アフターコロナで「おしゃれなオフィス」は企業選びの軸となるか
コロナ禍に伴う外出自粛/規制や3密の防止対策によって、多くの企業でDXが進みました。
働き方もリモートワークが主体となり、商談もweb上で行うケースが増大しています。
就活生の皆さんもオンライン説明会やオンライン面談でその影響を感じているでしょう。
さて、昨今急激に進んだDX、オンライン化はコロナ禍以降どうなっていくのでしょうか。
働き方改革も合わさりフレックス制度や雇用形態も柔軟になりましたが、
今回は 働く場所 に焦点を当てて、アフターコロナを考えてみます。
仕事における オフィス の役割は、今後どのように変わっていくのでしょうか。
オンライン就活とリアルオフィス
CheerCareerなど就活メディアに掲載された募集原稿では、
おしゃれなオフィス写真を掲載している企業も多くあります。
しかし、そこで働く姿をイメージしても、もしかすると実際入社後にはリモートワークだったり
別のオフィスだったり、というのがあるかもしれない、というのが今のタイミングです。
現時点では就活の基本はオンラインですが、コロナ禍が開けるにつれて、
また同時に選考が進むにつれて実際のオフィス見学があるかもしれません。
現地まで行かなくても説明会に参加できる、というメリットは大きいですが、
やはりリアルオフィスと物理的にも精神的にも距離を置いた最初の接点から
選考によっていかに近づいていくか、というのが2022年度の就活になるかもしれません。
参考:オンライン就活で変わった職場見学
中には、今は自粛もあって現地に集まることが出来ないけれど、
入社後にオフィスや店舗、工場などで働く企業もあります。
そういった仕事の場合、オンライン説明会や選考フローの一つとして
社員がカメラを持って映像と共に説明をするリモートオフィス案内や
360°カメラによるVRオフィス見学といったコンテンツは満足度が高いようです。
※参考 マイナビ 2022年卒大学生 活動実態調査 (3月) 後述
職場見学も大人数だと後ろの人が見えない、聞こえないといったこともありましたが、
コロナ禍によって、就活と入社後のギャップを埋める工夫が生まれた結果
リモートになってむしろ改善されたようです。
コロナ禍後のオフィスのあり方は3パターン
オフィス中心文化への回帰
コロナ禍前の、オフィス中心に戻すケースです。
やはりリモートワークよりも、オフィスへ出社したほうが最もパフォーマンスが上がるような企業では
コロナ禍前の働き方への回帰を目指すでしょう。
一例として、米アマゾンは2021年4月、全世界的にオフィス中心文化へ戻す移行を示しています。
各国の感染状況とワクチン摂取率によって、地域ごとに時期は変わりますが、
アメリカでは夏から一部社員、秋にはほとんどの従業員をオフィスへ復帰する予定のようです。
一方で、アマゾンの中でもクラウドサーバーなどを扱うAWS(Amazon Web Service)では、コロナ後に向けて様々な労働環境を考える余地があるとして、
仕事によってハイブリット型を検討しています。
バーチャルオフィスを用いた完全リモート体制
最低限の執務スペースを残して、従業員は完全にリモートワークにするという企業もあります。
何を隠そう、このCheerCareerを運営しているCheerも一時期この完全リモート体制をとっていました。
社内のコミュニケーションはDiscordやSlackなどのオンラインツールを用い、
基本的に全社員が自宅などの遠隔地で働く形態です。
オフィスも、仮想的にアプリ上に構築する形になるでしょう。
どうしても関係性が希薄になりがちなので、業務は完全リモート携帯を取りつつ、
月に一度の会議など、定期的なタイミングで顔を合わせる機会を作り
帰属意識・仲間意識を高める社内制度をとる企業も多いでしょう。
完全リモートの企業では執務スペースは必要がないため、
オフィスは法人登記をするため、また重要書類を管理するためだけの役割となりそうです。
リモート+リアルのハイブリッド型
オフィスはあっても常に全員が出社するのではなく、
週に何日かだけ出社し残りはリモートで働く、というタイプです。
オフィス内での人口密度を下げるために、この施策を打つ企業は多かったようですね。
また、基本的に出社とするけれど必要に応じてリモートを許可する企業もあります。
子供が学校を休んだ時など、今までは出社できなければ有給をとるしかなかったところを、
在宅でも対応ができるようになり、より柔軟な働き方が可能になりました。
逆に、基本的にリモートワークだけれど、会議や研修の時だけオフィスに集まる、というケースもあります。
どうしてもオンラインでのやりとりでは難しい仕事が発生する場合もありますので、
出張や商談感覚で出社する、という働き方もあるでしょう。
ハイブリッド型のワークスタイルでは、オフィスは常に全社員の執務スペースが必要とはなくなるため
縮小や移転、また会議用にスペースの改築が検討にあがります。
オフィスの役割が見直され、新たな可能性を模索されているパターンと言えるでしょう。
"おしゃれなオフィス"で働くか、"過ごしやすい自宅"で働くか
コロナ禍でのDXとリモートワークの圧力は、良くも悪くもオフィスのあり方を再考するきっかけとなりました。
まだ完全に前のようにとはいかず、これからの未来の働き方について検討を重ねていく段階と言えるでしょう。
いずれにせよ、働き方の選択肢が増えた結果「出社しておしゃれなオフィスで働く」か、「リモートで在宅で働く」かという
一つの選択が生まれ、相対的にオフィス自体の重要度は下がったと言えるでしょう。
これからの働き方について企業も考えていますし、その組織を作っていくのは今就活をしているみなさんかもしれません。
CheerCareerでは組織を共に作っていくメンバーを募集している企業を掲載していますので、
自分にあった企業を探してみてくださいね
仕事検索はこちら
https://cheercareer.jp/search/offer_list
特にリモートワークで働きたい方はこちら
https://cheercareer.jp/search/offer_list/remote-work
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参考文献
マイナビ 新卒採用サポネット
2022年卒大学生 活動実態調査 (3月)
https://saponet.mynavi.jp/release/student/katsudou/20220331_now/
CNBC
Amazon says it expects some employees to return to the office this summer, most will return in fall
https://www.cnbc.com/2021/03/31/amazon-expects-some-employees-to-return-to-the-office-this-summer.html