【就活で差をつける短期インターン活用術】準備・実践・振り返りから徹底解説

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【就活で差をつける短期インターン活用術】準備・実践・振り返りから徹底解説

大学2年生や3年生にとって、インターンに参加することは、就活を大きく前進させるものになります。

特に、短期インターンは長期インターンに比べて期間が短いことから、参加の敷居が低いものであるといえます。

さらに、短期インターンは、ただ参加するだけではもったいない、自己成長と内定獲得に繋がる絶好の機会です。しかし、その価値を最大限に引き出すためには、徹底した準備と行動が欠かせません。

「参加はしたけど、特に何も得られなかった…」なんてことにならないよう、この記事では、参加前の「準備」、参加中の「実践」、参加後の「振り返り」という3つのフェーズに分けて、短期インターンを120%活用するための具体的なアクションを徹底解説します。

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なぜ短期インターンが重要なのか?

近年、多くの企業が短期インターンを実施しており、就職活動におけるその重要性はますます高まっています。ここでは、短期インターンに参加することで得られる4つの大きなメリットをご説明します。

企業・業界理解の深化

企業のウェブサイトやパンフレットを読むだけでは、その会社の本当の姿は見えてきません。

短期インターンは、実際に企業の中に入り、社員の方々が働く様子やオフィスの雰囲気を肌で感じられる貴重な機会です。

会議での議論の進め方、社員同士のコミュニケーションの取り方など、リアルな情報に触れることで、その企業のカルチャーが自分に合っているかどうかを判断する解像度が格段に上がります。

また、業界特有のビジネスの流れや課題を現場レベルで知ることは、より説得力のある志望動機を作成する上でも大いに役立つでしょう。

自己理解の向上

「自分はどんな仕事に向いているのか?」という問いに、明確な答えを持っている就活生は多くないといえます。

短期インターンは、この問いに対するヒントを見つけるための絶好の機会です。

具体的には、グループワークや課題解決に取り組む中で、「論理的に考えることが得意だ」「チームの意見をまとめる役割が向いている」「地道なデータ分析にやりがいを感じる」といった、自分でも気づかなかった強みや興味を発見できます。逆に、苦手なことやストレスを感じることも明確になるでしょう。

このように、ツールを使った自己分析だけでは発見できない、実践だからこそ得られる自己理解の機会なのです。

早期選考・本選考への優遇

多くの企業にとって、短期インターンは優秀な学生を早期に発見するための重要な場となっています。

インターンでの取り組み方や成果が評価されれば、参加者限定の早期選考ルートに招待されたり、本選考の一次面接が免除されたりと、様々な形で優遇措置を受けられる可能性があります。

これは、他の就活生よりも一歩先に進める大きなアドバンテージです。

企業側も、インターンを通じて学生の能力や人柄を深く理解しているため、ミスマッチが起こりにくいといったメリットがあります。

チャンスを掴むためにも、インターンの一瞬一瞬が選考の場であるという意識を持つことが重要です。

質の高い人脈形成

短期インターンでは、同じ目標を持つ意欲の高い仲間や、様々な経験を積んできた社員と出会うことができます。

例えば、グループワークで共に課題を乗り越えた仲間とは、就活本番でも情報交換をしたり、互いに励まし合ったりするかけがえのない存在になるでしょう。

また、現場で働く社員の方々と直接話せるのも大きな魅力です。仕事のやりがいや大変さ、キャリアパスについてリアルな話を聞くことで、自分の将来像がより具体的になります。

ここで築いた人脈は、単なる情報源としてだけでなく、就活や今後の人生で支えになる存在になるでしょう。

【参加前】短期インターンに向けて準備すべきこと

短期インターンの成果は、参加する前の準備段階で大きく左右されます。

当日、他の参加者と差をつけ、実りある経験にするために、最低限やっておくべき3つの準備をご紹介します。

「目的」を明確にする

何のためにそのインターンに参加するのか、自分の中で目的をはっきりさせることが最も重要です。

目的が曖昧なまま参加してしまうと、ただ時間を過ごすだけの受け身な姿勢になりがちです。

そのため、「何かを得よう」という意識を持つことが、大きな収穫を得ることに繋がるのです。

例えば、
「IT業界におけるマーケティング職の具体的な業務内容を理解する」
「グループワークでリーダーシップを発揮し、チームを目標達成に導く経験をする」
「社員の方に働きがいについて質問し、自分の価値観と合うか確かめる」
など、具体的で達成可能な目標を設定することで、インターン中の行動の軸となるでしょう。

企業・業界研究を行っておく

インターンに参加する企業のことを何も知らない状態では、深い学びを得ることはできません。

そのため、企業の公式ウェブサイトを隅々まで読み込み、「事業内容」「企業理念」といった基本的な情報は必ず頭に入れておきましょう。

さらに、その企業が業界内でどのような立ち位置にいるのか、競合他社はどこで、どのような違いがあるのかを自分なりに調べておくと、社員の方への質問の質や理解度が格段に上がります。

こうした事前の研究は、企業への熱意を示すことにも繋がり、良い印象を与えることができるでしょう。

自己紹介と質問リストの準備

インターンでは、自己紹介をする機会が必ずあります。

初対面の社員や他の学生に、自分という人間を短時間で理解してもらうため、「1分間でわかる自分」をテーマに、簡潔で印象に残る自己紹介を準備しておきましょう。

具体的には、学業で力を入れたことや、なぜこのインターンに興味を持ったのかを盛り込むと良いでしょう。

また、事前に質問をいくつか用意しておくことも重要です。

「はい/いいえ」で終わってしまうような浅い質問ではなく、「ウェブサイトで〇〇という新規事業の記事を拝見したのですが、立ち上げの際に最もご苦労された点は何ですか?」といった、研究に基づいた深掘りできる質問を準備することで、意欲の高さをアピールでき、得られるものも多くなるでしょう。

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【参加中】短期インターンで成長をするためには

ここでは、短期インターンという限られた時間の中で、最大限に成長するための3つの行動指針をご紹介します。

「指示待ち」ではなく、主体的に動く

短期インターンで最も避けたいのが、「指示待ち」の姿勢です。

企業は、受け身で言われたことだけをこなす人材ではなく、自ら課題を見つけ、行動できる人材を求めています。

そのため、例えばグループワークでは、最初に自分の意見を表明したり、議論が停滞した際に新たな視点を提供したりと、積極的に発言することを心がけましょう。

そして、分からないことがあれば、決して放置せず、タイミングを見計らって「〇〇について理解が追いついていないのですが、教えていただけますでしょうか」と具体的に質問することが大切です。

常に「自分にできることはないか」という視点を持ち、主体的に関わる姿勢が、大きな成長に繋がり、企業側からの評価も大きく高めるでしょう。

社員や参加学生と積極的に交流する

インターンで得られるものは、プログラムの内容だけではありません。周りにいる「人」との交流こそが、多くの学びを得られる機会であるといえます。

具体的には、ランチや休憩時間は絶好のコミュニケーションチャンスであり、勇気を出して社員の方に話しかけ、「仕事で最もやりがいを感じる瞬間はいつですか?」「若手のうちは、どのようなスキルを身につけるべきですか?」といった、普段は聞けないような質問をしてみましょう。

また、全国から集まった意欲の高い他の学生との交流も非常に重要です。自分とは異なる価値観や視点に触れることで、視野が広がり、新たな気づきを得ることができるでしょう。

1日の振り返りを徹底する

インターン期間中は、目まぐるしく時間が過ぎていきます。後でしっかりと振り返るためにも、日々の出来事を詳細にメモすることが不可欠です。

このとき重要なのが、「何があったか(事実)」だけでなく、「それに対して自分がどう感じ、何を考えたか(感情・思考)」を記録することです。

例えば、「〇〇というフィードバックをもらった(事実)。自分の弱点を的確に指摘され悔しかったが、同時に期待の表れだと感じ、成長のチャンスだと思った(感情・思考)」というように記録します。

このような記録を残すことで、より自己理解を深め、面接で語るエピソードにも深みやリアリティが出るでしょう。

【参加後】今後の就活に繋げる振り返りの方法

インターンは、プログラムが終わったら終了ではありません。むしろ、参加後の振り返りこそが、その経験を就活に繋がるための最も重要なプロセスです。

やりっぱなしで終わらせず、次へのステップに繋げましょう。

感謝を伝えるお礼状・お礼メール

まずは、インターンでお世話になった人事担当者や現場の社員の方々には、必ず感謝の気持ちを伝えましょう。

参加後、できれば当日か翌日中には、お礼のメールを送るのがマナーです。

その際、単なる定型文で済ませるのではなく、「〇〇様からいただいた△△というアドバイスが特に心に響きました」「グループワークでの〇〇という経験を通じて、チームで成果を出すことの面白さを実感しました」など、具体的なエピソードや自分の学びを自分の言葉で添えることが重要です。

丁寧で心のこもったお礼は、あなたの誠実な人柄を伝え、良い印象を残す最後のチャンスとなります。

学んだことや気づきを言語化する

インターンで得た漠然とした感覚や気づきを、自分の言葉で明確に「言語化」する作業は、経験を今後に活かすために不可欠です。

参加前に設定した目的は達成できたか、インターンを通じて新たにわかった自分の強みや弱みは何か、その企業で働くイメージは具体的になったかなど、一つ一つ自問自答しながら書き出してみましょう。

特に、「なぜそう感じたのか?」を深く掘り下げることが、自己理解を高めることができます。

そして、この経験を踏まえて「次に何をすべきか」という具体的なアクションプランを立てることで、就活をより戦略的に進めることができるでしょう。

「ガクチカ」として話せるように整理する

インターンでの経験は、エントリーシート(ES)や面接で話す「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」の強力な武器になります。その経験を面接官に魅力的に伝えるためには、事前に話を整理しておく必要があります。

ここで役立つのが、「STARメソッド」というフレームワークです。

Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の4つの要素に沿って経験を構造化することで、誰にでも分かりやすく、説得力のあるストーリーを組み立てることができます。

例えば、「〇〇という課題に対し(S・T)、私は△△という独自の工夫を凝らして行動し(A)、結果として□□という成果に貢献しました(R)」というように、あなたの強みが伝わるエピソードを準備しておきましょう。

※ガクチカについては、以下の記事で詳細に説明しておりますので、ぜひご覧ください。
【テーマ別例文つき】ガクチカの探し方や採用担当者に響く書き方を徹底解説

まとめ

本記事では、短期インターンを最大限に活用するための方法を、準備・実践・振り返りの3つのステップに分けて解説しました。

短期インターンは、単なる就業体験ではなく、業界研究、自己分析、人脈形成、そして選考対策まで、就職活動に必要な要素が凝縮された貴重な機会です。

その価値を最大限に引き出すためには、「準備・実践・振り返り」をそれぞれ怠らず、しっかりと行うことが重要になります。そして、一つ一つのインターン経験をその場限りで終わらせるのではなく、そこで得た学びや気づきを就活へ繋げていきましょう。

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この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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