OB・OG訪問とは?始めるタイミングやメリット・デメリット・探し方など詳しく解説!
OB・OG訪問は業界・企業研究に役立つため、毎年多くの就活生が実施しています。
しかしOB訪問にたどり着くまでには、失礼がないようビジネスマナーを身につけておくだけでなく、事前の準備が必要となります。
実際、これからOB訪問を考えている就活生は「どのような準備が必要なのかわからない」と不安に感じているのではないでしょうか?
そこで、この記事では就職活動サイトである「チアキャリア」が専門的な観点からOB・OG訪問について解説します。
OB・OG訪問をするときは、メリットやデメリットを知った上で流れや必要な準備を知っておくことが大切です。
具体的には
- OB・OG訪問とは
- OB訪問はいつから始めるべき?
- OB訪問で得られるメリット
- OB訪問することによるデメリット
- OB・OG訪問は目的が大事
- OB訪問の流れ
- OB訪問する前の事前準備
- OB訪問する際に意識しておくマナー
- OB訪問の探し方
- 【ケース別】OB訪問する際に送るメール例
- OB訪問の注意点
- OB訪問の効果を最大限に引き出すコツ
の順番にご紹介していきます。
この記事を読めばOB・OG訪問に関する理解が深まり、就職活動を効率良く進められるので、ぜひご活用ください。
OB・OG訪問とは
OB・OG(以下「OB訪問」に統一)訪問とは、企業を訪問し実際に働いている先輩から話を聞く就職活動の一つです。
ホームページだけでは知りえない福利厚生の実態や働きやすさなどについてリアルな情報が得られるので、多くの学生が参加しています。
希望する企業のOB・OG訪問なら、自分が抱くイメージとのすり合わせもでき、ミスマッチなく企業へ応募することができるでしょう。
OB訪問はいつから始めるべき?
「リクナビ就職活動準備ガイド」によると、OB訪問は卒業前年度の3月から始める学生が最も多いようです。
OB訪問は特に決められたタイミングがあるわけでないので、就職活動に意欲的な学生は3月よりも早くアクションを起こしています。
なお2021年卒を対象にした「マイナビ就職モニター調査」によれば、平均5人のOBへ訪問を行っているというデータもございます。
OB訪問で得られるメリット
OB訪問をすることで、主に次のようなメリットが得られます。
- 社員の本音が聞き出せる
- 企業の選考で有利になる可能性がある
- 業界・企業研究に役立つ
社員の本音が聞き出せる
OB訪問だからこそ、先輩社員からの本音を聞き出すことができます。
公の企業説明会や面接では、どうしても形式的な内容で良い話ばかりが耳に入ってきがちです。
しかしOB訪問なら聞きづらいことも教えてもらうことができ、働きづらい部分や仕事で辛いことなどについても教えてもらえるでしょう。
社員の本音が聞けるのは、OB訪問の醍醐味の一つです。
企業の選考で有利になる可能性がある
志望する企業のOB訪問なら、選考で有利に働くことがあるかもしれません。
「御社でOB訪問をさせていただきました」という話をすれば、それだけで他のライバルと大きく差をつけることができます。
また企業の情報が十分に得られている状態であるため、志望動機や自己PRも納得感の増した内容に仕上げることができるでしょう。
業界・企業研究に役立つ
OB訪問は、業界・企業研究に役立つ点も大きなメリットです。
業界・企業研究と言えばホームページやパンフレット、「就職四季報」を参考に進めることが多いかもしれません。
しかしOB訪問なら基本的な情報はもちろん、自分では調べられないような業界のトレンドや市場動向など詳しい情報が得られます。
OB訪問することによるデメリット
一方、OB訪問をすることによって生じるデメリットについても見ておきましょう。
- 準備に時間がかかる
- 企業の選考で不利になる可能性がある
- 担当者の対応にばらつきがある
準備に時間がかかる
OB訪問は、準備などで非常に時間がかかります。なぜならOB訪問は、OBを探すところから自分でやらないといけないからです。
相手は忙しい社会人なので、一度約束を取り付けても、都合によって急遽OB訪問ができなくなってしまうこともあるでしょう。そうなれば、またOBを探さなければなりません。
計画を立てずにやっていると、本来やるべき就職活動そのものが疎かになってしまうリスクがあります。
企業の選考で不利になる可能性がある
OB訪問は選考で有利になる可能性がある反面、上手くやらないとデメリットになってしまうこともあるでしょう。
どれだけ意欲的な姿勢を見せていても、社会人としてのマナーができていなかったりすると、相手に悪い印象を与えてしまうからです。
当日面接してくれる人が、OB訪問時の関係者であなたのことを知っている人だった場合、選考に悪影響を及ぼしてしまうこともあるでしょう。
担当者の対応にばらつきがある
OB訪問は当日どのような人と会えるかわからないので、担当者の対応にばらつきがあります。
担当者によっては期待していた情報が得られない、いい加減にあしらわれてしまうといった可能性もゼロではありません。
会社の指示でOB訪問に応じているというスタンスの社員さんが相手だった場合、真摯に対応してもらえないこともあるでしょう。
どのような人が担当してくれるかは学生側で対策できない部分ですが、OB訪問にはこのようなリスクが潜んでいることもあります。
OB・OG訪問は目的が大事
OB訪問は「なぜ今する必要があるのか」という目的意識を持っておくことが大切です。
目的意識を持つことによって、自分が必要とする情報を聞き出せるようになり、効率よく就職活動を進められます。
次のようなOB訪問の目的を参考にして、自分なりのビジョンを持っておくようにしましょう。
- 入社後のミスマッチを防ぐため
- 業界・職種の理解を深めるため
- 自身のキャリアプランを練るため
- 企業の選考プロセスで必要だから
入社後のミスマッチを防ぐため
OB訪問をする学生の多くは、「入社後のミスマッチを防ぎたい」と考えているのではないでしょうか。
会社の内情や業務内容を事前に知っておけば、入社後の「こんなはずじゃなかった」という失敗を未然に防げます。
面接で聞きづらいことを聞き、理想と現実のギャップを埋めることこそ、OG訪問をする大きな目的の一つだと言えるでしょう。
業界・職種の理解を深めるため
業界・職種の理解を深める目的で、OG・OG訪問をする学生もいるでしょう。
情報を得ることで今後業績の伸びる業界やスキルアップができる職種がわかり、自身の就職活動の方向性を定められるようになります。
現場で働く社員から語られる競合他社の状況やトレンドなどは、インターネットで得られる情報よりも現実的でリアルなものが手に入るでしょう。
自身のキャリアプランを練るため
自分自身のキャリアプランを考える目的で、OB・OG訪問をする学生もいるでしょう。
1日の流れや具体的な業務内容がわかれば、自分が働いたときのイメージもしやすく、キャリアプランを考えるきっかけとなります。
企業の選考プロセスで必要だから
企業の選考プロセスで必要だから参加する学生もいます。
一部の総合商社や金融業界、大企業などでは、選考の一環としてOB訪問を必須としている場合もあります。
「自社へ入社する意欲がどれくらいあるのか見たい」「どれくらいの気持ちを持って志望しているか知りたい」など理由はさまざまです。
場合によっては、1人ではなく複数の社員から話を聞いてほしいと考える企業もあります。
ケースとしては少ないかもしれませんが、企業の選考プロセスで必須だからOB訪問をするという学生もいるのです。
OB訪問の流れ
一般的なOB訪問の流れは、次のとおりです。
- OB・OGを探す
- 担当者へ依頼する
- 準備をする
- 訪問する
- お礼をする
これからOB訪問を考えている学生の方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.OB・OGを探す
初めにOB・OGを探します。人脈がないと難しいと考える方も多いかもしれませんが、現在ではさまざまな方法が用意されています。
OBは大学のキャリアセンターの卒業生名簿から探すことが可能です。また訪問できるOBがいないか、ゼミの教授やサークルの先輩に相談してみても良いでしょう。
ほかにもFacebookやLinkednといったSNSを活用して探す方法や、OB訪問に特化したアプリサービスの活用などもあります。
自分の探しやすい方法で、気になる企業のOB・OGを探してみましょう。
2.担当者へ依頼する
OBを見つけたら、訪問できるかどうかの依頼が必要です。
電話とメールの方法がありますが、相手が好きなタイミングで確認できるメールが望ましいでしょう。メールならOBも仕事の落ち着いているときに目を通しやすく、時間を取らないので迷惑がかかりません。
件名は「OG訪問のご依頼」などにしておき、件名ですぐに内容がわかるようにしておきましょう。昨今は個人情報の流出防止を徹底しており、連絡先の出所などを気にする企業が多くあります。
そのため、なぜ訪問したいのかという理由だけでなく、連絡先を入手した経緯についてもきちんと伝えておきましょう。
3.質問を準備をする
次に質問する内容を考えて、準備を整えておきましょう。
中身のある質問にするためにも企業研究を重ね、企業の掲げるビジョンや理念、社風等について理解しておくことが大切です。
また企業の持つ強みや、今後の課題についても調べておきましょう。
OBは仕事のスキマ時間で話をする機会を設けてくれているので、無駄な時間とならないようきっちりと質問を準備して、OB訪問に臨まなければなりません。
4.訪問する
日程が決まって質問も準備できれば、いよいよOB訪問です。
時間厳守は当然ですが、交通機関の遅延などで遅れることも想定し、あらかじめOBの連絡先は確認しておくようにしましょう。
当日は筆記用具や質問をまとめたメモなどを忘れないように注意が必要です。
5.お礼をする
OB訪問を終えたあとは、必ず相手へお礼の連絡を入れるようにしましょう。
お礼は社会人としてのマナーであり、連絡することで誠実さが伝わり良い印象を残すことができます。
送るタイミングはOB訪問した当日中、もしくは翌日OBが出社する前にしておくのがベストです。
ただし「ありがとうございました」と形式的に送らないよう注意しましょう。
OB訪問を経てどのような学びが得られたのか、印象に残った言葉は何かなどといった内容を添えることで、前向きで意欲的な姿勢が伝わります。
OB訪問する前の事前準備
OB訪問する前に準備しておいた方が良いことは、次の3つです。
- 質問を事前に作成する
- 当日の服装を準備する
- 当日の持ち物を準備する
質問を事前に作成する
まず質問を事前に作成しておきましょう。
質問を作っておけば、当日OBと話をするのもスムーズになり、時間内で多くの情報を聞き出すことができます。
例えば次のような質問を考えておくと良いでしょう。
- 【仕事内容についての質問】
- どのような業務内容がありますか?
- 仕事で意識しているポイントがあれば教えてください
- 仕事の一日の流れはどのようなものですか?
- 繁忙期は働き方にどのような変化がありますか?
- 【業界についての質問】
- 他社にはない企業の強みはどこにありますか?
- なぜこの業界・企業で働くことにしたのですか?
- 業界の課題や今後の動向について教えてください
- 【働きやすさについての質問】
- 職場はどのような雰囲気がありますか?
- 実際の福利厚生はどのようなものがありますか?
- 産休・育休が取れる環境にありますか?
- 女性の管理職はいますか?
質問を準備しておくことで、先輩社員からも「きちんと準備してきたんだな」という良い印象を持ってもらえます。
ただし求める人物像や初任給、勤務時間などホームページ等を見ればわかるようなことについては聞かないようにしましょう。
当日の服装を準備する
次にOB・OG訪問をするときの服装を準備しましょう。
相手から特段の指示がない限りは、基本的にスーツで問題ありません。
ただしベンチャー・スタートアップ企業などについては、服装自由でビジネスカジュアルが望ましい場合もあります。
気になる場合は、アポイントメント時に確認を取ったり、ホームページ等で職場の雰囲気等を見たりして着るものを考えましょう。
当日の持ち物を準備する
最後に当日の持ち物を準備しましょう。
OB訪問では、事前に次の持ち物を準備しておくことが大切です。
- 筆記用具
- ノート(質問集)
- 企業のパンフレット・資料
- 履歴書
- エントリーシート
- 腕時計
特に筆記用具は、OB訪問をする際に必須です。話を聞きながらメモを取ることで、相手に誠実な印象を持ってもらえます。
また必要に応じて履歴書やエントリーシートを用意しておいても良いでしょう。
学生に寄り添ってくれるOBであれば、ESの内容についてアドバイスをくれたり添削をしてくれたりしてくれます。
OB訪問する際に意識しておくマナー
OB訪問は、失礼のないようマナーを意識しながら進めることが大切です。
主に次のようなマナーを守りましょう。
- 時間を厳守する
- 言葉遣いやコミュニケーションに気を配る
- お礼を忘れずにする
- 身だしなみに気を遣う
時間を厳守する
OB訪問では、時間をしっかり守りましょう。
当然ながら遅刻はNGであり、やむを得ない事情で遅れてしまう場合は、すぐに連絡を入れなければなりません。
また早く現場に着いたからといって、30分以上前に連絡をするのも相手を急かすこととなってしまいます。
そのため10分前くらいに到着するようにして、5分前には相手に連絡を入れられるようにしておきましょう。
言葉遣いやコミュニケーションに気を配る
OB訪問は、言葉遣いやコミュニケーションに気を配りましょう。
正しい言葉遣いをすることで、社会人マナーのある人だという良い印象を持ってもらえます。
話すときは表情や声のトーンに注意して、ボソボソと質問を読み上げるだけになってしまわないように注意しましょう。
相手と対話することを意識すれば、自然と相槌が出るようになり、スムーズに質問ができるようになります。
お礼を忘れずにする
OB訪問が終わったあとは、しっかりとお礼をするようにしましょう。
感謝の気持ちを伝えることで相手に良い印象を持ってもらえるようになり、企業の選考で有利に働くこともあるからです。
お礼は可能な限り当日中にメールするようにし、難しいようであれば翌日の午前中には送っておきましょう。
メールのマナーを守る
アポイントメントやお礼の場面で使うメールも、マナーを守りましょう。
OB訪問では社会人が使うビジネスメールが基本です。
一度ビジネスメールの型を知っておけば、就職活動はもちろん就職後の業務でも活用できるようになります。
OB訪問で意識しておきたいメールのマナーについては、次のとおりです。
```件名:OB訪問の際は【OB訪問のお礼】など一目でわかる件名にしておくのがベストです。
宛名:会社名、部署、名前の順で書くのが基本です。
(例)株式会社〇〇 〇〇部〇〇課
〇〇 〇〇様
本文:挨拶と自己紹介をしたのち、本文にて用件を伝えましょう。文末には「お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い致します。」などの結びの言葉を添えるのがポイントです。
署名:送り主が誰かを知らせる署名は、ビジネスメールであれば必須の項目です。署名については、あらかじめ設定をして、常時記載されている状態にしておくと良いでしょう。
(例)氏名:〇〇 〇〇
大学名:〇〇大学〇〇学部〇〇学科
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇@〇〇
```
身だしなみに気を遣う
言葉遣いやメールだけでなく、身だしなみも必要なマナーです。
人の第一印象は、視覚で得られた情報によってほぼ決定されます。
たとえ質問の質が高くても、シワが目立つ服装や清潔感のない髪型では、相手にマイナスの印象を与えてしまうでしょう。
男性の場合は、シャツは清潔感のある白系を選び、ネクタイはシンプルなものを選んでおいた方が無難です。また、靴下は黒か紺色の長めのものが望ましいでしょう。
女性の場合は、シャツやスカートのシワに注意し、肌色に近いストッキングを履くのがポイントです。
髪型については男性・女性ともにすっきりと清潔感のある状態をキープしておきましょう。
また移動時や緊張等で汗をかくこともあるので、常にハンカチを携帯しておきましょう。
OB訪問のマナーについて気になる方はこちらの記事もオススメです!
失敗しないOB訪問の基本マナー!連絡の取り方から服装まで徹底解説
OB訪問の探し方
OB訪問の探し方については、主に5つの方法があります。
- 大学のキャリアセンターから探す
- 大学の先輩や知人から探す
- 企業説明会・就職活動イベントから探す
- 企業のホームページから探す
- OB・OG訪問を取り扱うWebサービスから探す
大学のキャリアセンターから探す
最もポピュラーなのが、大学のキャリアセンター(就職課)から探す方法です。
担当の人にOB訪問したい旨を伝えれば、卒業生名簿から現在勤めている先輩社員を探してくれます。
大学の先輩や知人から探す
ゼミやサークルを回り、先輩や知人にOBを紹介してもらえないか聞いてみても良いでしょう。
あなたのことをよく知る人が紹介してくれるOBであれば、相性の良い可能性も高まります。
このようにOB・OGは人脈によっても探すことが可能です。
企業説明会・就職活動イベントから探す
企業説明会や就職活動イベントの中で、OBを探す方法もあります。
なぜならこれらのイベントについては、卒業生が担当者として参加していることがあるからです。
イベントによっては、OBと話ができる特設のブースを設けていることもあります。
個別にアポイントをとって企業を訪問するよりもスムーズで、効率良くOBから話を聞くことが可能です。
企業のホームページから探す
多くの企業ではホームページにお問い合わせフォームがあるので、そこからOB訪問を依頼することもできます。
多くのお客様対応に追われる大企業などでは断られてしまう可能性もありますが、対応してもらえれば確実にOBとアポイントメントが取れる方法です。
OB・OG訪問を取り扱うWebサービスから探す
そのほか、OB・OG訪問を取り扱うWebサービスから探す方法があります。
OB訪問について理解のある社会人が登録しているので、精度の高いマッチングが期待できます。
キャリアセンターを利用したりイベントに参加したりする時間がとれない人は、このようなWebサービスを利用してみても良いでしょう。
【ケース別】OB訪問をする際に送るメール例
OB訪問では、次のような場面でメール連絡をすることがあります。
- OB訪問を依頼する場合
- OBの日程調整をしたい場合
- 質問リストを事前に送る場合
- 訪問後にお礼をする場合
続いて、ケース別のメール例について見ていきましょう。
OB訪問を依頼する場合
```〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇担当
〇〇 〇〇様
お世話になっております。
現在就職活動中の〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年の〇〇と申します。
大学のキャリアセンターにて〇〇様の情報を受け取りまして、今回OG訪問のご依頼でご連絡いたしました。
〇〇業界に関心を持っており、御社が展開する〇〇という事業のことについてお話をいただければと考えている次第でございます。
将来のキャリアを考える上で、大変参考にできるものだと感じております。
ぜひ一度〇〇様にお話をおうかがいしたいと考え、今回メールを送らせていただきました。
お忙しい中突然のご依頼となり大変恐縮ですが、お時間いただけるようでしたら、日程調整いただくことは可能でしょうか。
よろしくお願いします。
───────────────────
〇〇 〇〇(〇〇〇 〇〇〇)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年
携帯電話:☓☓☓-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:☓☓☓@☓☓☓☓☓☓
───────────────────
```
OB訪問を依頼する際は、どのような経緯で連絡するに至ったのか、なぜOB訪問したいのかといった理由について触れるようにしましょう。
OBの日程調整をしたい場合
```〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇担当
〇〇 〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年の〇〇です。
このたびはOB・OG訪問のご依頼を快諾いただきまして、ありがとうございます。
当日〇〇様へお聞きしたいことについては、以下のとおりです。
・業務の1日の流れやスケジュールについて
・〇〇業界の市場動向について
・仕事のやりがいについて
日程については、以下の日程でご都合の良いお日にちはございますでしょうか。
〜〜〜
XX月XX日XX時〜XX時
XX月XX日XX時〜XX時
XX月XX日XX時〜XX時
〜〜〜
お忙しいなか恐縮ですが、ご確認よろしくお願いいたします。
───────────────────
〇〇 〇〇(〇〇〇 〇〇〇)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年
携帯電話:☓☓☓-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:☓☓☓@☓☓☓☓☓☓
───────────────────
```
日程調整をお願いするときは、相手が選びやすいよう候補日をいくつか用意しておくようにしましょう。
質問リストを事前に送る場合
```〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇担当
〇〇 〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年の〇〇と申します。
OB・OG訪問でお伺いしたい内容について以下のとおりまとめさせていただきましたので、本日ご連絡いたしました。
・詳しい業務内容について
・繁忙期の働き方について
・御社の強みを活かした新事業について
・業界の課題や今後の動向について
・産休・育休など福利厚生について
お忙しいなか恐縮ですが、ご確認よろしくお願いいたします。
───────────────────
〇〇 〇〇(〇〇〇 〇〇〇)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年
携帯電話:☓☓☓-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:☓☓☓@☓☓☓☓☓☓
───────────────────
```
質問に関してはメールを送らなくてもかまいませんが、事前に質問したい内容について伝えておけば、当日の話がスムーズになります。
気をつけておきたいのが、聞きたいこと全てをメール本文に載せないことです。あまりに質問事項が多いと受け取るOBが読み疲れてしまい、大きな負担がかかってしまいます。
そのため質問については、主に聞きたい質問に絞って5つ程度にまとめておきましょう。
訪問後にお礼をする場合
```〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇担当
〇〇 〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。
本日はOB訪問の機会をいただきまして、誠にありがとうございました。
〇〇様から仕事のやりがいだけでなく、仕事に取り組む姿勢を学ぶことができました。
また大変な部分や辛い部分についても教えていただいて、社会人の厳しさを肌で感じることもできたのではないかと思っております。
今回いただきましたお話を、今後の自身の就職活動の糧とさせていただきます。
こちらのメールに関しましては、ご返信は不要でございます。
お忙しい中お時間をいただきまして、誠にありがとうございました。
───────────────────
〇〇 〇〇(〇〇〇 〇〇〇)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年
携帯電話:☓☓☓-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:☓☓☓@☓☓☓☓☓☓
───────────────────
```
OB訪問終了後は、可能な限り早くお礼のメールを送りましょう。
またどのような学びが得られたのかを伝えながら、しっかり感謝の気持ちを伝えることが大切です。
OB訪問の注意点
必要以上に身構える必要はありませんが、OB訪問で注意しておきたいポイントがいくつかあります。
次の3つのポイントに気をつけましょう。
- 必ず目的を持って訪問する
- 訪問は相手の都合を考える
必ず目的を持って訪問する
OB訪問をしたいと思う以上、「業界・職種に関して知識を深めたい」「キャリアプランを練りたい」など、そこには何かしらの理由があるはずです。
目的を持ってOB訪問をすることで質問する内容を絞りやすく、必要な情報を効率よく聞き取ることができるようになります。
逆に「何となく就職活動で有利になりそうだから」といった理由で臨むと、形式的な質問ばかりになってしまい、相手に不信感を持たれることにもつながりかねません。
そのためOB訪問では、どのような目的を持って参加するのかを考えるようにしましょう。
訪問は相手の都合を考える
OB訪問する際は、相手の都合を考えて行動しましょう。
相手は、現在企業に勤めている社員さんです。そのため提案した日程で調整がつかなかったり、仮に約束できたとしても急遽中止されてしまったりすることもあります。
そこで無理に日時を指定して、相手を困らせないようにするようにしましょう。
OB訪問の効果を最大限に引き出すコツ
次のようなコツを知っておくことで、OB訪問の効果を最大限に引き出すことができます。
- 志望していない他部署の社員も訪問する
- さまざまな企業でOB訪問をする
- OB訪問でしか分からないことを聞き出す
- 用意した質問だけで終わらないようにする
志望していない他部署の社員も訪問する
志望する部署に限定せず、他部署の社員へも訪問をすると良いでしょう。
他部署の社員から話を聞いてみれば、自分の働きたい理由が明確化されることがあるからです。
また志望する部署よりも適性があることがわかり、新たな興味がわくこともあります。
同じ企業でも複数の人から話を聞くことによって、新しい気づきや学びが得られるチャンスがあります。
さまざまな企業でOB訪問をする
できるだけ多くの企業でOB訪問をしましょう。
各企業の理念や社風、事業内容について理解を深めれば、その分就職活動における選択肢を広げられるようになります。
またそれぞれの強みや魅力などについても見えてくるので、企業同士を比較・検討することもできます。
早い段階でOB訪問の準備を進め、複数の企業のOBと出会う機会を作りましょう。
OB訪問でしか分からないことを聞き出す
OB訪問だからこそ聞ける情報を聞き出しましょう。
就活生のやりがちなこととして「ホームページや求人情報で得られる情報を聞いてしまう」ということがあります。
例えば主力商品やサービス、企業理念、業績などはホームページや「就職四季報」などで調べられるものばかりです。
限られた時間の中でこのような質問ばかりしていると、OB訪問をする意味がなくなってしまいます。
そのため業界・企業研究を重ねた上で出てきた疑問をピックアップして、当日価値の高い質問ができるようにしておきましょう。
用意した質問だけで終わらないようにする
用意してきた質問だけで終わらないように注意しましょう。
なぜなら用意した質問だけでは1問1答形式のようになってしまい、表面的な情報ばかりになってしまう可能性があるからです。
OBからの回答を経て感じた疑問などを、現場で再質問するようにしましょう。
話を膨らませる自信のない場合は、相手の回答もあらかじめ想定して用意しておくことで、よりスムーズに話ができるようになります。
OB訪問のテクニックを知りたい方はチアキャリアを要チェック!
今回は、OB訪問を始めるタイミングやメリット・デメリットなどについて詳しく解説しました。
OB訪問は、福利厚生の実態や風通しの良さなど、ホームページや求人情報ではわからないようなリアルな情報を手に入れるには絶好の機会です。
自分の欲しい情報を最大限得るためには、質問を作成するなど入念な事前準備が求められます。
これから就職活動を控える学生さんは、今回ご紹介した内容を参考にしていただき、有意義なOB訪問を進めていただければ幸いです。
「チアキャリア」では、メールの書き方やおすすめのアプリなど、OB訪問に関する情報も多く掲載しております。
OB訪問に興味・関心のある学生さんは、ぜひチアキャリアをチェックしてみてください。