【就活の髪型を解説】自身に合ったスタイルや美容院での伝え方などを具体的にご紹介
就活において、髪型はあなたの第一印象を決める大きな要素の一つです。
面接時に清潔感や誠実さを印象付けるためには、ただ髪を整えるだけでなく、顔型や業界に合わせた適切なスタイルを選ぶことが重要です。
多くの学生がエントリーシートや履歴書の内容には時間をかけても、髪型にはあまり気を使わないことがありますが、実際には髪型が面接の成功に大きな影響を与えることもあります。
この記事では、就活で好印象を与える髪型の選び方から、美容院でのオーダー方法まで徹底解説します。あなたの顔型や志望業界に合わせた髪型についてもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
1.【基本】就活で髪型が第一印象を左右する理由
第一印象は7秒で決まる
「第一印象は7秒で決まる」とは、初対面の相手に対してわずか数秒で印象が形成されることを示しています。心理学者アルバート・メラビアンの研究によると、言葉よりも非言語的な要素、特に外見や態度が印象に大きな影響を与えるとされています。
面接などでの第一印象は、顔の表情や身体の動き、服装、髪型など、言葉以外の要素が重要な役割を果たします。実際、面接官は応募者の清潔感や誠実さを瞬時に判断し、その印象がその後の評価に影響を及ぼすことがあります。
したがって、外見や態度が印象を大きく左右し、面接の結果にも大きな影響を与えるのです。
髪型と清潔感の関係
就活において最も重視される「清潔感」は、髪型によって大きく左右されます。きちんと整えられた髪型は、自己管理能力の高さを示します。
逆に、以下のような髪型は清潔感を損なう可能性があります
・長すぎる前髪(特に目にかかるもの)
・乱れた髪の毛(寝癖やうねり)
・極端な長さ(男性の場合は襟足が長すぎるなど)
・明るすぎる髪色
したがって、髪型は「あなたが信頼できる人物であるかどうか」という無言のメッセージになるのです。
業界による違いってある?
髪型の許容範囲は業界によって大きく異なります。具体的には、以下のような特徴が挙げられます。
〇保守的な業界(金融・公務員・商社など)
・男性:短髪で七三分け、ツーブロックは控えめ
・女性:肩より短いか、まとめた髪型が基本
〇比較的自由な業界(IT・広告・クリエイティブ系)
・男性:やや長めでも許容、ナチュラルなスタイリングも可
・女性:肩より長い髪も許容、ただし面接時はまとめる
具体的には、志望業界の企業サイトなどに掲載されている社員の写真を参考にするのも一つの方法です。
2. 就活で好印象な髪型スタイル
メンズ
〇王道ショート
就活の鉄板スタイルは、短めの「ビジネスショート」です。サイドと襟足をすっきりさせ、トップに少しボリュームを持たせるスタイルは、どんな業界でも好印象を与えます。特に、額と耳を出すことで誠実さと清潔感を表現することができるでしょう。
〇耳出しスタイル
耳を完全に出すスタイルは、顔の輪郭がはっきりし、表情も明るく見えるメリットがあります。さらに、髪が耳にかからないことで、自然な明るさや清潔感が強調され、明るくポジティブな印象を与えることができるでしょう。
〇ツーブロックあり/なし比較
ツーブロックスタイルは、業界によって判断が分かれます。金融や公務員などの保守的な業界では避けるべきですが、IT業界などではむしろ清潔感のある現代的なスタイルとして好まれることもあります。
ツーブロックを選ぶ場合は、極端な刈り上げは避け、自然な仕上がりにすることがポイントです。
レディース
〇ポニーテール
シンプルながら清潔感のあるポニーテールは、どんな業界でも好印象です。髪を後ろで一つにまとめるだけで、面接官に「顔」と「表情」を見せることができます。ただし、あまり高い位置でまとめると印象が強くなるため、耳の高さか少し下でまとめるのがおすすめです。
〇ハーフアップ
顔まわりをすっきりさせつつ、女性らしさも残せるハーフアップは、バランスの取れたスタイルとして人気です。特に前髪が長い場合や、髪をすべてまとめるのが難しい場合に適しています。サイドの髪を少し残すことで、顔の輪郭をやわらげる効果もあります。
〇前髪あり/なし
前髪は、顔の印象を大きく左右する重要な要素です。前髪ありの場合は、目にかからない長さで整えることが重要です。一方、前髪なしの場合は、清潔感と誠実さをアピールできる反面、表情がすべて見えるため緊張しやすい人には不向きかもしれません。
自分の顔型や前髪の生え方に合わせて選ぶとよいでしょう。
3. 【あなたはどのタイプ?】顔型&業界別 髪型診断チャート
顔型別おすすめスタイル
〇丸顔:頬のふくらみを視覚的に引き締めるスタイルが◎
・男性:サイドを短く、トップにボリュームを出す
・女性:顔周りに動きを出す、または後ろでまとめる
〇面長:縦のラインを強調しないスタイルが◎
・男性:サイドにボリュームを残す、前髪を少し残す
・女性:前髪あり、顔周りにレイヤーを入れる
〇エラ張り:角ばった印象を和らげるスタイルが◎
・男性:耳上の髪に少しボリュームを残す
・女性:顎ラインの少し下で切る、または耳かけスタイル
〇逆三角:額と頬のバランスを整えるスタイルが◎
・ 男性:前髪を少し残し、サイドにもボリュームを
・女性:顎ラインより長めの髪型か、ボブスタイル
髪質別ポイント
・剛毛・多毛:適度に軽さを出し、まとまりやすくする
・軟毛・猫っ毛:ボリュームが出るカットを選ぶ
・くせ毛:朝のセットが楽になるよう、くせを活かすカット
学生に人気の髪型ランキング
〇メンズ人気ランキング
- ビジネスショート(七三分け)
- マッシュベースの就活ヘア
- ソフトモヒカン(IT・クリエイティブ業界向け)
〇レディース人気ランキング
- 黒髪ストレートのポニーテール
- 前髪ありのボブスタイル
- ミディアムレングスのハーフアップ
4. 【今の髪型からどう変える?】就活向けに調整するポイント
今がロングなら?パーマなら?カラーありなら?
〇今がロングの場合
・男性:最低でも就活開始の1か月前にはカットすることをおすすめします。一気に短くするのに抵抗がある場合は、段階的に短くしていきましょう。
・女性:ロングヘアでも問題ありませんが、面接では必ずまとめましょう。ただし、面接中に髪が崩れないよう、事前に固定方法を練習しておくことが大切です。
〇パーマありの場合
パーマは業界によって判断が分かれます。保守的な業界を志望する場合は、就活開始の2か月前までにはストレートに戻しておくのが無難です。IT・クリエイティブ系であれば、控えめなナチュラルパーマは許容される傾向にあります。
〇カラーありの場合
就活では黒髪が基本です。茶髪やハイライトなどのカラーは、保守的な業界では特にマイナス評価につながります。染め直す場合は、就活開始の1.5〜2か月前に行い、面接時に根元が伸びていないよう注意しましょう。
長さを変えたくない場合のアレンジ術
長さを変えたくない場合でも、清潔感を出すアレンジ方法はあります。
〇メンズの場合
・前髪を上げる:ワックスを使って前髪を上げるだけでも印象が変わります
・耳出し:サイドの髪を耳にかけ、清潔感を出す
・スタイリング剤の見直し:ツヤ感のあるジェルよりも、マットな質感のワックスがビジネスシーンには適しています
〇レディースの場合
・ローポニーテール:シンプルながらも清潔感があり、どんな業界でも好印象
・就活用のヘアクリップ:シンプルで主張しないデザインを選ぶ
・黒髪に近づける:完全な黒髪が難しい場合でも、できるだけ暗めのカラーに調整する
自分で整える方法と失敗しないセット例
〇メンズのセット方法
- シャンプー後、70%程度乾かす
- 少量のワックスを手のひらでよく伸ばす
- 髪の根元から毛先に向かって整える
- 最後に前髪を整え、動きを出す
〇セット時の注意点
・ワックスの使いすぎに注意(特に面接当日)
・髪が濡れた状態でのセットは避ける
〇レディースのセット方法
- シャンプー後、ドライヤーで根元から乾かす
- ヘアアイロンで前髪やトップを整える
- ポニーテールやハーフアップにする場合は、表面の毛を整えてからまとめる
- 最後にヘアスプレーで固定(ただし使いすぎに注意)
5. 【美容院でのオーダー法】プロに就活ヘアを伝えるコツ
美容師に伝えるべき4つのポイント
美容院で就活ヘアをオーダーする際に、曖昧な「就活用で」という伝え方だけでは、美容師さんも具体的なイメージがつかめません。以下の4つのポイントを明確に伝えましょう
- 志望業界:「金融業界を志望しているので、保守的な印象に」など
- 希望の長さ:「前髪は眉毛が見える長さ」「サイドは耳が出る長さ」など具体的に
- セットの難易度:「朝簡単にセットできるように」など
- 自分の髪質の悩み:「くせが強い」「寝癖がつきやすい」など
実際のオーダー例(セリフ形式)
〇メンズの場合
「就職活動用のヘアスタイルにしたいです。金融業界を志望していて、保守的な印象が必要です。サイドと襟足はスッキリと短く、前髪は眉毛が少し見える長さでお願いします。髪質が硬いので、朝のセットが簡単になるようにカットしていただけると助かります。」
〇レディースの場合
「就活用のヘアスタイルにしたいです。商社を志望しているので、清潔感のある印象が必要です。長さはこのままで、前髪は目にかからない長さにしてください。就活中はポニーテールにすることが多いので、まとめやすいようにレイヤーは控えめにお願いします。」
写真を見せる場合のおすすめスタイル・見せ方
写真を見せる際のポイント
・複数の角度(正面・横・後ろ)から撮られた写真を用意する
・「この部分が気に入っている」と具体的に伝える
・「自分の髪質と違いそうな部分」も伝える
特に就活ヘアは「清潔感」と「まじめさ」が重要なので、モデルの髪型をそのまま真似るのではなく、自分の顔型や髪質に合わせたアレンジが必要である点も美容師に伝えましょう。
6. 【NG集】面接で避けるべき髪型など
マイナス評価に繋がる可能性がある髪型
〇メンズのNG髪型
・極端なツーブロック(特に刈り上げが目立つもの)
・長すぎる前髪(目が隠れる)
・束感が強すぎるスタイリング
・七三分けでも、分け目が極端に深いもの
〇レディースのNG髪型
・まとめていない長髪(特に肩にかかる長さ)
・極端な巻き髪
・アクセサリー過多のアレンジ
・前髪が目にかかるスタイル
地毛が明るい人は染め直すべき?
地毛が明るい場合の対応としては、2つの業界タイプによって異なります。
保守的な業界(金融・商社・公務員など)ではあれば、暗めに染めることを強く推奨しますが、クリエイティブ系やIT業界の場合、自然な明るさであれば許容される可能性もあります。
ただし、「地毛です」と主張するよりも、控えめな印象にするほうが無難です。エントリーシートの写真撮影前に美容院で相談することをおすすめします。
よくあるミスとその改善方法
〇スタイリング剤のつけすぎ
改善策:ワックスやジェルは少量を手によく伸ばしてから使用すること。光沢が強すぎないマット系を選ぶ。
〇寝癖が直っていない
改善策:面接当日は時間に余裕を持って準備。ドライヤーとヘアブラシで根元からしっかり整える。
〇髪が顔にかかる
改善策:面接中は髪を触らないよう、事前にしっかり固定。女性は細めのピンを使って目立たないよう固定する。
7. 【Q&A】よくある悩みと解決策
髪が明るいけど染めたくない
髪の明るさの許容範囲は業界によって異なります。保守的な業界(銀行・総合商社・公務員など)では、明るい髪色はマイナス評価につながる可能性が高いです。一方、IT・クリエイティブ系では、自然な明るさなら問題ないケースも多いです。
どうしても染めたくない場合は、以下の点を意識するとよいでしょう。
- 志望業界の社員の髪色をリサーチする
- 可能であれば、少しだけ暗めにトーンダウン
- ES写真や面接では、髪色よりも清潔感と身だしなみに特に気を配る
ただし、「染めたくない」という個人的な理由よりも、「その業界で働きたい」という熱意を優先することが重要です。
面接の日だけうまくセットができない
面接日の髪型トラブルは多くの就活生が経験する問題です。以下の対策を試してみましょう。
- 事前練習:美容院で仕上げてもらった直後に、自分でセットし直す練習をする
- プロに教わる:美容師さんに「面接用のセット方法」を具体的に教えてもらう
- 前日準備:面接前日は早めに就寝し、寝癖対策をしておく
- 時間に余裕を:面接当日は通常より早く起きて、焦らずにセットする時間を確保
また、面接の1週間前に「リハーサルカット」を受け、当日と同じ状況でのセットを確認しておくのも効果的です。
まとめ
就活における髪型は、あなたの第一印象を大きく左右する重要な要素です。この記事でご紹介した内容を以下にまとめました。
- 基本は清潔感:どんな髪型を選ぶにしても、清潔感と誠実さを伝えられるスタイルを選びましょう
- 業界研究を反映:志望業界の文化や傾向を理解し、それに合わせた髪型を選ぶことが重要です
- 顔型・髪質に合わせる:一般的な就活ヘアでも、自分の顔型や髪質に合わせたアレンジが必要です
- 美容院でのコミュニケーション:「就活用」と伝えるだけでなく、具体的な希望を伝えましょう
- 自分でのセット練習:面接当日に慌てないよう、事前に自分でセットする練習をしておくことが大切です
最後に、髪型は重要ですが、それ以上に大切なのはあなたの熱意や能力です。適切な髪型で第一印象を良くし、その後の面接で自分の強みをしっかりアピールしましょう。
就活を通じて社会人としての自己表現を学び、自信を持って面接に臨んでください。