【中途採用の一次面接質問集】 転職で面接次に聞かれることとは?

面接対策

【中途採用の一次面接質問集】 転職で面接次に聞かれることとは?

近年、転職活動が活発化し1つの会社に定年まで働くという考えが徐々に減ってきています。

そして転職活動を決意し、書類選考結果も出て、いよいよ一次面接への段階に入っている方がこの記事を読んでいるのではないでしょうか。
新卒採用同様、中途採用面接においても事前の面接準備が成功の鍵を握ります。
そもそも、新卒採用の時と中途採用ではどのような違いがあるのか?。
中途採用では、企業により違いはありますが、

書類選考⇒一次面接⇒最終面接

というプロセスが多く、一次面接は人事部や現場のマネージャー、最終面接は社長や役員など決裁者が面接官であることがよく見られます。
なんと一次面接では、業界問わず質問される項目がある程度決まっています。

そのため面接の準備することは本番で慌てず受け答えをすることがなくなるので済みます、企業へ良い印象を与えるためにも、事前準備はしっかり行いましょう。

中途採用面接 一次面接よくある質問集

  • 自己紹介
  • 転職理由
  • 業界志望理由
  • 当社志望理由
  • あなたの長所と短所
  • 併願先企業とその選考状況
  • 今までの業務成績とその要因
  • 業務上で苦労したこと
  • あなたのこれからのキャリアビジョン
  • 逆質問(応募者から企業への質問)

転職面接質問①自己紹介

新卒採用面接同様、簡潔にまとめ話しましょう。
だいたい1分程度が目安です。長くても2分程度にまとめましょう。

新卒採用面接とは違い、現職での自身を紹介します。
その分、大学時代でのエピソードは短めに。「〇〇を学ぶために△△大学を卒業後、現職のA株式会社に入社し・・」程度で構いません。
現職の紹介は「現職への入社理由」「配属先」「自分の担当業務」などを簡潔に伝えます。

稀に自己紹介で10分以上も話し続ける人もいらっしゃいますが、どんなに素晴らしい経歴でも、簡潔に物事を伝えられない、会話時に相手に気遣いができない人物としてマイナス評価となってしまいます。

転職での面接では、質問された内容を、必要な情報だけを簡潔に伝えることが大切です。

転職面接質問②転職理由、業界志望理由、当社志望理由

「転職理由」「業界志望理由」「当社志望理由」
この3点は、必ず聞かれます。そして、この3点はつながりがあり、一つの物語のようになっていると、面接官にあなたのことを理解してもらいやすいでしょう。

ここからは以下の例に沿って、転職活動の面接時の受け答えをお伝えします。
【例】人材派遣会社の営業職からWEB広告会社の営業職への転職の場合

転職理由

まず面接官から「なぜこの業界に入りたいと思ったか(業界志望理由)」「なぜ当社に応募したのか?(当社志望理由)」にと質問されたとき、それに続く理由を伝えましょう。
答えは以下の通りです。

【例】前職で人材派遣会社での営業職であったが、営業先企業の支援の中でWEB戦略支援の重要性を感じ、WEB領域での支援ができる営業をしたいと思ったから。

転職理由=現職を辞める理由と考えると、現職での不満や不足感に目が向きやすいですが、そうではなく「転職をすることで自分はどのような仕事がしたいか、どうなりたいか」というビジョンを伝えます。
転職理由が本来は現職への不満がきっかけであったとしても、面接では伝えない方がベターです。
本音と建前を上手く使い分けましょう。

業界志望理由

転職理由と繋がりますが、転職を決意した「自分のなりたい/やりたいビジョン」がなぜその業界なのか?を面接官にアピールしなくてはなりません。
上記の【例】でいうと、「企業支援をする上で、なぜWEB領域での支援をしたいと思ったか」を伝えていきましょう。

【例】企業の成長支援のために人材の充足の支援も大切だと思ったが、なかなか企業のサービスが認知されていない現状も課題であると思った。企業のPRをする上で様々な媒体があるが、WEBはスマホの普及でさらに人々に認知されやすくなり、低予算から取り組めるため、予算の少ない企業でも幅広く支援ができると考えたから。

エピソードに一連に流れがあるのがわかりますでしょうか?
話につながりを持つことを意識しましょう。

当社志望理由

最後に数多くの同業他社が存在する中で、なぜその会社が良いと思ったか。
企業が一番聞きたいといっても過言ではありません。

企業HPや転職エージェントからの情報でその企業の特色を掴み、自分の志向とどのようにマッチしたかを伝えます。
信じられないと思うかもしれませんが、「転職エージェントに紹介されたので応募しました」「志望業界企業であったので、特色は判りませんが面接でお聞きして判断しようと思いました」とお話しする方が中にはいらっしゃいます・・・。
これはアウトです。

上記の転職者例であれば、

  • WEB広告手法の特色
  • クライアント例
  • 応募先企業の手掛けたWEB広告が良かった点
  • 企業HPで紹介されている経営理念への共感 などを挙げて、「なぜ貴社なのか」を伝えられると良いですね。

最後に、貴社に入社したい想いをしっかりアピールしましょう。

転職面接質問③あなたの長所と短所を教えてください。

これは、新卒採用面接でも聞かれた内容かと思います。
面接での長所と短所は性格的な面よりは、業務をする上での長所と短所を伝えます。

長所

長所が業務上、どんな風に活かされ周りからどのように評価されてきたかまたはどんな数字を出したか、を伝えます。

【良い例】
私の長所は、好奇心旺盛で何でも調べてみようとするところです。そのため、自身の営業商品の同業他社の動向も常にリサーチし、自分の知識として蓄積していました。
はじめは、お客様への商談の際に自身の商品の特色を伝えるために活用していましたが、やがて社内でも評判になり先輩社員からも同業他社リサーチは〇〇に聞け!と言われるほどの評価となり部内のリサーチャーとしての役割も果たしていました。

【悪い例】
私の長所は優しいところです。困っている人がいたらいつも助けています。

いかがでしょうか?
業務をする上での優しさは素晴らしいことなのですが、面接官は「あなたを採用した場合、業務でどのように活躍してもらえそうか」ということを見ています。”優しさ”がどのように活かされ業務上役に立ったか、ということが伝えらえると良いですね。

例を直してみるならば・・・
【悪い例⇒良い例にチェンジ】
私の長所は優しさです。元気がなかったり、ミスが目立つ後輩がいた時にさりげなくランチに誘い、業務上で困ったことがないかを聞くようにしていました。
部署から取り残されたような雰囲気にならないよう気を配り、全体的な動きに遅れないようサポートしてきました。
その甲斐あってか、自身が配属されてから、若手の離職が0人になりました。

短所

自覚している業務上の未熟な部分を伝えます。
大切なことは、短所として伝えつつも、その短所を自覚した上で、業務上支障が出ないようにどんな工夫をしているかも併せて伝えます。

【例】
私は、一つのことにじっくり集中するタイプではあるのですが、集中しすぎてしまいその他のことへ気が回らなくなることがあります。それでは、業務上困ってしまうので、必ずタスクをWEBカレンダーに入力し、期日前からアラート表示する設定をしており、抜け防止に努めています。

転職面接質問④併願先企業とその選考状況

選考を受けている企業によっては、どのような業界を受けているか、どのような企業を受けているか、までを聞かれることもあり、さらには企業名までも聞かれることもあります。
ここで、他社での選考がスムーズに進んでいることを伝えることは、確かに面接官に良い印象を与えやすいのですが、それ以上に

  • どんな志向を持って、転職活動に取り組んでいるか
  • 他社での選考がどこまで進んでいるのか

を参考にするために聞きます。

併願先企業が、全くの異業種であったりすると、「果たしてこの人は何がやりたい人なのだろう」という印象を与えます。異業種企業を応募している場合はなぜその企業を応募しているのか、自身の転職理由とどのように関連があるのかを説明できるようにしておきましょう。

他社の選考状況は、進んでいる場合は、優秀な人物、という印象は与えますが、評価まではなりません。それよりは、あなた自身を次の選考に進めたいと思った時に、他社の選考状況を踏まえて、自社の選考スピードの参考にする狙いがあります。

転職面接質問④今までの業務成績とその要因

年度ごと、または半期ごとの会社があなたに課した営業目標(ノルマ)に対して、どこまで達成したか、を伝えます。

【例】

  • 2019年度上半期目標に対して、103%達成で終了しました。
  • 2019年度上半期目標は98%達成で終了となりました。2018年度は上半期103%、下半期110%達成で終了しました。

よくある質問ですので、事前に再確認しスムーズに伝えられるようにしましょう。
せっかく前職にて目標達成をしていても、おぼろげな記憶として回答してしまうともったいないです。

さらにここで大切なポイントは、なぜ達成できたか?未達成であったか?自分なりの分析を伝えること。
ノルマが達成できたとしても「なんとなく達成」では、あなたの能力の再現性に欠け、自社で採用した場合は成果がでないかもしれない、と判断されてしまいます。

【例 オフライン広告営業の場合】
当初は既存顧客への営業を中心に回っていたが、紙媒体の撤退企業が増え前半で予定の70%の受注となった。このままでは予算達成が難しいと思い、新規開拓営業の割合を増やし、1日あたりの数を決めてテレアポや訪問をするようにした。
結果、新規開拓営業が予定の150%の達成ができたため、個人目標額の120%達成として終えることができた。

業務成績が未達成だった場合

誰しもが業務成績を達成できるわけではありません。誰にだって上手くいかないことや失敗することもあります。
達成者よりも印象は低くなりがちですが、それでも自分なりの要因分析を伝え、次回はどのような対策を考えていたかを伝えます。
また、個人目標達成率以外にも、自身の成績をアピールできる数値があればそちらも出しアピールしましょう。

【例】
個人売上は達成率95%と未達であったが、昨年比は101%で終えることができました。また、かつて自社シェア率が100%であったのに、70%に落ち込んだクライアントに対し再度アタックを行いシェア100%に戻すことができました。

業務での個人目標がない場合(部署や店舗での売上目標がある場合)

個人目標がなくとも、部署全体や店舗全体で売上目標があった場合は、その目標達成のために自身はどのように行動をしていたかを伝えます。

【例 紳士洋服店での販売職の場合】
私個人に対する営業目標はありませんでしたが、店舗での売上達成目標がございました。スタッフ10名がいましたが、私は全体の売上の20%達成を目標にしていました。
日々の売上日報を必ずチェックし、自身の月間目標に対してこの日1日は何円の売上を出さなくてはならないか、何のアイテムを一押しに接客をすると達成しやすいのかを業務開始前にシミュレーションするようにしていました。
その結果があってか、店舗内では月間売上1位を昨年は6回記録しました。

業務での個人目標がない場合(人事や総務等のバックオフィスの場合)

総務関連であれば、備品の経費削減率や自身の担当で社内で好評だったものなどを挙げましょう。
社内申請書類で不備が多く煩雑だった事務処理を社内ポータルサイトで告知・解説に努め不備対応が80%減少した、など。
社内のシステム導入担当などの実績があれば伝えるのも良いでしょう。

その場合もただ導入実績だけではなく、導入後の変化やどのくらいの期間を要して社内導入できたか、短期間に効果を出すために努力した点などが伝えられると良いでしょう。

いずれの場合も実績+要因をセットで話せるよう準備します。

転職面接質問⑤業務上で苦労したこと

こちらは実際にあったできごとと、その時にどのように向き合ったのかを伝えます。
この質問を通して、面接官はあなたが「物事の捉え方が自責志向か他責志向か」を判断します。

例え、理不尽または不運な苦労話であっても、自身がどうあれば事態が良い方に向かうのかを考え取り組んだことを伝えましょう。
どのように取り組んだのかを確認することで、あなたの問題解決能力を見ています。

転職面接質問⑥あなたのこれからのキャリアビジョン

今、面接を受けている企業に入社できた場合のこれからの自身のビジョンを伝えます。

あまりにも成長意欲のない、受け身の回答(安定のため貴社でとりあえず働けたら良いです)や自身のプライベートに合わせたすぎた自己都合のビジョン(趣味の写真でも成果を出しながら働きたい、など)でなければ黄金律の回答はなく、思うままに伝えて良いでしょう。
またマネージャー職への興味の有無、専門職になりたい、営業兼エンジニアでいたい、などあなたなりのビジョンを伝えます。

逆質問(応募者から企業への質問)

面接の最後に聞かれるパターンと、敢えて最初に聞かれるパターンとあります。
必ず、事前に志望企業について調べ、質問できるように準備しておきます。
特に未経験業界の企業の場合、「質問」となると身構えてしまいますが、「どんなところに惹かれたか、もっと知りたい点」と捉えると分かりやすいかもしれません。
質問がない、というのは「この企業については興味がありません」と思っている、と捉えられ印象が良くありません。
質問がある=「もっともっと、知りたい」=「貴社のことがとても魅力的に思っています」という姿勢を見せる場でもあるのです。

また、次の「最終面接」に向けて「社風」を掴むチャンスでもあります。あなた自身の志望企業判断にもなります。

中途採用、転職活動は「事前準備」が大切

いかがでしたか?
よくある質問を項目だけ見返してみると、どの業種・職種において質問されてもとても自然ですね。
つまり、
一次面接は、あなたがどのような人物で、どのような能力があるのかを見極められる場であります。

今この時、転職という大きな決断をして、これからのライフスタイルがらりと変わろうとしています。
しかし転職活動に不安を抱えている人も多いはず。
そんな方は転職活動にも役立つ「就活ノウハウ記事」を読んでおきましょう。

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この記事を書いた人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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