
2023.12.09
正解はCMのあとで、チャンネルはそのままに
人生にフェーズがあるなら、今Limeで働いているこの時期が第2フェーズである。第1はLimeに入るまで俳優に挑戦してみたり、うまくいかなくて就活しないとと無気力に就活をしていた時である。いやあ長いようで短かった。そんなことを考えながら、渋谷を歩いていた。すると前からオシャレで高そうな服を着た見覚えのある顔が歩いてきた。 よく見ると、俳優研修生時代一緒にレッスンを受けていた事務所の先輩だったのである。彼は、レッスン中から徐々に売れ出して今では連ドラにも出演するほどの人物である。 1番長かったメンバーで年もひとつ上、優しかったので好意的に感じていた人であると共に、少しずつ売れていく彼に憧れと嫉妬を感じていて、私が不合格に終わった時、彼は出たい作品に出れて人生の絶好調だった。私は落ちて話す機会がなくなった(研修生時は連絡先交換もダメだった)後も彼のインスタをちまちまチェックしては少しずつフォロワーが増えたり、海外俳優と写真を撮っていたりと人気になっていく彼を凄いなと思っては、自分も続けていればこうなれたんだろうか、と考えた。 (私の俳優デビューに向けて手伝ってくれていた)当時の恋人に、その先輩の近況を伝えて未練までは語っていないのに「いやあなた向いてなかった、諦めなさい」とだけ言われて傷心し、自分が舞台上で拍手喝采を浴びる夢を見て虚しさと共に朝を迎えた。 そんな(勝手に)思い出深い先輩が渋谷に住んでいるとは聞いていたが、まさか本当に存在するとは、、と驚愕した。 感動で話しかけようかと迷った瞬間、我に返った。 自分の姿は、オフィス暮らしとハードワークが祟って体調不良になり、貧病者のようにやつれ髭面、やけに寒気を感じるからと厚く着込んでずんぐりむっくりな体型。 これがあの時、同じ夢を見て走った仲間なのだろうか?私は一体なんだ?と自問自答した。その間、わずか0.03秒。振り返ると、颯爽と歩き去る先輩の後ろ姿が小さくなっていく。 先輩は金持ちなんじゃないか、と当時の恋人とよく話していた。よくわからんまとめブログをチェックして、どうやら金持ちらしい、金の力でいい暮らしをしていい大学に入っている、服もお高そうだし、オンラインレッスンで映る彼の実家は渋谷ですごくいい暮らしをしてそうだ、だから恵まれた人なんだ、許せないよな、とあまりに惨めな会話をしていたことを思い出した。 でもやっぱり許せないなあ、絶対にこいつより上に行きたいなあと沸々と怒りも思い出してきた。 なンでワシがこんな目に遭わにゃならんのんじゃ。 ワシこそが偉いんじゃい、ダァれもそれをわかってくれんのじゃ。 けんど、シャバがそれを認めるエビデンスちゅうもんをワシぁ持っとりゃせんのです。 「ほんなら、泣き寝入りしとらんとそのエビデンスちゅうもん持ってこんかい、ドアホ」とオヤジが言うとりますさかい、ワシはなんとしてもそれを掴まにゃならんのですわ。 お、お、おどりゃ世間のビチグソどもが、なめとったら容赦せんど。きさまら地獄の底まで追い回して、悲鳴あげさせちゃるからの。 でも私は、世間に私こそが素晴らしく至高の人間なのだということを示すエビデンスというのが何かわからない。 だから今日も無我夢中で仕事をする。ただただ仕事をする。 そんな私がこの会社において目指すのは、事業部の選択を正解にできる人間になることだ。それはマンパワーでもあり、戦略でもあり、マネジメントでもある。 その為には、高い視野を持つべくインプットを重ねること、成功でも失敗でもアウトプットの繰り返しで我が道の舗装をすること。 かつて大雪が降りしきる北陸の、学校からの帰り道。当時の恋人の為に足跡のない雪だまりを足で払いながら足場を作って行った頃、恋人に「優しいね」と言われて彼女が自分を好きでいてくれるポイントをまた1つ作れた、とあまりにも自信のない私がそう考えていた高校時代のように、私は道を作り事業部の皆を通してあげないといけない。 北陸だから大雪なのだと外的要因を嘆くのではなく、自ら道を開拓していくフロンティアスピリットをこそ持てる人でありたい。 けれども、強い背中だけではなくありのままをさらけ出せる人でもいたい。なぜなら、そうしてみんながみんなの穴を補填していき、事業部の穴が埋められていくからだ。 例えばバンドはフロントマンにこそ焦点が当たりがちだが、一人一人が欠かせない役割を持っている。それは、楽器隊の人間がフロントマンでは出せない音を出しているという自負があるからだ。 フロントマンも自分が出せる音や訴求力に関しては全力で行使するが、自分にできないことの責任はバックに任せているのである。 これは事業部にも当てはまる。 事業部全ての人間が自分にしかできないことに気づいてその都度動いてくれるのなら、その事業部は爆発的な推進力を生み出すであろう。 それを理解してね、と放るのは難しい。バンドのように各楽器が決まっているわけでもないからである。 ならば椅子取りゲームに近いかもしれない。 音楽が止まった瞬間(何かが起きた時)、自分が一番最適な場所に陣取る。AとBが自分の最適解はここだと同じ椅子に座ってごちゃごちゃするのであれば、2人とも脱落(厳しく言えば役に立たない)である。 だから、常に状況を見てシミュレーションをしておくのが重要である。 まあそういったことも伝えながら、事業部の皆をまとめあげて正解を作っていく人間になりたいと思っている。 私はこの会社に入らなかったら、本当に心中でもしていたのではないかと思うくらい先が見えなかったから、Limeという居場所ができたことが奇跡と感じる。 人生の中での居場所は共依存の中にしかなかったからである。Limeでなかったら、ダメだったかもしれないとも思う。 弱い自分、それを肯定出来ない更に弱い自分、それを肯定してくれる誰かを探し求めてそうじゃない誰かを否定する更に更に弱い自分、そんなかつての自分を仕事という全身全霊を尽くす場所で変えたいと願う。 少しずつ変わってきている気がするけれども、まだどこか情けない私が蠢いている、そんなアニサキスを私の情熱という炎で燃やし尽くしてしまおうというプロジェクトが私の人生の第2フェーズだ。
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