち消費者は日々多くの広告や宣伝文句にさらされているため、「またきれいなことを言っているな」と受け流してしまうのが現実です。 いくらその言葉が社長の本心からの叫びであったとしても、言葉だけで人の心を動かし、ブランドとして確立させるのは至難の業です。
そこで重要になるのが、言葉以外の行動で「想像させる」ことです。
わかりやすい例として、ハイブランドの「ルイ・ヴィトン」を思い浮かべてみてください。 店舗に行くと、店員さんは自社の製品である財布やバッグを扱う際、必ず白い手袋を着用します。 冷静に考えれば、これらは生鮮食品でも精密機器でもありません。素手で触ったからといって品質が落ちるわけではないでしょう。機能面だけを見れば、手袋は不必要な演出にも思えます。
しかし、なぜ彼らは徹底して手袋をつけるのでしょうか。 それは、「私たちの商品は、これほど丁寧に、指紋一つ付けずに扱わなければならない『高貴なもの』なのです」というメッセージを、言葉を使わずに伝えているからです。
店員さんがうやうやしく商品を扱うその所作を見て、私たちお客さんは無意識のうちにこう想像します。 「これだけ大切に扱われているのだから、やっぱりルイ・ヴィトンは価値のある高級品なんだ」と。
「高級です」と言葉で説明するのではなく、態度で示すことで、お客さんの内側に「高級である」という納得感を生み出しているのです。
このように、「何をどうすれば、お客さんが勝手に想像力を膨らませ、自社に好ましいイメージを持ってくれるか」を逆算して演出すること。 言葉で説得するのではなく、相手の想像力を刺激して、言いたいことを相手の口から言わせる仕掛けを作ること。 これこそが、真のブランディング戦略なのです。
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