今注目されているITベンチャーとは?特徴や選考内容を徹底解説!
これからの就職活動に向けて、IT業界やその中でも急成長を遂げるベンチャー企業について調べている方も多いのではないでしょうか?
ITベンチャー企業は、革新的なアイデアや最新技術を駆使し、小規模ながらも大きな影響力を持ち、急成長を遂げる企業が多くあります。
ベンチャーならではのフラットな組織や、若手でも裁量を持って仕事に取り組める環境も魅力です。
「若いうちから大きな裁量権を持ち、圧倒的なスピード感の中で自己成長を遂げたい」
「自分のアイデアで、世の中に新しい価値を生み出してみたい」
もしそのような思いがあれば、ITベンチャーは最高の環境であるかもしれません。
この記事では、「IT業界とは何か」という基本から、ITベンチャーで働くことのリアルなメリット、そしてどのような人が活躍できるのかまでを深く掘り下げていきます。
さらに、今まさに注目を集める厳選企業の紹介とその特徴にも触れていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
IT業界とは
IT業界とは、情報技術(IT)を基盤とした多種多様なサービスや製品を提供する企業の集合体を指し、現代社会において情報通信産業として重要な役割を担っています。
私たちの日常生活は、スマートフォンでのコミュニケーションやオンラインショッピング、さらには自動車や家電に組み込まれた先進的なシステムなど、IT技術なしでは成り立ちません。
この業界は技術革新のスピードが非常に速く、AI、IoT、クラウドコンピューティングといった新しい技術が次々と登場し、常に進化を続けています。
そのため市場の需要は拡大し続けていますが、その一方で、技術の高度化に対応できる専門人材の不足が深刻な課題となっています。
今後、企業や社会全体のデジタルトランスフォーメーションを支えるためにも、優秀なIT人材の育成と確保が極めて重要な課題となっています。
関連記事:【就活生向け】IT業界研究の進め方 | 業界地図と最新技術のトレンドを俯瞰しよう
IT業界の職種4選
開発職、営業・コンサルタント職、マーケティング職、マネジメント職に分けて説明していきます。
IT業界① 開発職
【システムエンジニア】
システムエンジニア(SE)は、コンピュータシステムの設計から開発、そして導入後のテストに至るまで、一連の工程を担う技術職です。
その仕事は、まずクライアントが抱える課題や要望を丁寧にヒアリングすることから始まります。そして、その要求を技術的にどう実現するかを考え、システムの全体像を描く「要件定義」や「設計書」を作成します。
開発段階ではプログラマーへの指示や進捗管理も行い、完成したシステムが正常に動作するかを厳密にテストします。
そのため、プログラミングの知識はもちろん、クライアントの意図を正確に汲み取るコミュニケーション能力、最新技術を追い続ける情報収集能力、そしてプロジェクト全体を見渡すマネジメント能力といった、多岐にわたるスキルが求められる職種です。
【Webデザイナー】
Webデザイナーは、企業のWebサイトやアプリケーションの見た目と使いやすさを設計する専門職です。
単に美しいデザインを作成するだけでなく、ユーザーが直感的に操作できるUI/UXデザインを追求することが重要視されます。
そのデザインは、企業のブランドイメージを伝え、訪問者を惹きつけ、最終的には商品購入や問い合わせといった成果に直結するため、マーケティング効果に大きな影響を与えます。
そのため、デザインスキルに加えて、SEO(検索エンジン最適化)やWebマーケティングの知識があると、より価値の高いデザイナーとして活躍できるでしょう。
また、近年ではデザインツールを使いこなす能力に加え、HTMLやCSSといったコーディングスキルも求められることが増えています。
IT業界② 営業・コンサルタント職
【営業】
IT業界の営業職は、自社のシステムやサービスといった無形の商材を顧客に提案し、契約に結びつける役割を担います。
一般的な営業職と異なり、扱う商材が専門的で複雑なため、技術的な知識が不可欠です。顧客が抱える経営課題や業務上の問題を深く理解し、それを自社のITソリューションでどのように解決できるかを具体的に提示する「ソリューション営業」が中心となります。
そのため、顧客との信頼関係を築くための高いコミュニケーション能力が何よりも重要です。
また、クライアントからの専門的な質問に的確に答えるため、自社の商品やサービスに関する深い知識を常にアップデートし続ける探求心も求められます。
【ITコンサルタント】
ITコンサルタントは、企業の経営課題に対し、IT戦略の立案という側面から解決策を提示する専門家です。
経営層から直接ヒアリングを行い、現状の業務プロセスやシステムを分析し、どこに問題があるのかを的確に診断します。
その上で、最新のIT技術動向を踏まえながら、企業の成長に貢献するための具体的なIT投資計画やシステム導入のプランを策定し、実行までを支援します。
したがって、技術的な知見はもちろん、経営的な視点や論理的思考力、そして戦略を経営陣に納得させるプレゼンテーション能力が不可欠です。
IT業界③ マーケティング職
【Webマーケティング】
Webマーケティングは、WebサイトやSNS、メール、オンライン広告といったデジタル上の媒体を駆使して、商品やサービスの認知度向上や販売促進を行う仕事です。
デジタル社会の現代において、企業のマーケティング活動の中核を担う非常に重要な役割です。
具体的には、SEO対策で検索結果の上位表示を目指したり、有益なコンテンツを発信して見込み客を集めたり、SNSでユーザーとの関係を構築したりと、その手法は多岐にわたります。
また、アクセス解析ツールを用いてサイト訪問者の行動データを分析し、「なぜ商品が購入されないのか」「どのページで離脱しているのか」といった課題を発見し、Webサイトの改善を繰り返すことも重要な業務です。
IT業界④ マネジメント職
【プロジェクトマネージャー】
プロジェクトマネージャー(PM)は、システム開発などのプロジェクト全体を統括し、成功へと導く「司令塔」の役割を担い、プロジェクトの責任者として、定められた品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)のすべてを管理し、目標達成にコミットします。
具体的な業務は、プロジェクト計画の策定、必要なエンジニアやデザイナーといった人材の選定とチーム編成、日々の進捗管理、発生した課題への対応、リスクの予測と対策など、非常に多岐にわたります。
IT技術の高度化・複雑化に伴い、プロジェクトの難易度は年々高まっており、プロジェクトマネージャーの手腕が成否を大きく左右します。
そのため、技術的な知識に加え、強いリーダーシップや交渉力、問題解決能力などが不可欠です。
関連記事:【IT業界就活】文系学生がIT業界を受ける前に知っておくべきこと
ITベンチャーとは
IT業界について説明したところで、次にITベンチャーについてお話ししていきます。
ITベンチャーとは、革新的なアイデアや独自の技術を武器に、IT分野で新しいサービスやビジネスを展開する成長過程にある企業を指します。明確な定義はありませんが、一般的に設立から年数が浅く、急成長を目指しているのが特徴です。
このような企業は、IT業界という大きな枠組みの中でも特に変化のスピードが速く、既存の市場にはない全く新しい価値を提供したり、最新技術を用いて従来の方法を根本から覆すような挑戦をしたりします。
そのため、少人数ながらも社会に大きなインパクトを与える可能性を秘めており、その成長性や将来性が多くの人々から注目されています。
ITベンチャーで働くメリット
メリット① 1年目から裁量が与えられる
ITベンチャーで働く最大の魅力の一つは、若いうちから大きな裁量権を持って仕事に取り組めることです。
多くのベンチャー企業では、組織がフラットで従業員数も限られているため、新卒や若手社員であっても一人ひとりの責任範囲が広くなります。これは単に仕事を任されるだけでなく、自分で考え、判断し、実行する主体性が求められる環境であるといえます。
そのため、指示を待つのではなく、自ら課題を見つけて解決策を提案し、プロジェクトを推進していく経験ができ、圧倒的なスピードで成長することができるでしょう。
さらに、自分の働きが会社の成長に直結しているという手応えは、大きなやりがいと自信に繋がるといえます。
メリット② 経営者との距離が近い
ベンチャー企業では、経営者と社員の物理的・心理的な距離が非常に近いという特長があります。
社長や役員が同じオフィスで働いていることも珍しくなく、日常的にコミュニケーションを取る機会が豊富にあります。これにより、企業のトップが持つビジョンや経営戦略、意思決定のプロセスを間近で学び、経営的な視点を養うことができます。
また、風通しの良い組織文化の中では、自分の意見やアイデアを経営者に直接提案することもでき、良い提案であれば、すぐに事業に反映されるスピード感も体感できるでしょう。
これは、大規模な組織では決して味わえない貴重な経験であり、会社の一員としての当事者意識を強く育むものとなります。
メリット③ 仕事の幅を広げられる
「分業」よりも「総力戦」が基本となるベンチャー企業では、一人ひとりが職種の垣根を越えて多様な業務に携わります。
少数精鋭で事業を運営しているため、人員が不足している領域を全員でカバーし合うのが日常です。例えば、エンジニアがマーケティング活動を手伝ったり、営業担当が新サービスの企画立案に参加したりと、本来の専門分野以外の仕事に挑戦する機会が豊富にあります。
このような環境は、意欲さえあれば自分の専門性を深めつつ、同時に幅広いスキルや知識を習得できる絶好のチャンスです。
様々な業務を経験することで、物事を多角的に捉える能力が身につき、将来のキャリアパスを考える上でも大きな財産となるでしょう。
ITベンチャーに向いている人
ゼロから1を生み出すことが得意な人
ITベンチャーは、まだ世にないビジネスを創造する場であり、自らが事業を創るという強い「当事者意識」が何よりも求められます。
そのため、単に指示された業務をこなすのではなく、前例やマニュアルがない中で自ら課題を発見し、「どうすれば実現できるか」を考え抜く主体性が不可欠です。
漠然としたアイデアを具体的な計画に落とし込み、チームや関係者を巻き込みながら粘り強く実行に移せる推進力が求められます。
0から1を生み出す過程では失敗もつきものですが、そこから学び、試行錯誤を繰り返しながら事業を前進させるプロセスを楽しめる人こそ、ITベンチャーで力を発揮できるでしょう。
成長意欲が高い人
事業も組織も急成長するITベンチャーでは、社員自身もその変化のスピードを上回るほどの成長意欲がなければ、活躍し続けることは困難です。
ここで言う成長意欲とは、現状のスキルに満足せず、会社の成長のために自分に何が足りないかを常に考え、必要な知識や技術を貪欲に学び続けられる姿勢を指します。
多くの場合、手厚い研修制度が整っているわけではないため、任された大きな裁量や責任ある業務を通して、自ら目標を設定し、経験から学ぶサイクルを高速で回していく自己管理能力や熱意が成長の鍵となります。
自らの成長が会社の成長に直結するダイナミズムを実感したい人にとって、これ以上ない環境であるといえるでしょう。
新しいことが好きな人
ITベンチャーは「変化」が日常茶飯事です。市場の反応や技術の進化に応じて事業方針が変わり、個人の役割も頻繁に変化します。
そのため、毎日同じ仕事の繰り返しではなく、事業を展開させるために様々な業務を行い、日々新しいことにチャレンジする環境であるため、変化や刺激を求める人に適しているといえます。
そのような変化に対応する柔軟性を兼ね備えている人、自らのアイデアを試し、新しいやり方を創造していくことにやりがいを感じる人にとって、ITベンチャー企業は向いていると考えられます。
関連記事:新卒でIT業界への就職はできる?求められる資格や能力も解説
ITのベンチャー 厳選4社!
CheerCarrerに掲載されているITベンチャー企業を紹介します。
アジアクエスト株式会社
アジアクエスト株式会社は、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援を主軸とするIT企業です。
特に建設・不動産業界に強みを持ち、ITコンサルティング・クラウド・Web開発などを手がけ、年間300件以上のDXプロジェクトを推進しています。
また、国内だけなく海外にもオフィスを構えており、2021年には東証マザーズ(現グロース市場)に上場しました。
アジアクエスト株式会社をおすすめする4つの特徴
【未経験でも安心!充実の研修制度】
・AWSや基本情報技術者資格の取得をサポート!
・入社後は4ヶ月間の研修プログラムで、ビジネススキル・ITスキルが身につく!
【エンジニアとしてもコンサルタントとしても成長できる】
・エンジニアだけでなく、ITコンサル・PM・企画提案も担える!
・コンサルタントやPM、クラウドエンジニアなど、幅広いキャリアパス!
【社員の「やりたい」を叶える風土】
・「やりたい!」と手を挙げたら、経験の有無問わず挑戦できる環境!
・20代で部長、新卒3年目で海外子会社の社長に就任など実績多数!
【充実した福利厚生】
・リモートと出社のハイブリット勤務が可能!
・1日毎に始業時間を選べる!
・男性の育休取得や時短勤務などの実績あり!
このような方におすすめ
・未経験でもITやDXに興味があり、新しいことに挑戦したい
・安定だけでなく、若手から裁量を持って活躍したい
・エンジニアとコンサルの両方の視点で成長したい
・自分の提案でDXを推進したい
株式会社アースリンク
株式会社アースリンクは、クラウド×CRM×Salesforceを軸に、2,000社以上の営業・業務改善を支援してきたITソリューション企業です。
自社開発のテレマーケティングシステム「sakura」やSalesforceを活用し、中小企業でも大手並みの営業力を実現する仕組みを提供しています。
自社サービスを保有し、成長市場のクラウド・CRM領域で安定性があると同時に、ベンチャーのような裁量とスピード感も兼ね備えた点が特徴であるといえるでしょう。
株式会社アースリンクをおすすめする3つの特徴
【ITとビジネスの両方が学べる】
・単なる開発や営業でなく、「課題解決型」スキルが身につく!
・顧客の成長をITで支える本質的なコンサル提案力を磨ける!
【未経験でも安心!充実の研修制度と裁量権】
・入社後のOJT+外部研修+資格取得支援あり!
・成長段階に応じて、営業→コンサル→PMへのキャリア設計も可能!
・1年目から大手クライアントの実案件にアサインできる!
【長く働ける環境】
・平均勤続勤務年数8年3か月!
・在宅勤務率60.7%、月平均残業10.3時間!(月によって10時間未満の場合もあり)
・平均有給休暇取得率73.3%!
このような方におすすめ
・専門知識や経験がないが、IT業界に興味がある
・営業力や提案力、コミュニケーション力を活かしたい
・ビジネス視点を持ってエンジニアとして活躍したい
・若いうちから責任ある仕事に挑戦したい
株式会社シンカ
株式会社シンカは、コミュニケーションに特化した自社SaaS『カイクラ』を展開しており、「企業とお客様とのコミュニケーション」をサポートしています。
『カイクラ』は、電話・SMS・メール・ビデオ通話などのやり取りを一元管理できるクラウド型ツールとして、導入社数は累計2,000社以上にのぼります。
2024年にはグロース市場に上場をし、前年比150%以上の成長率を継続している、若手中心の成長企業です。
株式会社シンカをおすすめする4つの特徴
【“考える力”が圧倒的に伸びる環境】
・「自分で考えて動く」文化が根付いている風土!
・新人でもセミナー企画・提案・運営を主導するチャンスあり!
【ITとビジネスの両方のスキルを習得】
・マーケティング・セールス・コンテンツ制作・イベント運営まで幅広く関われる!
・業界トップと直接商談する経験が豊富!
【若手中心の成長企業】
・社員の約7割が20代〜30代前半で、スピード感のある成長が可能!
・入社数ヶ月でメイン案件やイベントを任される例も多数!
【働きやすい環境】
・ハイブリットワークやフレックスタイム制を導入!
・オープンなコミュニケーションが取れる環境!(カフェスペースなど)
このような方におすすめ
・自分の考えで何か新しいことを始めたい
・ITやSaaSのスキルを磨きたい、営業・マーケの本質を学びたい
・経営者と常にやり取りができる環境で働きたい
株式会社ヤマシタ
株式会社ヤマシタは、DX・AIを駆使して介護業界の常識を変革を目指すリーディングカンパニーです。
50年以上経営を続け、これまでの実績と最先端技術を融合させることで、業界No.1の成長率を誇っています。
全国に拠点を展開し、2050年に売上1兆円という目標を掲げ、「なくてはならない」価値を提供し続けることを目指しています。
株式会社ヤマシタをおすすめする3つの特徴
【やりがいを実感できる仕事】
・高齢者の暮らしを支える「提案型営業」(福祉用具・住宅改修など)で、人々と距離が近い!
・「感謝が成果になる」仕事で、喜びややりがいを感じられる!
【最速で営業スキルが向上】
・法人向け営業(BtoB)と個人向け営業(BtoC)の両方を一度に経験できる!
・1日平均10〜15件の訪問・提案で、若手のうちから圧倒的に実践力が磨かれる!
【働きやすさ・キャリアアップ】
・やりたいことや挑戦したいことがあれば、社歴に関係なくチャレンジすることができる!
・「昇格年4回」でスピード感もって成長でき、20代管理職も多数在籍!
このような方におすすめ
・営業スキルを極め、20代から活躍したい
・地域の人々と関わる、“顔が見える仕事”がしたい
・AIやITを活用し、介護の未来を変える事業に挑戦したい
まとめ
ITベンチャー企業は、革新的な技術やアイデアを武器に急成長を目指す企業であり、非常にダイナミックな環境で働くことができます。
特に、少人数でフラットな組織のため、若手でも大きな裁量を与えられ、仕事に対する責任感や成長スピードを実感できるのが特徴です。経営者と社員の距離が近いため、日常的に経営戦略やビジョンを学ぶことができ、自分の意見を直接反映させることができる環境であるといえます。
また、ITベンチャーでは、多様な業務に挑戦するチャンスが豊富です。エンジニアだけでなく、営業やマーケティング、経営視点も養うことができるので、広範囲なスキルを身につけることができます。
特に、ゼロから1を生み出す環境であるため、自ら課題を見つけ、解決策を考え、実行に移す主体性や問題解決力が求められるでしょう。さらに、柔軟性や適応力が必要であるといえます。
しかし、その変化に対応し、常に新しいことに挑戦したいという意欲を持っている人にとっては、非常に魅力的な環境であるでしょう。
少しでもIT業界、そしてITベンチャーに興味を持った方は、多くのITベンチャー企業の求人が掲載されているチアキャリアで、自分に合った企業を探してみてくださいね。