【特集】アパレル業界を徹底分析!おすすめベンチャー企業3選

市況分析

【特集】アパレル業界を徹底分析!おすすめベンチャー企業3選

「アパレル業界」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
ぱっと思い浮かぶのは、店舗やネット通販で衣料品をお客さんに販売する姿だと思いますが
実際にどのような業界で、どういう職種があるのかはご存知でしょうか。

近年のコロナ禍の影響で、アパレル業界も様々な影響を受けている様子が伺えます。
街を歩いていると前あった店舗がなくなっていたりする一方で、ファッション通販が非常に盛んになっていたり。

今回は、アパレル業界の基礎知識からコロナ禍でのアパレル業界の動き、
さらにCheerCareerに掲載されている、おすすめのアパレルベンチャー企業を3社ご紹介していきます!

アパレル業界の基礎知識

0. アパレル業界・ファッション業界・繊維業界

「アパレル業界は衣料品の販売をしている」というのは何となく知っている情報かと思いますが、
そういえば「ファッション業界」という言葉もよく聞きますよね。

これらは明確に区分がある訳ではありませんが、
大体どういう点で分けられるのか、などを説明していきます。

アパレル業界

「アパレル」という言葉は、フランス語の「appreiller(適合させる)」から来ており
「服を着せるや着飾る」という意味があります。

アパレル業界はどちらかというと、既製品の衣類の事業に関わる業界(製造・流通など)について指すことが多く
既製品の衣類以外にも、衣料品産業の全体をいう場合もあります。

企業例:
ファーストリテイリング「ユニクロ」、しまむら、青山商事「洋服の青山」、西松屋チェーン など

ファッション業界

「ファッション」という言葉は、ラテン語の「factio(作り、できぐあい)」が語源です。
その後、フランス語の「façon(洋服等の仕立て方・デザイン、方法・様式)」となり、
さらに英語の「fashion(流行、方法)」に変化をしていきました。

ファッション業界はどちらかというと、創造や表現の意味合いが強く
スタイルやコーディネートを通して流行や新しい様式のイメージを生み出すような産業、と考えると良いでしょう。

企業例:
ルイ・ヴィトン、ディオール、エルメス、H&M Group など

繊維業界

繊維業界は、衣料品に関わる各種繊維及びフィルムや樹脂などの製造・販売に携わる産業のことをいいます。
繊維業界の種類は大きく4つに分かれます。

  • 総合系
  • 合成繊維系
  • 天然繊維系
  • 加工品系

企業例:
東洋紡績(総合系)、旭化成(合成繊維系)、日清紡HD(天然繊維系)、日本バイリーン(加工品系) など

1. 服飾業界全体の分類

服飾業界の業界用語として、「川上・川中・川下」があります。
これは、衣料品の生産の流れを川に例えて分類したものになります。

具体的にどういう業界や業種が関係しているかは、下記にの通りになります。

  • 川上:繊維業界(衣料品の原材料となるものを調達)
  • 川中:メーカー(裁断・縫製、加工など)
  • 川下:小売(百貨店・ショッピングセンター、セレクトショップ、ECなど)

また上記の3分類以外に、SPAというものもあります。
これは、川の流れでいう「川中+川下」のそれぞれの機能を持つ業種で
衣料品の製造〜販売を、一貫して行う企業になります。

企業例:
ユニクロ、無印良品、GAPなど

SPAという言葉は、アメリカの衣料品小売大手のGAPの創業者であるドナルド・フィッシャー会長が、
自社の業態を【Speciality store retailer of Private label Apparel】と述べたことからできた造語です。

2. アパレル業界での主な仕事

アパレル業界での主な仕事は、企業によって異なりますが
下記がメインとなっていることが多いです。

  • プレス(広報)
  • バイヤー(商品の買い付け・仕入れ)
  • デザイナー(商品企画)
  • 接客・販売スタッフ(店舗)
  • ECサイト運営スタッフ・Web担当者
  • 事務(一般、EC)

よくイメージされる店舗の接客スタッフ、バイヤーやデザイナーの他に、
近年では、コロナ禍で拡大しているECやWeb部門が強化されつつあり、さらにそれに関連して事務職の幅が広がっています。

コロナ禍でアパレル業界にあった変化

冒頭にも書きましたが、アパレル業界もコロナ禍の影響をうけて
店舗がなくなっていたり、ECショップがオープンしていたりと、様々な変化を迎えています。

帝国データバンクの
「2020年度 上場アパレル企業決算動向調査」(https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p210609.html
を参考に、アパレル業界のこれまでとこれからを見てみましょう。

【2020年度】コロナ禍のアパレル企業の業績

2020年度の、上場アパレル企業の決算月別増減収は下記のようになっています。

決算年月 増収 減収 合計
2020年5月 0 1 1
2020年6月 0 1 1
2020年8月 1 5 6
2020年9月 0 1 1
2020年12月 1 2 3
2021年1月 1 0 1
2021年2月 2 15 17
2021年3月 3 12 15
合計 8 37 45

全45社のうち、全体のおよそ82%である37社が減収となっています。

また、決算月別営業利益は下記となっています。

決算年月 黒字 赤字 合計
2020年5月 1 0 1
2020年6月 1 0 1
2020年8月 3 3 6
2020年9月 0 1 1
2020年12月 2 1 3
2021年1月 1 0 1
2021年2月 7 10 17
2021年3月 6 9 15
合計 21 24 45

上場アパレル企業全45社のうち、21社が黒字、24社が赤字となっており
半数以上が赤字との結果が出ています。

2020年度は新型コロナの流行が始まり、緊急事態宣言による休業・時短営業が影響していたり
消費者側も、外出自粛や在宅勤務が進んだことにより、生活様式の変化が影響したためと考えられます。

【2021年度】コロナ禍のアパレル企業の業績見通し

同調査にて、2021年度の業績見通しを調査したところ、45社のうち37社がの業績見通しを発表しています。

業績見通し 社数
増収増益(黒字転換含む) 28
増収減益(赤字含む) 5
減収増益(黒字転換含む) 3
減収減益 1
未定 8
合計 45

増収増益見通しと発表した企業は28社となっており、全体のおよそ62%が増収増益と予想しています。

2020年度に比べ、アパレル業界もコロナ禍での生活様式の変化に対応が進んでいることが考えられます。
実際に販路が実店舗からECへシフトしてきていること、
また実店舗ではワクチン接種が進んだり、感染者数の減少が期待されていることから
このような見通しとなっているようです。

新型コロナの流行が始まった時は、感染対策や生活様式の変化が影響し業績の減少が見られたものの
それ以降は、新しい生活様式に合わせた衣料品の企画・製造・販売や販路の変更など、様々な取組を行っている企業が多いようです。
ライフスタイルの変化に合わせて、アパレル業界も変化していくことでしょう。

参考:2021年度のアパレル業界の実際の動き

CheerCareer厳選!アパレル業界のベンチャー企業3選

さて、これまではアパレル業界の基礎知識や業界全体の動向についてお話をしてきました。
ここからは、CheerCareerに掲載中のアパレル業界のベンチャー企業をご紹介します。

これまでの話を見ると、アパレルといえば大手企業をイメージしがちですが
CheerCareer掲載中のベンチャー企業も、アパレル企業として
様々な事業を展開していますので、要チェックです!

おすすめアパレルベンチャー(1) 株式会社FABRIC TOKYO

株式会社FABRIC TOKYO

『Fit Your Life』をコンセプトに、デザイン、生地、サイズを好きに選ぶことが出来る
カスタムオーダーのオンラインショッピングサイト『FABRIC TOKYO』の運営を行っています。

『世の中に新しい"あたりまえ"をつくる』というビジョンのもと、
『ファッション×IT』で「本当に自分に合う一着と出会う」ことができる、唯一のトータルファッションプラットフォームの確立を目指しています。

TVや雑誌でも注目されている、急成長アパレルベンチャーです。

おすすめアパレルベンチャー(2) 株式会社たちばな

株式会社たちばな

日本が世界に誇る「きもの文化」を後世に伝承すべく、
きもの・宝飾・洋品の流通、衣裳からヘアメイクまで揃えたフォトスタジオの運営、きものレンタル等のECなど
和文化に特化した事業を展開している、1954年創業の老舗企業です。
「きもの」「日本の文化」「写真」を通して、生涯色あせない「思い出・感動」を創造しています。

また、これまでも様々な新規事業にもチャレンジしており、コロナ禍でも過去最高益更新中!とのこと。
株式会社たちばなは、日本文化を守り、伝えていくために、これからも様々な挑戦を続けます。

おすすめアパレルベンチャー(3) 株式会社スタンディングポイント

株式会社スタンディングポイント

ファッションブランドのリユース事業「エコスタイル」の運営をおこなっている企業です。
為替相場や独自開発したシステムに蓄積されたデータを分析・活用し、お客様に最適な買取のご提案をしています。

また、コロナ禍でのEC展開をするアパレル企業が多い中、数年前からオンライン買取を推進し注目を浴びています。
「ZIP!」「news every.」「ミヤネ屋」「グッデイ」「ノンストップ!」「Live News it!」「ワールドビジネスサテライト」
「突撃!しあわせ買取隊」「日経新聞」「グッとラック!」「静岡SBSテレビ」など
多数のメディアに取り上げられたとのことで、注目ぶりが伺えます。

最後に

アパレル業界も幅広く、様々な仕事があります。

コロナ禍で様々な変化を迎えましたが、「衣」料品は生活の三大要素である「衣食住」の中のひとつを担っている業界でもあり、「誰かの役に立つ」仕事であるのは確かなのです。

アパレル業界を見る際は大手だけでなく、新たな取組や挑戦をしているベンチャー企業も見ると世界が広がると思いますので、ぜひお話しを聞きに行ってみてくださいね。

業界研究や就活に悩んでいる方へ

アパレル業界やそれ以外の業界研究、
またベンチャーについてもっと知りたい、就活がうまくいかない、と思っている方は
ぜひCheerCareerのキャリア面談をご活用ください!

▼ CheerCareerのキャリア面談の詳細はこちら
https://cheercareer.jp/lp/agency

CheerCareerは、皆さんの就活を応援しています。

この記事を書いた人
青森のいしかわ

青森県出身のエンジニア。2016年、大学卒業後に上京。
地元愛が強すぎて、何かと理由をつけて青森に帰省しようとする。
ついに2021年9月に地元青森にUターン!
お笑いを見るのが趣味で、特にゴイゴイスーが好き。

青森のいしかわのTwitterアカウント

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