文系学生が就活で勝ち抜くために必要なこと

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文系学生が就活で勝ち抜くために必要なこと

「文系は就職に不利…」

この言葉、就活生なら一度は聞いたことがあると思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。
気になりますね~。

そこで、今回は”文系学生の就活実態”に加えて、”文系学生が就活で勝ち抜くためのポイント”について調べてきました!

文系学生の就活実態

文系学生の就活実態を分かりやすく説明するために、ここでは理系学生との内定率比較に関する調査を紹介します。

就職みらい研究所が21年卒の大学生3317人を対象に行った調査では、
2021年3月卒業時点において、文系学生の内定率は96.2%、理系学生は95.8%という結果で出ています。
この調査から、文系学生と理系学生の就職内定率には、ほとんど差がないということが分かります。

しかし、同調査の6月1日時点での内定率に目を移すと文系学生は48.8%、理系学生は74.9%であり、大きな隔たりがあります。

以上から、文系学生と理系学生の内定率比較では、
「卒業時点での内定率に差はないが、理系学生のほうが早期に内定を獲得する傾向にある」ということが分かりますね。

就職みらい研究所 就職プロセス調査(2021年卒)
「2021年3月度(卒業時点)内定状況」 株式会社リクルートキャリア

https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/naitei_21s-20210326.pdf

文系学生が就活をする際のメリット・デメリット

ここでは、理系学生と比較した場合の“文系学生が就活をする際のメリット・デメリット”をみていきましょう。

文系学生が就活する際のメリット

①時間的に余裕がある
理系学生は研究室において専門的な実験をしている学生が大半を占めます。
研究室によってはコアタイムが定められており、就活のために時間を取るのも一苦労という人も多いのではないでしょうか。
そのため、文系学生は理系学生と比較して時間的に余裕があるといえます。
文系学生はこの利点を活かし、ES対策や面接練習に十分な時間をかけて取り組むことができます。

②選考を受けられる企業の数が多い
理系学生は大学時代の学業を通して専門的な知識やスキルを身につけ、自分の専攻と関連のある企業に入社することが多いといえます。
(例:理学部化学科卒業→総合化学メーカー入社)。
これに対して、文系学生は自分の専攻に関係なく、幅広い業界に目を向けて就活する人が多い印象です。
また、文系学生は時間的な余裕も相まって、数多くの企業にエントリーすることができます。
選考を受ける企業が多いということは、多くの企業について知れるということでもあり、その中から自分に合った企業を選ぶことができますね。

文系学生が就活する際のデメリット

①専門的なスキルを持っていない
学業において専門的なスキルを身につけた理系学生と比較し、文系学生は仕事に直結するスキルを持っていない人が多いです。
そのため、就活生の中で自分と他人を差別化することが難しくなります。
文系学生が就活に不利といわれる理由もここにあるのではないでしょうか。

②内定倍率が高い
日本において文系学生と理系学生の比率は一般に7:3といわれています。
その一方で、製造業界やインフラ業界では大半の企業が文系職よりも理系職の採用数を多くしています。
そのため、文系学生がこれらの業界を志望する場合、必然的に高倍率を突破しなければいけなくなります。
これに対して、金融業界や不動産業界では文系職の採用数が多いので、製造業界などに比べて、内定倍率が下がる傾向にあります。

文系学生が就活で勝ち抜くために必要なこと

ここでは、文系学生が就活をする上で必要になることについて解説していきます。

「文系だからできない」という発想をやめる

文系学生の多くが抱いている「文系だから・・・」という気持ち、筆者も法学部に所属しているためよく分かります。
しかし、この気持ちを抱いて就活に臨むと、自分の可能性を狭めることになりかねません。
例えば、ITエンジニアを理系職だと思う学生は多いですが、社会には文系学部出身で活躍しているエンジニアも多数います。
今の時点では持っていなくても、学生時代の努力次第では専門的なスキルを獲得することができます。
幸いなことに最近ではスキルアップスクールの数も増えてきているので、興味のある方はぜひ調べてみましょう!

まずは面接に慣れること

選考において最終的な合否は面接によって決定されます。
そのため、今のうちから面接慣れしておくことはとても重要です。
また、コロナの影響でオンライン面接が主流になった最近では、部屋の背景や明るさなどに気を配らないといけなくなりました。
背景画像を整えたり、照明器具を買ったりするなど、できる準備は早めにやっておきましょう。

長期インターンに参加する

インターンの中で就業が3ヶ月~1年に及ぶものを長期インターンといいます。
長期インターンでは社員と同様の仕事を任せてもらえることもあり、就職後の仕事に直結するスキルを身につけることができます。
仕事の種類としては、営業、企画、ライティングなどがあり、自分が伸ばしたい力に応じた業務をすることができます。
ただし、参加する際には注意点もあります。
それは目的をもって参加するということです。
目的をもたずインターンに参加すると主体的に行動できず、結果として時間だけを費やしてしまったということになりかねません。そうならないためにも、自分なりの目的をもった上でインターンに取り組みましょう。

長期インターンシップについて詳しく知りたい方はこちらをチェック↓
☞関連記事:【体験エピソードあり】ベンチャー企業の長期インターンのすすめ3選!

【文系学生にオススメの逆求人サイト3選】

ここでは、登録することによって企業からオファーをもらえる逆求人サイトを3つ紹介します。
プロフィールを埋めて様々な企業に自分をアピールしましょう。

OfferBox

OfferBoxは株式会社i-plugが運営する国内最大級の逆求人サイトで、登録企業数は現在8000社を超えています。
加えて、登録されている企業には「資生堂」や「Microsoft」、「サイバーエージェント」といった企業も含まれているので、アピール次第では大手企業からスカウトを受けることができます。

OfferBox

dodaキャンパス

dodaキャンパスはパーソルキャリア株式会社が運営する逆求人サイトです。
オススメする理由としては、スカウト機能のほかに、“無料の適性検査”を受けられることが挙げられます。
この適性検査を行うと、自分のパーソナリティについて細かい分析結果が出るため、自己分析に役立てることができます。
無料適性検査にかかる時間は5~10分程度なので、dodaキャンパスに登録して、ぜひやってみてくださいね!

dodaキャンパス

CheerCareer(チアキャリア)

最後に紹介するCheerCareerは、日本トレンドリサーチが2019年10月に実施したサイトのイメージ調査で、「ベンチャー・成長企業が選ぶ就活サイトNo.1」に輝いています。
また、筆者はここまで紹介したサービスを全て利用していますが、オファー受信率はCheerCareerが最も高い印象です。
ベンチャー企業に興味がある学生の方はもちろん、数多くのオファーを受けたいという方にもオススメのサービスです。

CheerCareer(チアキャリア)

おわりに

ここまで、“文系学生の就活実態”と“就活において文系学生がやるべきこと”について解説してきました。
いかがだったでしょうか。
少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いです。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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