Q:最近読んだ本で、印象的なものを教えてください。

2025.09.08

Q:最近読んだ本で、印象的なものを教えてください。

『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』です。この本は、成功した起業家たちの意思決定を分析し、5つの原則にまとめた「エフェクチュエーション」という考え方を紹介しています。従来の新規事業は、緻密な計画を立てて予測をもとに進める「コーゼーション型」が主流でしたが、エフェクチュエーションは逆に「手持ちのリソースや人とのつながり」からスタートし、行動しながら変化に対応する「アジャイル型」の姿勢を大事にします。

5つの原則は「手中の鳥」「許容可能な損失」「レモネード」「クレイジーキルト」「飛行機のパイロット」で、目的からではなく手段から始め、仲間やパートナーと一緒にプロジェクトを広げていくアプローチです。著者は、不確実な未来を無理に予測せず、自分がコントロールできるリスクに注目して行動することを強調しています。この考え方は「未来を創る」というより「行動で不確実性をコントロールする」発想で、とても新鮮です。


さらに、アイデアは考えるだけでなく「まず行動に移すこと」が重要と説いています。行動を通じて仲間を巻き込み、意見をもらうことでアイデアが進化していきます。無計画に動くのではなく「考えながら行動する」ことがポイントです。


AIなど新しい技術が次々登場し、不確実性が高まる今の時代において、この思考法は新規事業やイノベーションに挑戦する人に大きなヒントを与えてくれると感じます。

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この投稿の著者
国本智映
国本智映
代表取締役
インターネット黎明期にSEとしてキャリアをスタートした後、IT・Webコンサルタントを経てフリーランスへ。その後、フリーランスとしての活動を通じて培った人脈がつながり、2009年にシンクジャムを設立しました。

「何をするか」よりも「誰とするか」を大切にしながら、信頼でつながるチームづくりを実践。DX時代のマーケティングに求められる“多能工型チーム”を組織として育て、クライアントと共に価値をつくる伴走者としても力を発揮しています。

静かな熱量で周囲を巻き込みながら、新しい未来を描いていくタイプのリーダーです。
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