【体験談】東京からUターンをして、地方でテレワークを始めたら?【求人の探し方】

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【体験談】東京からUターンをして、地方でテレワークを始めたら?【求人の探し方】

コロナ禍をきっかけに、テレワークや郊外・地方移住、ワーケーションの話を耳にすることが多くなりました。
実際にこの記事を書いている私石川も、8月に地元青森にUターンをして、現在自宅でテレワークをしています。

今回は私の体験談も織り交ぜながら、地方移住とテレワークの進め方や、仕事・求人の探し方をご紹介していきます。

調査結果から見る、地方移住とテレワークへの意識

まず、株式会社リクルートの東京在住者20歳~59歳の会社員を対象とした
「地方移住および多拠点居住の考え方について」( https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20210916_hr_01.pdf
のアンケート結果から、コロナ禍での地方移住への興味や、実際の取組、不安なことを見ていきたいと思います。

Q. 地方や郊外への移住についての興味

回答 割合
とても興味がある 11.5%
興味がある 35.1%
興味がない 28.6%
まったく興味がない 24.8%

「地方や郊外への移住についての興味」について聞いたところ、全体の46.6%が地方や郊外への移住に興味がある、と回答しています。

検討のきっかけは?コロナ禍との関係は?

地方移住に興味がある人に、検討のきっかけと新型コロナウイルスの感染拡大との関係を聞いた際の、上位3つの回答をご紹介します。

No. 回答 割合
1位 新型コロナの環境で、テレワークなどの柔軟な働き方が可能になったため、地方や郊外への移住に興味を持った 43.4%
2位 新型コロナの環境で在宅時間が増え、よりよい住環境で生活したいと思ったため、地方や郊外への移住に興味を持った 33.1%
3位 新型コロナの影響と、地方や郊外への移住に興味をもったきっかけは、特に関係がない 29.7%

きっかけを見ると、コロナ禍の影響でのテレワーク・在宅勤務など働き方の変化から派生するものが多い一方で
関係がないとの回答も30%弱ありました。

ちなみに私が地方移住を考えたきっかけは、実はコロナ禍が直接関係している訳ではありません。
学生時代から、新卒で東京で就職し、ベンチャーで働いて即戦力の力を身につけてから、
地元にUターンをしようと考えていて、この2021年秋には地元に帰ろうと計画をしていました。

そのなかで、2020年4月の緊急事態宣言からの自宅でのテレワークを続けていくうちに
「別に東京で在宅でテレワークをする必要もないか」と思うようになり、
Cheerに所属をしたまま、地元青森にUターンをしたという次第です。
自分の計画より少々早くの地方移住になった要因は、コロナ禍が関係していますね。

Q. 地方や郊外への移住の実現時期と取組み内容

地方・郊外への移住に興味がある人に、具体的な移住の実現時期を聞いたところ
「すぐに」「1年以内」「3年以内」のように具体的な時期を回答した人は35.6%となり
1番多かったのは「時期はわからないが将来的に実現したい」で 46.5%でした。

項目 割合
すぐにでも実現したい 6.7%
1年以内をめどに実現したい 13.8%
3年以内をめどに実現したい 15.2%
時期はわからないが将来的に実現したい 46.5%
実現したいとまでは思っていない 17.9%

また、地方・郊外への移住のための具体的な取り組みを聞いたところ「情報収集を進めている」が最多となりました。
なお「地方や郊外の移住に興味があるが、まだ具体的に実施していることはない」人は58.5%となりました。

項目 割合
すでに移住先・居住地が確定しており、手続きを進めている 3.2%
居住地の地域を訪れたり、一定期間過ごしたりしている 11.8%
情報収集を進めている 26.6%
まだ具体的に実施していることはない 58.5%

地方・郊外への移住の不安や心配事

「地方や郊外への移住を検討するにあたっての不安や心配事」を4つの観点から確認したところ、最も多い回答は仕事面でした。

No. 項目 割合
1 仕事面 64.0%
2 経済面 56.7%
3 環境面 47.6%
4 住宅面 42.4%

フリーコメントで「現実的にネックになっていることや障壁になっていること」聞いたところ

  • 完全テレワークで仕事ができるかどうか
  • コロナへの心配がなくなった時、テレワークや在宅勤務がなくなるのではないかという不安
  • コロナが終息して通常出勤が一般的になってしまった場合に生活を継続できないのではないかという懸念
  • 給与や働き方の面で、自分の希望する仕事があるかどうか
  • 転職等を行うことになった場合や出社体制が変わった場合、仕事に影響が出るのではないかという不安
  • 夫はテレワークだが私はそうでないので、そのような仕事がみつかるかどうか

など、コロナ禍での働き方の変化とそれが解消された場合にどうなるか、という懸念と
移住後の転職先や求人を探すところでの不安が見受けられます。

一方で「移住に興味はあるものの、いざ何から始めたらいいのかわからない」という回答もあり
移住への第一歩を踏み出せずにいる方もいるようです。

【体験談】実際にUターン・地方移住を進める上ですべきこと

前のパラグラフでは、地方移住に興味はあるものの、仕事面やそれ以外の不安から一歩踏み出せない方、
そもそも移住のために何から始めたら良いかわからない方など、様々な方がいることが分かりました。
これらの結果と、実際に地方移住をした私の体験をもとに、移住の進め方をご紹介していきます。

1. 情報収集の仕方

実際に私が地方移住のために行った、情報収集の方法を紹介します。

東京で開催されるUIJターンイベントへの参加

UIJターンに関するイベントへの参加をすることで、同じく地方移住を検討している人と交流や情報交換ができます。
おそらく現在はオンライン開催がメインとなっていると思いますので、
それぞれ移住希望の自治体のホームページを見に行ったりして情報収集を進めてみてください。

私が実際に参加をしたイベントは、(コロナ禍になる前ですが)地方自治体が開催しているイベントで

  • 実際にUIJターンをした先輩移住者のプレゼン(地方での転職、テレワーク、起業)
  • 積極的に求人をUIJターン希望者を受け入れている地元企業との交流
  • 主催者からの地方移住支援制度の紹介

などを聞くことができました。

認定NPO法人 ふるさと回帰支援センターの相談員との面談

認定NPO法人 ふるさと回帰支援センターとは、地方移住や田舎暮らしをしたいみなさんをサポートする移住相談センターです。
各地方(全国45道府県)の窓口があり、仕事や求人ことはもちろん、住まいや移住支援制度について相談員の方と1対1で相談することができます。
https://www.furusatokaiki.net/

地方移住に関するイベントやセミナーも開催しているようですので、ぜひチェックをしてみてください。
私はこの面談で、実際に青森県内の暮らしや支援制度を伺い、現在の居住地を決めました。

地元の人に相談

Uターンの場合は、家族や友人、知人に相談すると、衣食住のリアルな声を聞くことができると思います。

私は青森なのですが、移住に際して1番不安だったのが「雪問題」でした。
雪の量はもちろん、雪をどこに捨てるのか、除排雪の頻度、どこの道路が危ない、、など地元に住んでいる人しか分からないので、実際に家族や友人に連絡を取って情報を集めました。

家族や友人、知人からもリアルな声を収集をするのが大切です。

2. 仕事・求人について

地方で仕事・求人を探す

移住先での仕事や求人を探す方法は「就職/求人サイトで探す」「地方自治体や地域相談員、ハローワークに相談する」「友人・知人のつてで紹介をしてもらう」などいくつかあります。

「就職/求人サイトで探す」場合は、それぞれの求人サイトで条件を絞り込んで検索します。
▼ CheerCareerの「地方別求人特集」
https://cheercareer.jp/search/prefectures

また、各自治体やその地方の企業が作成している就職・求人サイトもあるようなので、そちらも検索をしてましょう。

例:青森県の場合
青森県公式就職情報サイト あおもりジョブ
青森県外在住の潜在的UIJターン希望者に青森県内企業の求人情報等をお届けする、青森県公式の就職情報サイトです。
→ https://aomori-job.jp/

自分一人で探す方法ではなく「地方自治体や地域相談員、ハローワークに相談する」場合、
前述の「UIJターンイベントへの参加」や「相談員への面談」で、希望の仕事探しを手伝ってくれたり
おすすめの企業や求人を紹介してくれることがありますので、
困ったことがあれば、地方自治体や相談員へ相談してみてください。

例:青森県の場合
青森県東京事務所内に「あおもりUIJターン就職支援センター」を開設。
首都圏在住のUIJターン希望者にむけて、青森県内への就職相談を行っているそうです。
→ https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/soumu/a-tokyo/aomoriuta-nnsyuushokusiennsennta-00.html

この後ご紹介する「完全テレワーク求人」よりは求人の幅が広い可能性があり、首都圏の労働環境に比べると比較的さっぱりしていることが多いです。
また地域に根付いた仕事や求人もあるので、地方創生や地域活性化に携わりたい人はぜひ見てみると良いと思います。
デメリットとして「首都圏で働いていた頃より給与が下がる可能性が高い」ですので、各都道府県の最低賃金を確認してみると良いでしょう。

完全テレワークの仕事・求人を探す

完全テレワーク(移住先での在宅/コワーキングスペースでの勤務)の求人は、各就職/求人サイトから条件を絞り込んで探すのが1番早いです。
もしくは、今勤めている企業に「所属したまま移住したい」旨相談をしてみましょう。

▼ CheerCareerの「リモートOK特集」を見る
https://cheercareer.jp/search/offer_list/remote-work

「給与の変動が首都圏と比較的変わらない場合が多い」「柔軟な働き方ができる」というメリットがある一方で、
「業種や職種が絞られるため、希望の求人と出会えない可能性がある」というデメリットもあります。
また、「基本的にテレワークOKだが、○月に×回オフィスに出社」という条件付きの求人もありますので、そこも確認するようにしましょう。

また「完全テレワーク」の仕事を探す場合は
地方企業より、首都圏や大都市圏に本社がある企業のほうが多いので
移住を進める前に、柔軟な働き方を推奨している企業に就職することをおすすめします。

3. その他・暮らしについて

住まいについて

不動産情報サイトのチェックはもちろん、地域の不動産屋さんにメール問い合わせなどをしましょう。
よくCMで見る大手不動産情報サイトの他に、それぞれの地域に根付いた物件サイトもあるため、要チェックです。

また不動産屋さんいわく、住宅情報雑誌にしか載っていない物件もあるそうなので
雑誌の購入が必要な場合があるが、それを見るのもアリとのことです。(穴場!とのこと)

実際に私も家を探すときは、地域の不動産屋さんのホームページからフォームで条件をお問い合わせをして
それからは、こちらが気になった物件をリストアップしメールで送付、
それから契約までほぼメール・電話で済ませました。

これは完全に私の体験談ですが、いくつかの不動産屋さんへお問い合わせをしたのですが
今でも返信がない不動産屋さんが1件あります。当たり外れがあるようなのでご注意ください。(笑)

子育て・教育について:

Uターンをの場合は既に情報をご存知だと思いますのであまり問題ないと思いますが、
IJターンであれば、移住希望地域の相談員に聞いてみましょう。
小中学校やその周りの環境はもちろん、子育て支援制度についても教えてくれます。
(子育てや教育に限らず、希望を伝えると資料を準備したり、各自治体に連絡をして情報を調べてくれます。)

支援制度について:

自治体にによっては、申請をすると移住支援を受けられる制度があったりします。
東京や首都圏からの移住への支援制度や学生向けの支援金、
ワーケーション体験(新型コロナ感染状況による)などもあるので、それぞれの自治体のサイトを確認してみましょう。

```例:青森県の場合
東京圏から青森への移住・就業で、最大100万円を支給します!~あおもり移住支援事業~
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/shoko/roseinoryoku/ijyuusiennkinn.html

UIJターン者の就職活動やインターンシップ参加のための交通費を助成します!
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/shoko/roseinoryoku/kotsuhijosei.html
```

最後に

今回は、地方移住に興味があるけれど、何をしたら良いのか分からない、、、という方向けに
実際の移住体験をもとに、地方や完全テレワークの仕事・求人の見つけ方、
移住や暮らしの準備についてご紹介しました。

これは個人的な話ですが、私が移住した結果としては
自宅にネット回線引いたり仕事部屋も作ったりしたので、東京にいた頃と変わらず仕事ができています!
(東京に住んでいた頃より安い家賃で、部屋も多く広い物件を借りました。掃除と自宅前の雪が大変です。笑)

自分に合う働き方、理想の人生を過ごしたいと思い、地方移住を考えている方の
仕事・求人探し、情報収集のお役に立てると幸いです。

理想の働き方を見つけたい方へ

CheerCareerではキャリア相談もやっています。不安な気持ちに寄り添いながら、ワクワクできるキャリアや個性や価値観を尊重したキャリアをご提案します!
ファーストキャリアや今の働き方に不安があったらぜひ活用してみてくださいね。
https://cheercareer.jp/lp/agency

この記事を書いた人
青森のいしかわ

青森県出身のエンジニア。2016年、大学卒業後に上京。
地元愛が強すぎて、何かと理由をつけて青森に帰省しようとする。
ついに2021年9月に地元青森にUターン!
お笑いを見るのが趣味で、特にゴイゴイスーが好き。

青森のいしかわのTwitterアカウント

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