就活がうまくいかないときに見直したい「話し方」
就活において、企業の方や他の就活生と「話す」機会ってよくありますよね。
面接やグループワークなど、自分の意見を話すときに言葉に詰まってしまったり、
意見がうまくまとまらなかったりで、辛い経験をした方もいらっしゃると思います。
今回は、就活だけでなくこれから先社会人になってからも使えるビジネススキルとして相手に好印象を与える「話し方」をについて書いていきます。
相手に好印象を与える話し方とは
就活の場面で「話す」と言うと、主に面接やグループワークが挙げられます。
面接では、自分の話を相手に伝えよう、自分が準備してきた話をつまづくことなく話そうと意識しているかと思いますが
「話す」ことで重要なのは「自分の話を伝える」のではなく「自分の話が相手に伝わる」ことです。
ポイント1:相手に「伝わる」話し方をしよう
上にも書いたように、「話す」上で重要なことは** 自分の話が相手に伝わるかどうか **です。
では自分の話が相手に伝わったかどうかをどう判断するのか、
そもそも「伝える」ことと何が違うのでしょうか。
「伝わる」状態とは
「伝える」とは、自分の話を相手に聞いてもらうだけのことを言います。
この場合は相手は話を聞いて終わり、自分は話を聞いてもらってホクホクしている、ただの自己満足の状態です。
自分の「話したい」「伝えたい」「聞いてほしい」
→ 相手に伝える
「伝わる」とは、自分の話を相手に聞いてもらい、** その後相手の言動に変化をもたらしている **状態と定義します。
自分の「話したい」「伝えたい」「聞いてほしい」
→ 相手に伝える
→ 相手は話を聞いて、それをきっかけに行動したり、何かが変化する
面接やグループワークにおいても、
ただ自分の意見を伝える・押し通すのでは、コミュニケーション力があると認識されません。
自分の考えを伝えた先にある相手側の変化まで意識して、「伝わる」話し方を心がけましょう。
ポイント2:メラビアンの法則「7-38-55のルール」
アメリカの心理学者・アルバート・メラビアンによると、
相手がどちらとも取れるメッセージを発信した場合、受け取る側(相手)に与える影響としては
- 言語情報(話の内容):7%
- 聴覚情報(声のトーン・大きさ・早さなど):38%
- 視覚情報(表情・姿勢・ジェスチャーなど):55% となっており、相手に話す・伝える上では話の内容よりも 見えるもの・聞こえてくるものの方が優先されやすいことが分かっています。 (※ ただし「見た目が一番重要」あるいは「話の内容よりも喋り方のテクニックが重要」と言っているわけではありません)
せっかく面接で何を言うか、の内容は練ってきたのに、話している時につまってしまった。何を言っているのか分からなくなってきた。
そのような場合は逆に、前向きな姿勢で自信を持って発信することが重要と言えるでしょう。
不安な表情を見せたり、もうダメだ、と諦めの姿勢を見せてしまうのはNGです。
好印象を与える話し方のコツ
大まかに「伝わる話し方をする」「視覚・聴覚情報に影響を受けやすい」ことが分かったところで、
ここからはメラビアンの法則での項目に沿って、コツを紹介していきます。
話し方ステップ1:表情・姿勢・ジェスチャー
メラビアンの法則では、視覚情報が55%影響を与えると言われています。
確かに、面接で志望動機を話している時に
オドオドしてるより笑顔で話していた方が印象が良いですよね。
視覚的に好印象を与えるには、口角をあげて話すことが大事です。
初歩的な話だと思われがちですが、意外にできていない人が多いので、これが出来るだけでも全然違います。
広角を上げて話す習慣をつけたり表情筋を鍛えるなど、
自宅やアルバイトなどでできることが多いので、意識して生活してみましょう。
またコロナ禍でオンライン面接などが増えたと思いますが、
自分の顔が見える状況にあるので、こまめに自分の表情や姿勢を意識すると良いでしょう。
話し方ステップ2:声のトーン・大きさ・早さ
メラビアンの法則では、聴覚情報が38%影響を与えると言われています。
面接で自己PRを話している時に、自信なさそうな声のトーンや大きさをしていたらツッコミ入れたくなりますよね。
聴覚的に好印象を与えるには、聞き取りやすく話すことが大事です。
逆に、聞き取りづらく話してしまうと
相手は何を言っているか、解読する方に脳を働かせることになるため
理解するところまではいかないのです。
「聞き取りづらい」「よく聞き返される」人の主な理由は、
- 声が小さい
- 滑舌が悪い(早口で聞き取りづらいと言われている人は滑舌が影響していることも) のどちらかの可能性が高いため、聞き取りやすく話すにはお腹から声を出せるように、 また滑舌が悪くならないように表情筋を鍛えておきましょう。
話し方ステップ3:話の内容
メラビアンの法則では、言語情報が7%影響を与えると言われています。
一見、言語情報を軽視しているように見えますが、そんなことは一切ありません。
言語情報をより伝わりやすくするための視覚・聴覚情報と考えるとよいでしょう。
ただおそらく、就活における言語情報(例えば面接で何を話すか、ESに何を書くかなど)は
すでに皆さん自身が考えて、何度も何度も練り直していることだと思いますので文章の構成については割愛しますが、
「話す」ことにおける、伝わりやすい・わかりやすく話すためにすべきことをいくつかご紹介します。
- 結論から言うと:「何が言いたいの?」「で?」と言われてしまう場合
- 一言で言うと:「話が長い」と言われてしまう場合
- 具体的には:「話が抽象的だ」と言われてしまう場合
「話し方」を鍛えるには
話し方を鍛えるには、筋トレと同じで何度も繰り返すことが大事です。
また、繰り返す時には必ず振り返りを行い、どこを気をつけるべきかを把握しましょう。
- 口癖を注意する :相手の口癖に気を取られて話の内容が入ってこないことが多いので、自分自身の声を録音してみるとよいでしょう。
- メモを取る・紙にまとめる :時間に余裕がある場合、伝えたいことをまとめてから、相手に伝えるようにするとより分かりやすい内容や伝え方ができます。
まとめ
就活がうまくいかない、特に話すことが苦手だと感じる人向けに、相手に好印象を与える「話し方」についてまとめました。
「伝わるように話す」ためには、聞きやすく・分かりやすく話す必要があります。
面接やグループワークだけでなく、ビジネススキルとしても活かせる話だと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
次回は、話の構成や考える力を身につけるための「考える」編を書きますので
思考を鍛えたい方はそちらも読んでみてくださいね。
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