【ブランディング】“ブランディング”と”マーケティング”においても重要なこと

2020.05.11

【ブランディング】“ブランディング”と”マーケティング”においても重要なこと

『「生きている人間」をちゃんと見ているのか』

自分たちの声を届けたいのは誰か?
その製品はどんな人に買って欲しいのか?
「訴求対象は誰なのか」を考えることはマーケティングもブランディングにおいても基本だ。

さらに、どちらも“その相手のことをどこまでわかっているか”が重要なのである。

ここで一つ事例を紹介したいと思う。
2011年に起きた東日本大震災。
社長の関野は被災地で1ヶ月ほど炊き出しを行ない、傷ついた東北のイメージを回復するため東京で東北のPRイベントを行うことにした。

六本木ヒルズに会場を借り、特産品を持って参加することを呼びかけたのである。
すると、若い商店主から農家のお年寄りまで多くの人達が参加し、イベントは大盛況。
ただ、気の毒なことに彼らが販売用に持ち込んだ農作物はかなり売れ残ってしまったのである。

例えばキャベツ。
シャキシャキしていて本当に美味しく、安全性についてはもちろんなんの問題もない。
でも売れるはずがない…。
イベントが開催されていたのは平日の六本木。
昼休みにキャベツを試食したビジネスマンが
「美味しい!スーパーとは全然違う!」と思ったとしても
「今ここで、買ったら午後ずっと持ち歩かなきゃいけないのか。重いし、やっぱりやめておこう」
と思うのは当然である。

売れ残ってしまった農作物は知り合いの飲食店に卸すなどしたので、無駄にはならなかったが参加してくれた人達は「都会の人は冷たい」とガッカリしたかもしれない。

企業でもデータしか見ていないと、似たようなことは起きてしまう。
自分たちはターゲットやニーズや特性を調べ、理解した上で製品を作っているのだから売れると思っていたはずが、思うようには売れない。
それは六本木のキャベツのように、ターゲットである人間のことをきちんと把握できていないことが要因、「生きている人間をきちんと見ること」はとても重要なのである。
   
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