Q.学生時代にやった方が良いことは?(後編)

2025.10.20

Q.学生時代にやった方が良いことは?(後編)

後編(4〜7):場と人を使い切り、時間配分と余白を設計する
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4|学校で見識を広げる(越境学習を楽しむ)
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自分の学部・学科の授業だけで完結してしまうのはもったいないことです。他学部の講義や公開授業に参加したり、専門家の話を聞ける機会があれば積極的に活用しましょう。

社会人になると、好きなことだけを学ぶ時間は限られます。興味の向くままに動ける今だからこそ、大学という環境を最大限に使い切ってください。

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5|社会的に“偉い人”に会う(学生の特権を活かす)
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学生という立場は、社会人よりも多くの人と出会いやすい特権です。行動を起こせば、著名人や経営者など、普段なかなか会えない人とも話ができます。

もちろん礼節は大切ですが、「学生だからこそ話を聞いてもらえる」ことも多いです。効率重視の時代だからこそ、あえて回り道をして得られる経験や出会いが、後々自分の糧になります。

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6|アルバイトはほどほどに(時間の使い方を見直す)
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アルバイトは社会経験になりますが、時間をお金に換えることに偏りすぎないようにしましょう。
私自身、学生時代に多くのアルバイトを掛け持ちしていましたが、今思えばもう少し本を読んだり、いろんな人に会う時間を取れば良かったと感じています。

働く経験は社会人になってからいくらでも積めます。学生のうちは「お金」よりも「経験」に時間を使うほうが、後々のリターンが大きいです。

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7|何もしない時間を楽しむ(余白の大切さ)
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ここまで多くのことを挙げてきましたが、時には「何もしない時間」も大切です。焦って就職活動や自己投資に走るより、ゆっくり考える時間を持つことが、後で大きな意味を持ちます。何もせずにぼーっとする時間が、発想の源や人生の指針になることもあります。


学生時代のモラトリアムは、人生の中でも数少ない“自由に思索できる時間”です。ぜひ、その贅沢を楽しんでください。


この7つのバランスを意識しながら、自分なりの学び方を探してみてください。「正解」を探すよりも、「自分にとっての意味」を見つけることが、学生時代にできる最も大切な経験だと思います。

https://cheercareer.jp/company/seminar/4729
この投稿の著者
国本智映
国本智映
代表取締役
インターネット黎明期にSEとしてキャリアをスタートした後、IT・Webコンサルタントを経てフリーランスへ。その後、フリーランスとしての活動を通じて培った人脈がつながり、2009年にシンクジャムを設立しました。

「何をするか」よりも「誰とするか」を大切にしながら、信頼でつながるチームづくりを実践。DX時代のマーケティングに求められる“多能工型チーム”を組織として育て、クライアントと共に価値をつくる伴走者としても力を発揮しています。

静かな熱量で周囲を巻き込みながら、新しい未来を描いていくタイプのリーダーです。
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