【あなたも大手病?】大手企業にこだわった就活は危険!その危険性と克服方法を解説

市況分析

【あなたも大手病?】大手企業にこだわった就活は危険!その危険性と克服方法を解説

みなさん【大手病】って聞いたことありますか?

  • 大手企業にしか興味がない
  • ネームバリューを気にしている
  • 大手企業=安定だと考えている
  • 大手企業のメリットしか見ていない
  • 大手企業に入って周りに自慢したい
  • プライドが高く無名企業に行くことを自慢できない、恥ずかしいと考えている

上記の中で1つでも当てはまるものがあったら、あなたも大手病かも!?

新卒就活は人生で1度きり。
後悔しない就活にするためにも、この記事を最後まで読み、今後の就活の対策を練り直してみてください。

就活で問題視される「大手病」とは?

まず大手病とは何か。

大手企業だけエントリーする
みんなに自慢できる会社に入りたい
安定を求めて大手企業を目指す

このような就活をしている人のことを【大手病】と言います。

そもそも、【大手企業】とはどういった企業のことを指しているのでしょう。

実は、明確な定義はありません。
そのため、「誰もが1度は聞いたことがある有名企業」
つまり、会社規模が大きく、業界内でのシェア率や知名度が高い企業のことを指していると考えてください。
上場しているかどうかではありません。
例えば、広告業界は電通と博報堂だけで業界シェアの91%も占めています!

これを聞いただけで、大手企業が社会に与える影響力はとても大きい!
憧れる!自分は絶対大手に入る!と決めてしまった人は少し危険。

そこで、どんな人が大手病に陥りやすいか見てみましょう。

就活で大手病に陥りやすい人の特徴

プライドが高い

誰もが知っている企業に入ることで自慢したい。周りよりも自分はすごいと認められたい。
このように、自慢したいという思いが強い人は企業名にこだわりがちです。
「大手企業=すごい」という固定概念が強いかも。
自分が何をしたいかではなく、周りからどう思われたいかで就活していませんか?

人の意見に流されやすい

親や友達に大手企業に入った人がいる。親が大手企業に勤めていて、
子供の自分にも同じように大手企業に行くようプレッシャーをかけてくる。
大手企業に就職することで親を安心させてあげることができる、
友達も大手だから自分も大手に入らなきゃ、と考えてはいませんか?
人からの意見は1度シャットアウトし、自分の気持ちとだけ向き合う時間も作りましょう。

大手企業=安心だと考えている

大手企業は福利厚生がしっかりしているから安心。倒産しないから生涯安泰。
たしかに、大手企業に倒産リスクはほぼないです。福利厚生も充実しています。
給料も高いし、モテるんだろうな、と期待しちゃいますよね。
内定さえ獲得して入社できれば、人生勝ち組だと考えてしまっていませんか?

しかし、大手企業に入社したら、あなたの一生は本当に保障されるのでしょうか?

大手企業=安定はもう古い!?

戦後まもなく不安定だった生活を送っていた人々は安定を求め、
企業もまた定職率を上げるために、社員の帰属意識を高めることを目指しました。
日本独自の雇用制度として浸透した「終身雇用」はまさに理想の形だったのです。

企業は社員に終身雇用を保証する代わりに、仕事の内容・働く時間・場所を選ぶ権利を与えない、
企業の指示は絶対という支配関係を築くことに成功。
長時間労働・全国転勤は当たり前。人々は企業に言われるまま寝る間も惜しんで働き続け、経済は急速に発展しました。

こうしてめざましい発展を遂げた日本経済に目を付けたのが海外の企業。
コストコ、Amazon、ディズニーなど、様々なジャンルの海外企業が日本に市場を拡大し、勢力を伸ばしています。
世界時価総額ランキング50に平成元年に32社ランクインしていた日本企業は、
平成31年にはトヨタのみが43位にランクイン。アメリカ・中国IT企業が大部分を占める結果となりました。

このように、これまで日本国内での争いだったものに海外企業も加わり、生き残りをかけた競争はますます激化。
さらに、今までは大手企業同士が市場規模を取り合っていましたが、
ベンチャー企業も勢いをつけ、時代のニーズに瞬時に対応できる強みを生かし市場規模を拡大していきました。
競争が激化することで顧客の分散化が進み、大企業の経営は悪化。
倒産を防ぐためには、雇用を見直し、リストラするしかなかったのです。

近年の大手企業の動きの例を3つあげます。

1.三菱UFJ銀行
店舗数を2023年までに300程度に減らし、コスト削減を目指す発表をしました。
スマホアプリの充実、ネットバンキングの活用を推進し、店舗での対応負担を減らしてデジタル化にシフトしてく狙いがあります。
それに伴い6,000人がリストラされる見通しです。
参考文献:三菱UFJ銀、店舗を40%削減へ 三井住友・みずほFGもデジタルで拠点コスト削減図る

2.自動車会社トヨタ
2019年自動車会社トヨタの会長が「終身雇用は難しい」と発言しました。
国内シェア率は約47%と半数近く占めているトヨタ。
1950年以降、半世紀以上リストラをしてこなかったトヨタのこと発言はかなりの衝撃を与えました。
参考文献:「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか

3.キリンホールディングス
キリンビールも2018年、過去最高益にも関わらず45歳以上の社員を対象に希望退職者募集を実施し、
リストラ数が6年ぶりに1万人を超えました。
参考文献:リストラ数は6年ぶりに1万人超え。業績好調でも早期退職者を募集する理由

また、現在コロナウイルスの影響で業績が悪化している企業は多数。
今後もリストラ数は増えることが予想され、大手企業=安定の時代は終わりを迎えていると言えます。

では最後に、具体的に何をしたら大手病を克服できるのでしょうか。

大手病を克服して自分らしい就活を

「大手企業に入ることをゴール」と考えて就活を進めてしまうと、
会社に入ってからどうなりたいかなど、入社後のことを具体的に想像することが困難に。
その結果、具体性にかける浅い志望動機しか考えられず、内定を獲得できなくなってしまいます。

大手企業にしか興味がもてないのは、あなたが大手企業しか知らないからではないでしょうか。
大手企業の割合は全体の0.3%のみで、ベンチャー・中小企業が97.7%を占めています。

大手病の人はこの0.3%の範囲だけで就活をしているということ。
97.7%のベンチャー・中小企業にに視野を広げた方が
あなたにあった企業を見つけられる可能性ははるかに高くなると思いませんか?

まずはベンチャー・中小企業の魅力を知るためにも
ベンチャー・中小企業で働く人の話を聞いてみてください。

大手企業以外でも、自分の強みを生かして活躍している人はたくさんいます。
ベンチャー企業で働くことに「ワクワク」している社会人から話を聞くことは、
キャリアプランを考えるうえで良い刺激になるはずです。

皆さんが広い視野で、「自慢できる仕事」ではなく「自分がしたい仕事」に出会えますように。

この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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