就活で営業職を志望するメリットは?営業職経験後のキャリアパスも紹介
どの業界においても、企業の売上のかなめとして重要な役割をになう、営業職。
しかし、就職活動中の学生からは
「営業職は辛くて大変なのでは?」
「新卒で営業職につくのは良くない?」
という不安の声がしばしば聞かれます。
そこで本記事では、学生たちの不安を解消すべく以下の内容について詳しく解説します。
- 新卒で営業職につくメリット・デメリット
- 主な営業種類別の業務内容とポイント
- 営業職経験後のキャリアパス
ぜひ、本記事を最後まで読み、営業職への理解を深めて就職活動の参考にしてくださいね。
新卒で営業職につくメリット
就活で営業職を検討するなら、営業職のメリットを知っておきましょう。
新卒で営業職につくメリットは以下の3点です。
- 業界問わず活躍できるスキルや能力が身につく
- 成果が目に見えてわかりやすい
- 人脈がひろがる
他職種では享受しにくい、営業職ならではのメリットもあります。上記3点について詳しく見ていきましょう。
業界問わず活躍できるスキルや能力が身につく
営業職として仕事をしていると、経験や学びのなかでさまざまなスキルや能力が身につき、それらの力は業界を問わず活用することができます。
営業職で身につくスキルや能力は以下の通りです。
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 課題発見力
- プレゼンテーション力
- 交渉力
「コミュニケーション能力」とは他者との意思疎通をスムーズに行う力で、営業職においては顧客との信頼関係構築のために欠かせません。
営業職は、顧客との対話からビジネスへつなげる仕事なので、コミュニケーション能力は日々の積み重ねで必ず身につけることができます。
「傾聴力」とは、ヒアリング力とも言われ他者の話を熱心に聴き、理解する力です。
顧客の話に耳を傾け、顧客の特性や要望を的確に把握することは、営業を行う上で欠かせません。
営業職の仕事を通して、話し上手になるだけでなく聞き上手になることができます。
さらに、現状を分析・把握し課題を明らかにする「課題発見力」も営業職で養うことが可能です。
顧客の話を通して顧客の悩みやニーズをくみとり、時には顧客自身が気づいていない潜在的な課題を掘りおこし、解決のための提案を行うことは営業の大切な仕事のひとつ。
こうした営業の仕事は、課題発見力を養うことに繋がり「現状を打破する力」としてビジネスのあらゆる場面で重宝されます。
「プレゼンテーション力」とは、説得力や訴求力を持って他者に提案を行う力です。
この力を身につけていれば、プレゼンテーションを通じて、意図通りに他者を動かすことができます。
いかに顧客が胸を打たれる営業プレゼンを行うかが、受注獲得のポイントであると言っても過言ではありません。
日々顧客に提案を行う営業職の仕事では、プレゼンテーション力を養い高めることができます。
また、自己と他者双方が納得できるゴールを目指して提案、話し合いを行う「交渉力」を養うことができるのも営業職の特徴です。
交渉力は営業の場面だけでなく、他部署との業務調整や経営戦略立案など、ビジネスを円滑に進めるうえでトータル的に必要とされています。
営業職で身につけた交渉力は、今後のキャリアにおいてどの道に進んでも役に立つことでしょう。
このように、営業職につくと、さまざまなビジネススキルが身につき、それらは業界問わず活用できるので、将来のキャリアアップをするうえでも有利に働きます。
成果が目に見えてわかりやすい
営業職につくメリットの2つ目は、努力の成果が目に見えてわかりやすい点です。
なかには、事務職など仕事の成果を評価する基準があいまいな職種もありますが、営業職は、売上高、契約高といった目に見える数字として実績があらわれます。
仕事の成果が目に見えることにより、努力を正当に評価してもらえるため、モチベーションの向上や維持に繋がることでしょう。
また、営業職では、成果に見合った報酬を基本給に上乗せするインセンティブ制を導入している企業も多くあるので、収入面においても正当に評価が反映される職種と言えます。
人脈がひろがる
営業職は、日々さまざまな顧客と顔を突き合わせる仕事であるため、当然ながら仕事の積み重ねで人脈がひろがっていきます。
人脈がひろがることは、次のアプローチ先ひいては成果につながる関係性をひろげること。営業職で継続的に成果をあげるために、人脈をひろげることは非常に重要な意味を持ちます。
一度築かれた良好な人脈は、たとえ他職種や他業種へ転向しても役に立つ場面が必ず訪れるはずです。
また、さまざまなポジションの人との交流によって、自身の見識も広がり、仕事ひいては人生の選択肢も大きく開かれます。
さらに、ビジネスにおいて人脈をひろげることは「困った!」という場面で手を差し伸べてくれる人間関係を社内外に作っておくことです。
そのため、新卒の場合、人脈がひろがればひろがるほど、仕事をスムーズにすすめやすくなるでしょう。
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新卒で営業職につくデメリット
営業職の仕事は、メリットばかりではありません。
新卒で営業職につく主なデメリットについて、以下の3点を紹介します。
- 勤務時間は顧客次第
- 成果をあげられなければ給与が下がることも
- シビアな人間関係
勤務時間は顧客次第
営業職は、顧客ありきの仕事です。
成果をあげるために、顧客の都合にあわせた対応が求められることは少なくありません。
時には、休日出勤となる場合も。
顧客との信頼関係構築やアポイントメントのやりくりによって、業務時間外での対応を避けることは可能です。
ただし、新卒の場合は業務に慣れていなかったり一定の成果に対し実績が追いついていなかったりするため、時間外勤務が発生する可能性がある点に留意しましょう。
成果をあげられなければ給与が下がることも
営業職においては、成果に応じて基本給に成果報酬を上乗せするインセンティブ制を取り入れている企業が多くあります。
成果をあげればあげるほどインセンティブが上乗せとなるため、営業職の年収は天井知らずと言われています。
しかし、逆に成果をあげられなければ、インセンティブはもらえません。
一般的に、営業職はインセンティブの上乗せが想定されている分、基本給は低めに設定されていることが多いです。
そのため、うまく成績が上がらない時は、他職種と比べ給与が少ない、ということもありえます。
新卒で営業職となった場合、はじめから成果をあげることは難しいでしょう。
その場合の給与体系は企業によって異なるので、あらかじめ調べておくことが大切です。
シビアな人間関係
社会人となれば、人間関係にまつわる苦労は誰しもが経験するものですが、営業職はとくにその傾向が顕著と言えます。
顧客との人間関係は成果に直結するため、きめ細やかな気配りは欠かせません。
さらに、職場においても上司や同僚、他部署との良好な関係性を維持することは、仕事を円滑に進めるうえで非常に重要になってきます。
また、営業職ではチーム制を採用する企業が多く、同じ会社内でも他チームがライバル関係になる場合も少なくありません。
切磋琢磨できる良好な関係づくりのために、日ごろからの密接なコミュニケーションは必須と言えるでしょう。
【主な営業種類別】仕事内容とポイント
これまで、新卒で営業職につくメリットとデメリットについてお話してきました。
営業職と一口で言っても、さまざまな種類の営業業務があります。
営業の種類によって、経験できることや身につくスキルなどはさまざま。
ここでは、以下の主な営業種類別に、仕事内容とポイントについて紹介します。
- 個人営業
- 法人営業
- 新規開拓営業
- ルート営業
実際の業務や企業においての役割も異なるので、実際に働くイメージを膨らませ、自分には何が合っているのか想像しながら読んでみてくださいね。
個人営業
個人営業は、営業対象の顧客を個人消費者とする営業で、BtoCとも言われます。
法人営業のように取引規模は大きくありませんが、契約の可否はセールス相手本人が決定することが多いため、スピーディな取引であることが特徴です。
また、人対人のやり取りであることから、営業マンの人柄や相性といった消費者の感覚的な要素が契約に結びつくことも少なくありません。
個人を顧客としたセールスは、コミュニケーション能力はもちろん、顧客の話を傾聴し共感する力、情に訴える話法などが必要です。
法人営業
法人営業はBtoBとも呼ばれ、法人を顧客対象とした営業です。
1つの契約で大型受注になることが多く、取引規模は非常に大きいとされています。
ただし、実際にやり取りを行う企業担当者に決裁権限はなく、企業内での審議に時間を要することが多いため、契約までに時間がかかる取引であることが特徴です。
法人営業の場合、顧客側が契約に際し慎重に判断をくだすことから、自社商材を利用する合理的なメリットについて、的確に伝えることが不可欠となります。
そのため、プレゼンテーション力や交渉力、ロジカルシンキングといったスキルが求められるでしょう。
新規開拓営業
新規開拓営業は、新規の顧客を増やすために開拓活動を行う営業のことです。
主な新規開拓の方法は、以下の7つ。
- 飛び込み(訪問)
- テレアポ
- メール(ダイレクトメール)
- Webサイト運営
- SNS活用
- 広告運用
- セミナー開催
取引実績のない顧客からの契約を目的としているため、初対面の見込み顧客との信頼関係構築からスタートします。
また、自社商材に対する知識を持たない相手にアプローチすることから、高いコミュニケーション能力やプレゼンテーション力が必要です。
ルート営業
ルート営業は、既存顧客に対し、新しい商材のセールスや、継続的な取引をうながすフォロー活動を行う営業のことを言います。
新規顧客の獲得をになう新規開拓営業とともに、継続的な売上計上をになうルート営業は企業にとって大変重要な仕事です。
既存顧客から自社に対する要望や本音をヒアリングし、継続的な取引を提案する仕事なので、とくに高い傾聴力と課題発見力が求められます。
営業職経験後のキャリアパス
これまで、新卒で営業職につくメリットとデメリットをお話してきましたが、営業職をより身近に感じることはできましたか。
ここからは、営業職を経験した後のキャリアの可能性について紹介します。
「新卒で営業職についたら、今後のキャリアはどうなるんだろう」と不安に思う人もいるでしょう。
営業職経験後のキャリアパスには、豊富な選択肢があるので安心してくださいね。
主な営業職経験後のキャリアパスは、次の通りです。
- 営業のスペシャリスト
- 営業のマネジメント職
- 他職種への異動
- 他業種への転職
- 独立して経営者
営業のスペシャリスト
現職を継続し、営業職をきわめるスペシャリストとしてキャリアを積むという選択肢があります。
営業職では、日々の業務を通じてさまざまな能力やスキルを身につけることが可能です。
経験年数を経るほどに、それらの能力やスキル、人脈などが深くひろまり、厚みのある人間へと成長します。営業職ひいては企業人、社会人としての評価が高まることでしょう。
営業のマネジメント職
現場での営業経験をいかして、営業部門をマネジメントする立場にキャリアアップする選択肢です。
現場を知る指導者だからこそ、机上論ではなく現場に即した指導やフォローを行きわたらせることができます。
発言にも説得力が生まれ、部下からの厚い信頼を得られることでしょう。
他職種への異動
営業職では、汎用性の高いスキルや能力を身につけられることを前述しましたが、これらのスキルや能力をいかして他職種へ異動する選択肢もあります。
営業の目標達成のために戦略を企画立案し、多角的にバックアップをおこなう「企画・マーケティング」職や、営業が受注を獲得した案件のアシストを行う「事務職」など、営業経験をいかして活躍できる職種はさまざまです。
複数の職種を経験すると、企業の業務全体の動きや流れを俯瞰して把握できるようになるため、仕事をスムーズにすすめることができます。
他業種への転職
営業職は、業種を問わず企業利益のかなめとなる重要な役割をになう職種です。
そのため、営業職としての経験やベースのスキル、能力を持つ営業職経験者は、どの業界においても求められる人材と言えます。
一口に営業職と言っても、業界や企業によって営業手法や求められる能力は異なるので、転職先で同じ営業の仕事をしても新鮮に感じることが多いはずです。
新しい業界で自分の力試しをしてみたい、現状にプラスアルファの力を身につけたいという人は他業種の転職を視野に入れてみるといいでしょう。
独立して経営者
営業職経験者が独立して自ら経営者になるケースは、意外と少なくありません。
営業マンは、さまざまなポジションの人との人間関係を築くたびに、さまざまな価値観やビジネス観に触れ、新しいビジネスを始めるビジョンが明確になることが往々にしてあります。
また、自社製品やサービスが、顧客のニーズや悩みに対する最適な提案でない現実を目の当たりにし、サラリーマンとしての限界を感じて起業する人もいるようです。
営業職で培ったスキルや能力は、起業し、経営をするうえでも役に立ちます。将来的に起業を目指して営業職を経験する人も多いです。
営業職への理解を深めて就職活動の選択肢を広げよう!
本記事を通して、新卒で営業職につくときの具体的なイメージについてお伝えしてきました。
本記事のポイントは、
- 新卒で営業職につくと、社会人で役に立つビジネススキルを身につけられる
- 営業職は仕事への正当な評価を受けやすく、モチベーションを維持しやすい
- 営業職には種類があり、種類によって経験できることや身につく力は異なる
- 営業職を経験すると、さまざまな選択肢のキャリアパスがある
でした。
就職活動では、ぜひ営業職も視野に入れて企業選びの選択肢を広げてみましょう。