22卒就活生が感じている「オンライン就活」の現状とこれからの対策

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22卒就活生が感じている「オンライン就活」の現状とこれからの対策

新型コロナウイルスに影響で、今までの就活がガラリと変わり「オンライン就活」が当たり前になりました。
僕は22卒就活生としてオンライン就活をしており、先輩の話を聞くと今までと違う就活をしていると感じることが多々あります。

今回は、22卒就活生が今まで体感してきたオンライン就活の現状や今後について書いていきます。

―目次―
1.オンライン就活について
2.オンライン就活の現状
3.オンライン就活のメリット
4.オンライン就活のデメリット
5.オンライン就活の戦略
6.最後に~オンライン就活を有効活用して就活を楽しもう~

オンライン就活について

オンライン就活は“ウェブ上で就職活動をすること”です。
説明会や座談会、セミナー、インターン、就活イベントといった
就活をZOOMやGoogle Meet等のオンラインツールを使って行います。
また、企業との面接もオンラインツールを使って実施され、最終面接以外はオンラインという企業が多いようです。

オンライン就活の現状

オンライン就活は就活生、企業ともかなり浸透してきていると感じています。

新型コロナウイルスの感染者が日本で出始めた2月頃から、オンライン就活が話題になっていましたが、
その頃は新しい環境に適応するのが難しく、企業の説明会や採用活動が一時的に中止になっていました。
毎年就職解禁と同時に開催される大規模な合同企業説明会が中止になったのはみなさんの記憶にも新しいはず。

就活のオンライン化にはじめは慣れず、
多くの就活生や企業が戸惑いを見せていましたが今ではオンライン就活が当たり前になりました。

22卒はこのままオンライン就活となりそうですが、
説明会や1dayインターンはこの先もオンラインで行うことが予想されています。
それは、就活生にも企業側にもデメリットを凌ぐメリットがあるからです。
「オンライン就活」はこれからの時代の当たり前になるでしょう。

ここからは、これからの時代の当たり前になるオンライン就活を、
これまで実際に体験してきた22卒就活生なりの意見を紹介いたします。

オンライン就活のメリット

オンライン就活のメリット1:就活費用がかからない

社会人の先輩に「就活でお金が必要になるから計画的に貯金をしておいた方がいいよ!」と言われ、
あまり貯金がない僕は就活にビクビクしていましたが、オンライン就活になってから全くお金を使っていません。

僕が就活でお金を使ったのは、夏休みに参加した対面の就活イベントの交通費くらいです。
まだ、就活でスーツを指定されたことがないのでスーツも購入していません。
日本経済新聞「就活とお金100人調査 「貯金底ついた」過酷な実態」の調査によると、
社会人の先輩方の約半数以上が、就活に10万以上費やしていることがわかっています。
21卒の就活生までは交通費や宿泊費に相当なお金が掛かっていたようです。

自宅から就活ができる私たち22卒就活生は、就活費用を抑えることができるようになったため、
就活のためにバイトを増やす必要もなく、時間的にも金銭的にも余裕を持って就活をすることができています。

オンライン就活のメリット2:様々な企業と出会いやすくなった

オンラインで説明会やインターンが開催されることによって今まで出会えなかった企業に出会えるようになりました。
オンラインだからこそ、百聞は一見に如かずということで、
あまり興味のない業界の説明会に参加したり、大企業から中小・ベンチャー企業まで幅広く企業を見るように。

最近では、企業側も、複数企業でのオンライン説明会やイベントを開くところが多くなり、
一度にたくさんの企業と出会えることができるようになりました

オンライン就活のメリット3:時間を有効活用できる

今までの地方就活生は説明会やインターンに行くだけで時間が掛かり一苦労でした。
しかし、就活のオンライン化によってその時間は0に。

その分、自己分析やESの準備に時間が割けるようになったり、
自分のやりたいことや自己研鑽にも時間が使えるようになりました。

就活以外の時間をいかにうまく過ごすかで、
就活の充実度が上がってくると思うので、空いた時間を有効活用していきたいですね。

オンライン就活のメリット4:イベントに集中して参加できる

オフラインで大きな会場で行う説明会では、スライドが見にくい、
声が聞き取りにくい、荷物が邪魔になるなどのストレスがあります。

オンライン就活では、企業が使うスライドが目の前の画面で共有されるため、説明会は文字が見やすく、メモを取りやすいです。
また、自宅でリラックスしながら参加できるので、疲れずに集中して説明を聞くことができます。

オンライン就活のデメリット

オンライン就活のデメリット1:企業の雰囲気がわかりにくい

オンライン就活はとても便利ですが、
一方で、企業の雰囲気やオフィスの様子がわからないという就活生の声が多くなっています。
説明会では、社内の様子の動画を流している企業もありますが、実際に見てみたいというという人が多いはず。
しかし、このデメリットはそこまで深刻でないと感じています。

コロナウイルスにより企業のテレワーク化が進みました。
テレワークとオフィスを併用している企業もあれば、弊社株式会社Cheerのように完全テレワークの企業もあります。
このような状況の中で、オフィスの概念も変わってきており、
必ずしも企業の雰囲気がわからなくてもよいというのが現状です。

企業のテレワーク化が進んでいる現在では、
就活生は働き方や仕事内容についてもっと企業に言及していき、ミスマッチを防ぐことが必要になっています。

オンライン就活のデメリット2:就活友達が出来にくい

20卒や19卒の先輩が登壇する座談会などに参加すると聞くことが多いのが「就活友達」。
インターンに参加して同じ班になったことで、意気投合し友達となり、
就活に関する情報を交換し合い、面接練習をお互いにしていたようです。

しかし、オンライン就活をしている22卒就活生は就活友達がまったくできません。
SNSを見ていると、就活のことを話す友達がいないから、就活垢でSNSを始めている人が多い印象です。

インターンに参加してグループワークをしても、
終わった後に雑談や駅まで一緒に帰るなどができないため、その場限りの関係になってしまいます。
せっかく何時間も議論した仲間なので、気が合えばお互いに高め合って就活をしたいものですね。

オンライン就活のデメリット3:自分のことを表現しにくい

画面越しで対話をしていると、言いたいことや熱意を伝えにくいと感じています。
オフラインとオンラインの両方の就活イベントを経験した僕は両者の違いがよくわかりました。

僕が夏休みに参加したオフライン就活イベントでは、
熱意のある就活生は最初からヒシヒシと伝わってきました。
その就活生は、その後のグループワークでも積極的に発言し、
その場にいた企業の人事の方からお褒めの言葉をいただいていました。

その一方、オンラインのグループワークでは、
声が重なりあってしまうのを恐れてか議論がうまく進みませんでした。
グループワーク後に人事の方から「手を挙げたり、反応ボタンを使えば、もっと活発に議論できる」とのアドバイスがありました。

オンライン就活は熱意を伝えにくく、周りの就活生の顔を伺っているように感じます。
オンラインでのコミュニケーションをまだまだ難しいですね。

オンライン就活の戦略

先入観を持たずに色々な会社を見て本当に自分に合う会社を見つける

就活のオンライン化によって、時間と場所の制約が緩和されたことで、企業との接点が多くなりました。
就活の軸を決めて選考を受ける企業を絞ることは大切ですが、
方向性が決まるまでは接点が多いという環境を最大限活用して、出来る限り多くの企業を見た方がよいでしょう。

今までの就活生は、大企業などの知っている会社から見ていくので、企業との出会いが限られていましたが、
22卒就活生は就活のオンライン化によって沢山の企業を見ることができます。
沢山の企業に出会える分、後に選択することが大変になりそうですが、
まずはこの環境を利用して先入観を持たずに色んな会社を見ていき、本当に自分に合う企業を見つけましょう。

自己分析をしっかりと行い自分の言葉で伝えられるようにする

オンライン面接は、就活生も自分のことを表現しにくいですが、
企業側も取得する情報が減少するため、見極めの難易度が上がっているそうです。
オフラインでもオンラインでも、就活生は面接の場で、自分の能力やスキル、人柄を分かりやすく企業側に伝える必要があります。

その中で一番重要なのは、自身が思っていることを自分の言葉で伝えることではないでしょうか?
就活のオンライン化によって、人事の方と話していると自分の言葉が伝わる時と伝わらない時がありますが、
それは話すテクニックの問題ではなく、就活生が自分についてどこまで考え、自分の言葉にしたかという違いだと思います。

今まで対面で言葉が伝わっていたのは、情報量の多さによる幻想かもしれません。
言い回しが拙くても、自分のことを本気で考えて、自分の言葉にすれば伝えたいことはきっと伝わるはずです。
そして、本気で考えたあなたの言葉はきっと武器になります。
自分の言葉で伝えるためには、就活のオンライン化によってできた空いた時間を有効活用して、
自己分析を行い、自分のことを本気で考える必要がありますね。

最後に~オンライン就活を有効活用して就活を楽しもう~

オンライン就活はデメリットもありますが、有効活用すればあなたの就活の幅を広げるメリットがあります。
「自己分析をしっかりと行い自分の言葉で伝えられるようにする」で書かせていただきましたが、
あなたの人間性が就活の武器です。

その武器は、オンライン就活のメリットを有効活用すれば必ず手に入るはずです。
武器を手に入れることができれば、就活を楽しみ、納得内定がもらえる素晴らしい就活になるでしょう。
就活を楽しんで笑って社会人を迎えられるように今からオンライン就活を進めていきましょう。

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この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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