就活がつらい、うまくいかないときに、タイプ別ストレス対処法。
昨今のコロナ禍は学校生活、就職活動にも大きな影響を与えています。
例年と異なる緊急対応をとられ、何かとうまくいかないことも多いでしょう。
そんな中、ストレス解消に遊ぶにも普段のように遊ぶこと
本記事では、10タイプのストレス対処法と、就活ストレスとの向き合い方について紹介していきます
ストレス発生のメカニズム
"ストレス"とは。本来刺激という意味の言葉があります。
広い意味では意味では、ジョギングするのも辛いものを食べるのも刺激なのでストレスなんです。
では、刺激をうけてから「いらいらする」「つらい・・・」と感じるまでのプロセスは、
- 1、ストレッサー
- 2、認知的評価・対処能力
- 3、ストレス反応(心・行動・体)
の3つに分類できます。
このそれぞれの段階ごとに、ストレスの対処法をみていきましょう。
就職活動のストレッサー
ストレッサーとは、ストレスの原因となるもののことです。
究極的には「就活」そのものと言えますが、
ここでは就活の中でストレスになりうる一つ一つに細分化してみましょう。
少し昔の資料となりますが、下村・木村(1997)によって
就活におけるストレス要因は大きく
「物理・身体的」「企業関連」「適性・興味関連ストレス」
の3つに大別できるものがあるとされています。
就活で感じる、物理・身体的ストレッサーの例
- 肉体的負担が大きい
- 疲れが取れない
- 休む時間がない
- 交通費がかかる
- 自分の時間が取れない
- 1日中、歩きっぱなし
- お金がかかる
- 1日に何社も回らなければならない
- スケジュールが重なる
など
就活で感じる、企業関連ストレッサーの例
- 全体の採用人数が少ない
- なぜ不合格になったのかわからない
- 友達と会えない
- 志望企業から内定がこない
- 一部の人間が優遇されている
- 不合格になる
- 友達とあっても就職の話ばかりになる
- 就職活動のことがいつも頭から離れない
- 人事の人の態度が悪い
など
就活で感じる、適性・興味関連ストレス
- どの会社が自分にあっているかわからない
- 自分のやりたいことがわからない
- 自分の適性がわからない
- 何を基準に会社を選ぶのかわからない
- 仕事をこなせるのかわからない
- 会社でうまくやっていけるのかわからない
- 自分の将来の見通しが立たない
- 本当に就職がしたいのかわからない
など
参考
(下村・木村(1997) 大学生の就職活動ストレスとソーシャルサポートの検討 進路指導研究)
(宮道 力(2021) 日経キャリア教育 キャリエデュ コロナ禍のストレスマネジメント術 https://career-edu.nikkeihr.co.jp/category02/stressmanage1.html )
タイプ別 就活ストレスへの対処パターン10
ストレッサーへの対処法
前項でのべた、ストレスの原因そのものであるストレッサーへの対処は、
ストレス対策において一番シンプルなものです。
その中でも、一番自分が最もストレスを感じる要素に対して、次のような対処ができないか考えてみましょう
1 問題の解決
脅威となっている問題そのものを取り除く方法です。
就活の中でわからないことを解消する、など最も抜本的な方法ですね。
就活への悩みで感じるストレスなので、就活をいち早く終えてしまうのも一つの対処法です。
2 環境の変化
ストレッサーのない環境、あるいは適度なストレッサーのある環境へ避難する方法です。
就職サイトで言うのもなんですが、就職以外にも進学や留学、起業など選択肢はたくさんあるので
あなたにあった選択をすることで就活のストレスを緩和できるかもしれません。
留年・就職浪人して環境を変えるのも一つの環境の変化です。
3 あれこれ考えないこと
考えすぎてしまうことが、ストレスとなることもよくあります。
就活がうまくいくか不安に思っても、必要以上に悩まずに「何も考えない」「楽しいことに熱中する」などして
気分転換をするのも大切です.
認知・対処能力へのアプローチ
同じストレッサー(原因)でも、それがどのぐらい不安なものなのか、
自分にとってどのぐらい難しいものなのかというのは人によって異なります。
ストレッサーに対する捉え方を変えることも、ストレス対処には非常に有効となるでしょう。
4 認知の仕方を変える
この記事によってストレスとは何か?を知ることや、自分が物事をどのように捉えているかの視点を変えることで
ストレスを低減することができます。
「先のことがわからないのは当然だし、就活で不安に感じるのも普通の当たり前のこと。」
「長い人生の中では就活、一社目の企業選びなんて些末なことだ。」
として視点を変えることも大切です。
また「就活の中でも、ESはうまく描けている。」「すでにちゃんと就活を始めている」とうまくいっている部分に目を向けること、
「社会人になったらこんなことをしよう」「将来はこんな大人になろう」と未来の夢・目標を持つことも有効ですね。
5 対処能力・スキルの獲得
対処能力・スキルの獲得によって、ストレッサーを適切に対処・解消できるようになります。
自己分析や面接練習をして就活力を鍛え、うまく就活ができるようになればストレスに感じることも少なくなるでしょう。
6 自己コントロール力の回復
お祈りメールのショックや慢性的な就活ストレスに陥ると、それまでできていたことが出来なくなり
日常生活に支障をきたすこともあります。
そんな時には、まず落ち着いて、普段の日常生活にもどることが就活ストレス解消の一歩となるでしょう。
7 自己信頼・他者信頼の回復
困難な状況を目前にすると、自分に対する信頼感と他人に対する信頼感も低下しがちです。
就活仲間や先輩から適切な援助や励ましを送り合い、信頼感を回復させると良いでしょう。
「私は順調に就活ができている。素晴らしい会社に就職する。」
のような自分で自分を励ます宣言をする「アファメーション」も
自分に対する信頼を解決するのに有用です。
8 ソーシャル・サポート
一人だけの力では対処できないことも、助けてくれる人がいると、前向きに頑張ることができます。
就活の悩みを一人で抱え込まず、いろいろな人に相談して、あなたにあった良い就活方法を見つけることも大切です。
ストレス反応へのアプローチ
ストレスによって心や行動、身体へと出てくる影響に対するアプローチです。
"心身相関"と言う言葉のように、心のストレスと体のストレスはつながっています。
9 休息や睡眠、運動などによる身体機能の正常化
24時間のサイクルの中で、運動、睡眠、休息、食事のバランスが取れていないと身体は不安定になってしまいます。
ストレス状態は、持続するストレッサーに対処するため、心身の防御機能(交感神経系など)が過剰に働き過ぎた状態なので、
健康的な生活サイクルをとることで心を安定な状態に戻すことができるでしょう。
ストレスを感じらた、適度な運動や食事をとり、ゆっくりと睡眠をとるようにしましょう。
10 感情の表現・発散
不安や悲しみなどの感情を行動で表現することで、すっきりすることがあります。
泣ける映画をみてストレスを解消する、というのもこのタイプですね。
辛い時につらい、と言えないのもストレスの原因となりうるので注意しましょう。
まとめ
ストレスとは、不安や脅威に対する心身の防衛反応ですので、感じること自体は自然のことです。
ただし、ストレスを感じ続けてしまうと心が休まることがなくなり、心身に負荷を与えてしまいます。
なにかとたいへんな就活ですが、ストレスともうまく付き合って乗り切っていきましょう!
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参考文献:文部科学省 在外教育施設安全対策資料【心のケア編】( https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/010/004.htm );