Q.学生時代にやった方が良いことは?(前編)

2025.10.13

Q.学生時代にやった方が良いことは?(前編)

前編(1〜3):知を広げ、体験で深め、批判的に考える

大学時代にやっておいたほうが良いことを、もし自分の学生時代の自分に伝えるとしたら、7つほどあります。前編では1〜3をご紹介します。


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1|本をたくさん読む(興味外にも挑戦する)
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好きな分野だけでなく、あえて普段読まない領域――たとえば歴史や哲学などにも手を伸ばしてみてください。司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』を読んだことで、明治維新の裏にある人の動きや意志の力を知り、現代のビジネスにも通じる示唆を得ることができました。

歴史を学ぶことは、自分の思考の土台をつくるだけでなく、社会人になってからの会話の糸口にもなります。特に経営層の方は歴史好きが多いので、アイスブレークにも役立ちますよ。


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2|いろんな場所に行き、現地の視点を得る
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人は、経験していないことを本当の意味で語ることはできません。本やネットで得た知識も、実際の体験と結びついて初めて「自分の言葉」になります。時間のある今のうちに、国内外問わずさまざまな場所に行き、その土地の人々の考え方や暮らしに触れてみてください。

体験したことを文章や写真、動画などで記録し、他者に伝える努力をすると、そこで見えなかった因果関係や背景が見えてきます。最近はXR技術を活用した追体験イベントなどもあります。学割を使って、美術館や博物館に足を運ぶのもおすすめです。


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3|報道を鵜呑みにしない癖をつける
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テレビやSNSなど、あらゆるメディアは「伝えたい部分だけを切り取る」という性質を持っています。アンケート調査でも、設問や回答者の抽出方法によって結果が誘導されることもあります。


誰が、どんな目的で、どんな条件で情報を出しているのかを意識してみてください。そのうえで「自分ならどう考えるか」「鵜呑みにした人はどんな行動を取るだろうか」と一歩引いて考える癖をつけると、社会に出てから大きな武器になります。

後編では、4|学校で見識を広げる 5|“偉い人”に会う 6|アルバイトはほどほどに 7|何もしない時間を楽しむ をお伝えします。


https://cheercareer.jp/company/seminar/4729
この投稿の著者
国本智映
国本智映
代表取締役
インターネット黎明期にSEとしてキャリアをスタートした後、IT・Webコンサルタントを経てフリーランスへ。その後、フリーランスとしての活動を通じて培った人脈がつながり、2009年にシンクジャムを設立しました。

「何をするか」よりも「誰とするか」を大切にしながら、信頼でつながるチームづくりを実践。DX時代のマーケティングに求められる“多能工型チーム”を組織として育て、クライアントと共に価値をつくる伴走者としても力を発揮しています。

静かな熱量で周囲を巻き込みながら、新しい未来を描いていくタイプのリーダーです。
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