知らなきゃ損!求人票の見方<勤務時間と休日 編>
皆さん、こんにちは。
世間では夏のボーナスの支給も終わり、お盆休みも終わり…
例年通り、今年もそろそろ転職活動者が増えてくる時期となってきました。
中途採用市場では、
一気に「求人(募集)」が増える時期でもあるのが、この9月以降です。
(もう一つが冬のボーナス後~4月下旬ごろ)
お仕事を探す時に、誰もが目にする、
あの『求人票』。
各項目にどんなことが書いてあるのか、
書いてある文言は実際には何を指しているのか…などなど。
案外知られていない『求人票』の見方。
求人票の見方に慣れていたら、逆に「転職癖」がありそうなので困りますが(笑)
今回は、求人票の見方の第一弾として、
「就業時間」と「休日」についてお話しようと思います。
Q:勤務時間について
以下:厚生労働省HPより抜粋
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/roudoujouken02/jikan.html
※補足:雇用されている場合のみ労働基準法が適応なので、フリーランスや個人事業主には労働基準法の対象外
原則は労働基準法にて(第32条)
1週間40時間、1日8時間と決まっています。
また、一定の条件はありますが
1週40時間を1ヶ月を平均⇒1ヶ月単位の変形労働制
1週40時間を1年で平均⇒1年単位の変形労働制
があります。
これらを超える労働が、
『法定時間外労働』(=残業)ということ。
この法定時間外労働に関しての限度基準もあります。(詳細は上記HP内にて)
ちなみに、労働基準法では『休憩時間』も具体的に定められているんです。(第34条)
◎労働時間:6時間超え~8時間未満=休憩時間:最低45分
◎労働時間:8時間以上=休憩時間:1時間
なので、求人票に「実働8時間(休憩1時間)」と書いてある場合は、「きちんと法令順守してるよ」ということになり、安心できますよね。
Q:完全週休2日 と 週休2日 の違いって?
実は意外と入社後に「違った~」「聞いてない~」というケースになりがちな『休日』のお話。
まずは、カンタンなものから説明しますね。
【1】『完全週休二日』について
⇒これは、読んで字の如く…ですね。
「必ず」「週に」「2日」「休み」であること。
例えば、
◎毎週、土曜と日曜が、必ず休み
⇒これは「完全週休二日」となります。
⇒土日ではなく他曜日でも「週に必ず2日休み」であれば「完全週休二日」となります。
◎シフト制
⇒シフト制の場合も「週に必ず2日休み」なのであれば「完全週休二日」となります。
【2】『週休二日』について
こちらが少しややこしいのですが…
ひと月に「2日の休みがある週」が「1回以上」ある。
ほかの週は、「1日以上の休み」
これが『週休二日』となります。
例えば、
第一週は、土日のどちらも休み、
第二週~第四週は、土曜だけの休み。
この場合は「完全週休二日」とはならず「週休二日」となります。
ここで間違えてほしくないのが、
ひと月に「1回」でも「週に2日休み」があれば「週休二日」と求人票には記載できてしまうというところ。
よく耳にする、
「基本的には土日休みだけど、
年に数回の頻度で土曜日出勤があるよ~」
という場合は、
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
×『完全週休二日』
○『週休2日』
となります。
以上ですが、いかがでしたでしょうか?
正直な話、
これらの違いを、各企業の人事の方が「求人票に記載方法」を
そこまで理解しているかというと、
うーん…と感じることも多々あります。
ぶっちゃけ、人材業界に長くいる人間としては
求人票作成に長けている人事なんて、存在してほしくないです。
そこまで頻繁に中途採用をする企業は
離職率もどうなのかなと…、逆に思ってしまいますしね。
なので、
皆さんが求人票を見て、
少しでも「あれ?」「これってどういうこと?」と疑問を感じたら、
ドンドン積極的に質問してみましょう!
人事の観点からお話すると、
「質問」=「合否に関わる」わけではないんです!
企業としても、
入社後に「あれ?なんか違う」ということになってほしくないので、
質問は遠慮なく、ドンドンしてほしいと考えている人事の方が圧倒的。
ぜひ面接の時点で(入社前に)、些細なことでも、きちんと聞いておきましょうね。